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【書評】「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」立花岳志

2025/10/16公開 更新
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「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」立花岳志


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー


病気にならない方法

著者は医師としてがん患者の治療をする中で、治療の限界を感じ、「病気にならない」ことを目指して、現在は独立して、心身の健康管理、栄養管理を含めた情報発信をしています。著者は20代後半に運動不足で激太りして、105キロの肥満体になってしまいましたが、現在は睡眠や運動、食事の習慣を改善し元気に暮らしているという。


メンタル不調の人を見ていると、「睡眠不足」「運動不足」「食生活の乱れ」が見られるという。睡眠が足りない状態だと、イライラしたり、頭の回転が悪くなるのです。


「睡眠不足」については、日本人の睡眠時間は男性で6時間30分と、世界的にも短いのが現状です。著者も30代後半までは、睡眠時間6時間を切っていました。今では、生活習慣を改善し、平均7時間半の睡眠時間を確保して、すこぶる好調だというのです。


睡眠時間を確保するために、休日に寝溜めする人がいますが、これは睡眠サイクルが乱れるので著者は推奨していません。休日も平日と同じ睡眠サイクルに整えることで、常によい状態で生活できるのです。


家族からいびきがうるさいと言われ、いびき防止を目的に口テープの習慣を始めました(p138)

健康になる運動習慣

「運動不足」については、まずは歩く習慣を身につけることが大切だという。なぜ、歩くのかといえば、人の下半身には筋肉の7割が集中しており、年をとって寝たきりになる原因が足腰の衰えだからです。


例えば、朝の散歩や、通勤時間に歩く時間を増やすと、習慣化しやすいという。


会社員の場合は、座りっぱなしだと下半身の筋肉のポンプ作用が働かず血流が悪くなります。したがって、30分に1回、最低でも1時間に1回は立ち上がり、1分程度歩くことが大切です。


また、筋力強化のための筋トレは、48時間から72時間ごとに同じ筋肉に刺激を加え続けることがコツです。例えば、「腕立て伏せの日」→「腹筋の日」→「スクワットの日」とローテーションすれば、72時間おきに鍛えることになり、継続性も高いというのです。


「ストレッチ」で緩める・・・今は自宅のリビングにヨガマットとストレッチボールを出しっぱなしにして、気が向いたときに寝ころんで身体を緩めるようにしています(p152)

健康になる心の習慣

このように「睡眠」「運動」「食事」といった生活習慣の改善を行う一方で、心の習慣にも配慮が必要だという。著者のお勧めは、自分の心の状態を客観的に見ることです。


例えば、自分の感情と思考を全部ノートに書き出してみる。書くことで、自分の感情と思考を客観視できるのです。自分のことを離れた場所から客観的に見つめることで、冷静に自分の感情に寄り添ってあげることができるというのです。


例えば、心のストレスがあるとしましょう。眠れない、食欲がない、汗の出方がおかしい、腹痛が多いなどの変化が出たら要注意です。著者のアドバイスは、ストレスを我慢しないこと、他のことで発散しないことです。心身に変調を感じるなら、そのストレスの根本的な原因を取り除くのです。


例えば仕事の人間関係で悩んでいたら、上司に相談する、配置転換をお願いする、転職するなど具体的にストレスをなくする勇気が必要だというわけです。ここで大切なのは、「自己肯定感」です。「自己肯定感」とは、「自己有用感」や「自己効力感」がゼロでも、自分を受け入れて大切にするという感覚です。


他人と自分を比較する癖をやめる・・・我々は他人が自分より優れているところばかりを見て、自分が劣っていると決めつけて落ち込む癖を持っています(p179)

自分を大切にする習慣

やはり睡眠、運動、食生活、プラス思考が重要なのだとわかりました。今の時代は、自分を大切にするということが基本なのです。


だから著者は、休日は自然の中に身を置く「癒やし」を推奨しています。心がワクワクする場所へ出かけてみるのです。


また、デジタルデトックスとして、休日にはスマホやパソコンから距離を置くことも癒やしに必要でしょう。


日本人は仕事がすべてという人もいますが、仕事とはまったく関係のない、利害関係のない自分の居場所を作るのも、心の余裕に役立ちます。


気がおけない、利害関係のない友人や仲間を作っていきましょう。立花さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・読書習慣・・一番大切なことは、読んだ本の中からひとつで良いので何かしら行動に移すこと、実践することです(p208)


・朝一番はもっとも難易度が高く、集中力が必要な仕事に取り組む・・・事務的な作業や報告・確認がメインの会議などは、午後から夕方の時間帯に設定しましょう(p213)


・アクティブレスト・・・本当に疲れを癒すためには、家でゴロゴロしているよりも、積極的に外出したり運動したりするほうがずっとリフレッシュできて良いのです(p104)


・気分転換には掃除に没頭するのもおすすめ(p114)


▼引用は、この本からです
「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」立花岳志
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立花岳志 (著)、かんき出版


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次


第1部 まずはこれだけはやって欲しい!
第2部 どうせならもっと健康に
第3部 仕事に追いかけられる習慣を断つ


著者経歴


寺田武史(てらた たけし)・・・医療法人社団健静会アクアメディカルクリニック理事長・院長。東邦大学医学部卒業後、同大学外科学第3講座入局後、消化器外科で(肝胆膵外科)消化器癌を専門に診療。10年間の大学病院勤務中、治療の甲斐虚しく亡くなってしまう患者さんを見て、現代医療に限界を感じ、「なぜ人は病気になるのか?」を考え、「がんを治す医者であり、がんを作らない医者」を目指すべく「アクアメディカルクリニック」を開業する。現在は、専門の消化器疾患をはじめ、高血圧や糖尿病を中心とした保険診療をメインとした診療を行う傍ら、心身の健康管理、栄養管理を含め、日本人オリンピアンの金メダルの数を増やすべく、またアスリートの選手寿命を1年でも伸ばすべく、日々分子栄養学を基にした栄養指導を続けている


心と体の健康関連書籍


「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」立花岳志
「仕事の質を高める休養力」角谷リョウ
「人生が変わる食習慣 「食」「心」「手当て」で整える自分と家族の暮らし」佐藤 宏美
「60歳からはやりたい放題」和田 秀樹


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