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お金持ちになる3つの方法とは「大金持ちの教科書」加谷珪一

2023/02/10公開 更新
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「大金持ちの教科書」加谷珪一


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー


失うものがないことは武器

投資ファンド運用会社からコンサルタントとして独立した加谷さんから、お金持ちの特性を教えてもらいましょう。ここでいうお金持ちとは、年収3000万円もしくは金融資産1億円くらいと定義しています。お金持ちになる方法は、主に3つに集約されます。働いて高額の給料をもらうか、事業を行うか、投資をするかです。お金持ちになるためには、企業の中でのし上がるか、自分で事業を立ち上げるか、成功する人に投資するしかないのです。


いずれにしろ、自分自身の特性や判断によって左右されるわけで確率は低いということになります。ただ、見方を変えてみると、大富豪に比べれば庶民は失うものが小さいという利点があります。つまり、10億円持っている人は今の資産を失いたくないと強く感じるはずですが、200万円しか持っていない人は、お金を失う心配は比較的小さいのです。失うものがないということは、挑戦して失敗してもショックは小さいのですから、あるいみチャンスであるともいえるのです。


失うものがないことはある意味で強力な武器といえる。失うものがないのにチャレンジしないのは、非常にもったいない行為である(p143)

死ぬほどがんばれば4分の1成功できる

この本で一番興味深かったのは、なぜ成功している事業家が、「運」を大切にするのかという理由です。事業が成功する確率は、起業して10年存続している企業が1割程度ということを考えれば、10分の1かそれ以下でしょう。しかし、死ぬほど事業に取り組めば、その確率を2分の1か4分の1くらいにまでに高めることができるというのです。


成功している事業家は、死ぬほど頑張っても、そこから成功するかどうかは、「運」しだいということなのです。それだけ努力しているからこそ、「運」の大切さを感じ取れるということなのです。これはオリンピックに挑戦する人とも似ているのでしょう。死ぬほど頑張っても結局コントロールできないところがあるわけで、やりきった後に見える世界があるわけです。


死ぬほどがんばれば成功する確率を4分の1にできると聞いて、これを高い確率と考えるか、バカバカしいと考えるかは、人それぞれだろう。(p91)

インフレ対策は株式や不動産

歴史的に見れば、株式投資の平均的なリターンは年6%程度です。日銀は年2%のインフレを目標としていますが、計算すると20年後には物価は1.5倍ですが、過去にはハイパーインフレとなった国も数多くあります。インフレ対策としては、物価に連動する株式や不動産が、保険となるようです。


また、ウクライナ、シリア等で戦争が続いていますが、戦争があると軍事費で儲ける人がいるわけで、経済は活性化する歴史があります。今後、世界の経済がどうなるのかわかりませんが、こうした歴史や経済の仕組みを勉強しながら、判断していきたいものです。加谷さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・小佐野賢治・・・軍需物資調達の指定企業となり・・・利益を上げた・・軍需省の役人のなかには、小佐野氏からの資金で豪邸を建てた人が何人もいる・・朝鮮戦争でもボロ儲け(p72)


・事業オーナー・・・誰かから「給料をもらう」という概念でなく、自身で「お金を稼ぐ」という考え方に、いかにして切り替えることができるか・・・すべてはそこから始まる(p239)


・本当に窮地に陥ったとき、頼りになるのはお金ではない。支えてくれる家族であり、手を差し伸べてくれる友人であり、事態を切り抜けるための知識である(p141)


・借金を使ってレバレッジをかける・・・1事業が順調に進み、一気に規模を拡大したいとき 2インフレが予想されるとき(p47)


▼引用は、この本からです
「大金持ちの教科書」加谷珪一
加谷珪一、CCCメディアハウス


【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次


1 お金持ちの実像を知る
2 お金持ちの行動原理を学ぶ
3 お金持ちになるために行動する



著者経歴


加谷珪一(かや けいいち)・・・東北大学卒業後、出版社記者を経て、投資ファンド運用会社に転職。企業のオーナー社長やファンド出資者(個人投資家)など、数多くの超富裕層とじかに接する。2000年、コンサルタントとして独立。企業に対する経営コンサルティング、ITコンサルティング、資産運用アドバイス等を行う。現在は、億単位の投資を行う投資家でもある


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