「お金で絶対に苦労しない方法を教えてください」加谷珪一
2020/12/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
投資ファンド運用会社に転職
著者は日経BPの記者からスタートし、投資ファンド運用会社に転職した後、経済評論家として独立しています。お金について書籍を出版しながらコツコツ投資した結果、資産は数億円になっているという。
では、お金に苦労している人とお金に苦労していない人の差はどこにあるのでしょうか。それは収入とお金の使い方と残ったお金の運用だという。よくあるパターンは、給料が上がるにしたがって支出を増やしてきた人は、老後にお金がなくなるのです。
ムダな支出が多い家庭の特徴を一つ教えましょうか・・・「結婚してお金がなくて大変!」という家には、決まってウォーターサーバーがある(p119)
副業によって稼ぐ能力を高める
では、お金を残すにはどうすればよいのでしょうか。まず、収入を最大化することです。著者は日経BP記者時代に雑誌の記事を書くアルバイトをしていたという。また、副業によって本業とは違う経験を積み、稼ぐ能力を高めるのです。
次にムダな支出を減らすことです。本当に必要なものしか買わない。自分へのご褒美なんてもってのほか。お金の使い方がうまい人は、本当に「必要」なものだけを買うのです。
ただし、自分へご褒美をあげるなら自分の興味のある分野の本をすべて購入して読んでみるのは可とします。お金に困らない人は浪費はしません。お金を使うのなら、自分の将来の収入に直結する投資をするのです。
「ご褒美」として、もう書店の棚1つ分、全部「大人買い」してしまうんです・・・全部読む。すると、相当たしかな知識が一気に身につくんです(p89)
残ったお金を確実に増やしていく
投資をするにしても事前に成功している人の話を聞いたり、書籍で勉強したり、小さく実験したり事前の調査をしているようです。そして実際に成功した人の話を聞いて、自分で体験してみることが大事だという。
収入を増やして、支出をへらす。そして残ったお金を確実に増やしていく。当たり前のことですが、当たり前のことをできない人がほとんどなのでしょう。加谷さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・自分にはどんな選択肢があるのか、紙に書き出したらどうですか?今の自分に何ができるのか、もしくはしたいのか。あるいは5年後ならどうなのか(p20)
・変動金利には手を出してはいけません・・・もし金利が上がれば、返済額がアップしてしまいます・・・値段のわからない買い物をしてはいけない(p181)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1講 私たちが抱える「不安の正体」編
第2講 「貯め方」編
第3講 「お金の使い方」編
第4講 「家族のお金」編
第5講 「住まい選び」編
第6講 「増やし方」編
第7講 「稼ぎ方」編
第8講 「お金から自由になる」編
著者経歴
加谷 珪一(かや・けいいち)・・・経済評論家。仙台市生まれ。1993年東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務などを担当したのち独立。本業の傍ら、20年以上にわたってコツコツと株式投資を続け、現在の資産規模は数億円になっている。
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