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「世界のお金持ちが20代からやってきた お金を生む法則」加谷 珪一

2025/02/18公開 更新
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「世界のお金持ちが20代からやってきた お金を生む法則」加谷 珪一


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー


自分の人生で実験する

経済評論家の加谷さんは、仕事を通じてお金持ちと知り合うことになりました。お金持ちとの交流の中で気づいたのは、事業や投資を通じてお金持ちになる考え方(方法論)があるということです。


加谷さんはその考え方を自分の人生で実験したくなり、30歳で経済評論家として独立したのです。この本を私が読んでいるということは、加谷さんはその考え方の正しさを実証したということなのでしょう。


天才でなくてもお金持ちになれる・・自分なりにまとめた方法論が本当に正しいのか、どうしても実験したくなってしまいました・・30歳で会社を辞め、法則にしたがってビジネスと投資を行ってきた(p6)

お金持ちはリスクを引き受ける

会社員レベルではなく億単位のお金持ちになろうとすれば、事業や投資によってお金を増やすしかありません。ただ、事業や投資にはリスクがあります。しかし、加谷さんはそうしたリスクを減らすことができるし、そうした不確実性を引き受けるからお金持ちになれるのだというのです。


例えば、うまくいった人や仕組みを真似ること。イケアはオフィス用品を販売していましたが、ライバルを真似して家具を売りはじめたという。


また、一点に絞ること。「クロネコヤマト」は大口輸送を主要顧客にしていましたが、家庭用の小口配送に絞ることで翌日配送を実現させたのです。


お金は事業や株式、あるいは自分自身など、何らかに投じなければ大きく増やすことはできない(p22)

実践の中で本質を学ぶ

この本では何人もの成功者を紹介しながら、実践の中で本質を学ぶことの重要性を強調しています。読書するだけでは、実践的な知恵を身につけることは難しいのです。


例えば、ブックオフ創業者の坂本孝氏は、創業前に洗車場やオーディオショップなど13の事業に取り組み、失敗した事業も多かったのです。


エイチ・アイ・エス創業者の澤田秀雄氏も、ドイツ留学中に日本旅行者向けのツアーを企画して大儲けしてそのお金で欧州のあちこちを旅行していたというのです。


澤田秀雄氏は、帰国後、新宿のマンションの一室で、現在のエイチ・アイ・エスの前身となる格安航空券販売会社のビジネスをスタートさせました・・なぜ日本人が海外に渡航するのに2倍の料金がかかるのか(p153)

人生を賭けるものを探す

著者の「人生を賭けてもよいと思えるものは、結局のところ目の前の仕事をこなしていく中で、見つけ出すしか方法はない」という言葉に納得しました。


またインフレになると、お金は無価値になることを指摘して、自分自身のスキルを身につけたり、頼りになる友人を持っておくことのほうがずっと大事という考え方は王道だと思いました。


こうした考え方の加谷 珪一さんのメンターは誰なんだろうと思いながら読んでいました。とりあえず目の前のメルマガを発行して今日の実践にしたいと思います。加谷さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・後悔する人生というものを考え、そこから夢を逆算したり、究極の目標を考えることで、より具体的な目標に落とし込んでいく(p146)


・この人はなかなか興味深いと思える人に出会えたら、相手の迷惑にならない程度に関係をキープしておくとよいでしょう(p129)


・ロックフェラー氏の思考回路・・油田の開発・・このような賭けに近いビジネスは、実直な彼には魅力的には映らなかった・・・石油の精製や流通に目を向け、さらには輸送のビジネスにも手を広げていった(p92)


・アイリスオーヤマ・・・メーカーでありながら、問屋としても十分な能力を備えるためには、豊富な品揃えと徹底した在庫管理・・経営のデータ化を進めました(p101)


・ケインズ・・割安に放置されている銘柄を狙い、過度な分散投資をせず資金を集中投下する・・正確に誤るよりは、漠然と正しくありたい(p212)


▼引用は、この本からです
「世界のお金持ちが20代からやってきた お金を生む法則」加谷 珪一
加谷 珪一、ダイヤモンド社


【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

序章 億万長者になったお金持ちは、若いころに何をしていたのか?
第1章 「直感」ではなく、「論理的な行動」でお金に好かれる人になる
第2章 「華やかな経歴」ではなく、「地道な仕事」でお金が儲かる人になる
第3章 「たくさんの知人」ではなく、「少数のよい知人」でお金が集まる人になる
第4章 「常識破りの考え方」ではなく、「まっとうな考え方」でお金を呼び込む人になる
第5章 「知識」ではなく、「知恵」でお金を生み出す人になる
第6章 「貯金」ではなく「投資」でお金が増える人になる


著者紹介

加谷珪一(かや けいいち)・・・経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は、経済、金融、ビジネス、ITなど多方面の分野で執筆活動を行っており、ニューズウィーク日本版(電子)、現代ビジネスなど多くの媒体で連載を持つ。億単位の資産を運用する個人投資家でもある


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