「磯野家の相続[令和版] 」長谷川 裕雅
2023/02/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
3ヶ月後財産を自動的に受け継いでしまう
相続について勉強しているなかで手にした一冊です。磯野家を相続の検討事例に取り入れているだけで、通常の相続本とほぼ同じ内容となっています。
遺産相続は多額のお金が動くし、被相続人が亡くなったあとでは銀行口座も凍結されるので、事前の準備が重要です。何もしていないと3ヶ月後には借金も含めた財産を自動的に受け継いでしまう「単純承認」となるので、注意が必要です。被相続人の財産や借金がよくわからない場合は、プラスの財産の範囲内で借金を払い、結果的に財産が残ったら相続するという「限定承認」もありますので、専門家に相談して相続手続きを進めましょう。
なお、遺産相続が決まった3ヶ月後に多額の遺産や借金が出てくることも少なからずあるそうです。個別に対処するか、金額が大きければ遺産分割協議が無効になるケースもあるのです。
じつはヤミ金に多額の借金があったなど、死んでからポロポロ出てくる厄介事は結構多い(p169)
波平さんが亡くなったらどうなるんだろう
相続については、かなり勉強してきていますので、マスオは、婿養子ではない!とか、波平には双子の兄・海平と妹・なぎえがいることのほうがびっくりしました。単に相続の勉強するよりも、磯野家の波平さんが亡くなったらどうなるんだろうと考えたほうが、頭に入りやすいということなのでしょう。
いずれにしろ、人の運命はわかりません。いつなんどき亡くなってもいいように準備しておくことで、後に残った人たちの混乱と苦難を減らすことができるのです。長谷川さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・全員合意・・「遺産分割協議書」にまとめる(p156)
・遺産分割における調停を申し立てる場合は、相手方の住所地を管轄する家庭栽培所となりますので、現住所の情報は必要です(p145)
・基本的には「喪主」が、香典や弔慰金の受取人(p117)
【私の評価】★★★☆☆(74点)
目次
第1章 これだけは絶対に押さえる! 相続の基礎知識
第2章 こんな人たちも遺産はもらえるの? ズバリ解説!
第3章 どうなる? 相続承継をめぐる5つの疑問
第4章 最後の"ヤマ場"遺産分割の話し合い
第5章 家族を守る「遺言書」を今すぐ準備しよう
第6章 ここに注意! 「遺言書」の書き方&決まり事
付録 相続法の改正ポイント
著者経歴
長谷川裕雅(はせがわ ひろまさ)・・・弁護士・税理士。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。朝日新聞社記者。ジャーナリストから弁護士に転身後、国会議事堂の隣に事務所を構える。弁護士が扱う遺産分割から税理士が扱う相続税対策まで、相続問題を総合的に解決。相続分野の第一人者として、多くの相談者から絶大な信頼を得ている。相続問題でキーとなる不動産の専門家でもある(宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士)。
相続関係書籍
「負けない相続」依田渓一
「磯野家の相続[令和版] 」長谷川 裕雅
「相続の落とし穴!共有名義不動産 想い出がきれいなうちにトラブル解決」松原 昌洙
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