「ビジネスで勝ち抜くための聖書思考」野田和裕
2024/07/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
求めなさい。そうすれば与えられます
著者はキリスト教の家庭に生まれ、祖父はキリスト教系の聖光学院高等学校の創設者であり、著者もキリスト教に特化した葬儀会社を経営しています。著者が葬儀会社を起業しようと決意したのも、苦しいときに耐えることができたのもキリスト教の教えが役立った!という。
聖書には、「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります」(マタイの福音書7章7-8節)という言葉があります。著者の祖父は、「よし!学校を作ろう」と一念発起し、ただ自分を信じて、動き続けて聖光学院を求めて、与えられたのです。
さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい(ヤコブの手紙1章2-4節)(p22)
強くあれ。恐れてはならない
著者も創業時に、資金ショートになりそうなときも、一日に数十件の訪問営業を行うと、1件くらいは、神様のように優しく受け入れてくれるお客様に会えたという。現在でも顧客対象者へのDM発送やセミナーやイベントを開催。見込み客には、訪問や電話営業を行い、見込みのありそうな顧客には手書きの手紙を送付しているという。
聖書には「強くあれ。雄雄しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである(ヨシュア記1章9節)」という言葉があります。苦しいときも、地道な営業活動を継続し、固定客を作ってこれたのも、聖書の言葉を信じて、勤勉に手を動かしてきたからだというのです。
無精者の手は人を貧乏にし、勤勉な者の手は人を富ます(箴言 10章4-5節)(p36)
喜び・祈り・感謝
著者のお勧めは、自分の願望を具体的に明確にハッキリと掘り起こし、「祈り」と「行動」に変えることです。著者は、自分の願望を仕事・家庭・教養・財産・趣味・健康・信念・自己改革・祈りという9つに細分化して明確にしているという。
聖書には「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて、感謝しなさい(テサロニケ人への手紙第一 5章16-18節)」という言葉があります。だから、現状に感謝して、いつも喜んで、祈るのです。つまり、喜び・祈り・感謝のプラスのサイクルを回して願望を達成していくのです。
仮に喜べない状況下にあったとしても、現状に感謝して、喜んでみることで、状況を転換できるかもしれないわけです。
わたしの恵みは、あなたに十分である(コリント人への手紙第二12章9節)・・現状に感謝する心を持つことは、自己成長にも繋がる(p108)
人はその友によってとがれる
聖書には「鉄は鉄によってとがれ、人はその友によってとがれる(箴言 27章17節)」という言葉があります。そういえば、「7つの習慣」の7つ目の習慣は「刃を研ぐ」ですが、聖書の思想からきているのかもしれません。
また、「地上最強の商人」の10番目の巻物は「祈り」です。「祈り」こそキリスト教の根幹なわけです。キリスト教が、世界でもっとも信者を増やし成功した、最高のマーケティング力を持った宗教であることは明らかだと思います。その知恵を参考としましょう。
野田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・祈り・・週1回でもいいので、落ち着いて自分の心と向き合う時間を持ち、夢や目標を再確認することです(p194)
・朝起きると、まず聖書を読んで祈ります。朝、昼、晩の食事の際にも祈ります(p182)
・「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです」(ピリピ人への手紙4章13節)・・神様が味方だと思えばもう最強(p49)
・あなたがたは、地の塩です・・あなたがたは、世界の光です(マタイの福音書5章13-14節)・・味気がなくなった岩塩は道端に捨てられる(p157)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 私はこうして聖書の教えを実践し、成功した
第2章 ビジネスに繋がるヒントが満載の聖書を気楽に読んでみよう
第3章 ビジネス成功には品格も必要、聖書から人としての見せ方を学ぶ
第4章 機会を十分に活かし、お客様を着実に確実に集める
第5章 聖書を使った「願望達成シート」で願いを潜在意識に染み込ませる
著者経歴
野田和裕(のだ かずひろ)・・・日本最大のキリスト教専門葬儀社 株式会社ライフワークス代表取締役。1974年福島県生まれ。東京基督教大学神学部卒業。祖父は、甲子園出場で有名な聖光学院高等学校の創設者。祖父の代よりキリスト教の精神に則った教育・福祉関連事業 (全国40事業所、従業員数1000人)を展開する実業家一族に育ち、幼少の頃からキリスト教精神を学ぶ。2006年、31歳でキリスト教に特化した葬儀会社を創業。これまでに延べ4000人の葬儀をサポートし、創業19年目を迎える。現在、鎌倉・京都・大阪・東京の4オフィスまで事業を拡大し、日本最大のキリスト教葬儀社となっている。セミナー実績は、日本全国のキリスト教系の団体500ヶ所で開催、延べ1万人が参加。キリスト教系メディアでの取材も多く、クリスチャン経営者として国内で高い知名度を誇る。
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