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「世界の大富豪から学ぶ、お金を増やす思考法」桑原 晃弥

2022/10/24公開 更新
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「世界の大富豪から学ぶ、お金を増やす思考法」桑原 晃弥


【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

成功者は好奇心が強い

大富豪のお金に対する考え方を、書籍を引用しながらまとめた一冊です。まず、子どもの頃からビジネスをやっている人の例がいくつか紹介されており、成功者には好奇心が強い人が多いのではないかと感じました。


10兆円の資産を持つといわれるウォーレン・バフェットは、子どもの頃から競馬場で予想紙を発行したり、ゴルフ場でロストボールを集めて売ったり、中古のピンボールマシンを店に置いて稼いでいます。石油業界を支配したジョン・ロックフェラーも子どものころ農夫に7.5%の利息をつけて50ドルを貸したことを母親は叱りましたが、父親は「いいじゃないか。この国で一番大切なのはマネーなんだから」と賞賛したという。


投資家として有名なジム・ロジャーズも6歳の時にリトルリーグの試合でソフトドリンクとピーナツを売っていたという。ピーナツを炒る機械は父親から100ドル借りて購入しています。儲かることに鋭い人は、子どもの頃からお金儲けに興味を持っていたようです。


・ウォーレン・バフェットは10歳の頃にオマハの図書館で手にした「1000ドル儲ける1000の方法」に感銘を受けています(p4)


大富豪は仕事に打ち込む

私が面白いと思ったのは、やはり行動力です。大富豪になるためには、大富豪になりうる仕事に打ち込んでいます。ニトリ創業者の似鳥昭雄さんはアメリカの視察セミナーで日本の家具がアメリカより3倍も高いことを知り、米国の真似をしてみようと取り組んだのです。セミナー参加者で実行したのは似鳥さんだけだったというのです。


また、フェイスブック創業者のザッカーバーグはハーバード大学中退だし、スティーブ・ジョブズも、イーロン・マスクも大学中退。オラクル創業者のラリー・エリソンも中退です。アマゾンのジェフ・ベゾスも28歳の若さでヘッジファンド・DEショー社の副社長でしたがボーナスをもらう前に退社してアマゾンを起業しているのです。成功している人は、チャンスと見れば現在の安定した生活を捨てて、飛び込んでいくのです。


・人生で最も成功するのはクラスで一番成績の良かった子ではなく、最も実行力のある子だ(p76)


お金持ちは浪費しない

面白いのは、大富豪のお金に対する考え方は、よく似ているということでしょう。それはある程度のお金があれば、それで十分であり、自分の好きな仕事に打ち込んでいるということです。ウォーレン・バフェットはコカ・コーラとハンバーガーが好きだし、ビル・ゲイツもハンバーガーで十分という考えなのです。そもそも金持ち過ぎて、どんな浪費をしてもお金を使い切れないのですから、自分の好きなものを食べて、買って、使うだけなのです。


そしてお金をいくら多く持っていてもどう使うのかが大事であり、自分でコントロールできないのであれば寄付する大富豪が多いのです。私の大好きな本多静六さんを紹介していいるところも好印象でした。桑原さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・亡くなる少し前、ジョブズは訪ねてきたラリー・ペイジに「5つの製品に集中するとしたらどれを選ぶ?ほかは全部やめてしまえ」とアドバイスします(p63)


・李は目的を隠してイタリアの工場で働いて技術を身につけ、イタリア製に劣らない品質で価格の安い「ホンコンフラワー」を開発、大成功を収めます(p197)


・僕には腐るほど金がある。それでも、僕は、いつもと同じハンバーガーを注文するんだ・・僕が考えているのは、ソフトウエア製品のことだけなんだ(ビル・ゲイツ)


・たとえ貧乏でも、無駄遣いさえしなければ金持ちになれる(カンプラード(イケア創業者))(p102)


・私の事業に対する観念は、自分の利益は二の次で、まず国家社会の利益を考えてやっていくことだ(渋沢栄一)(p118)


▼引用は、この本からです
「世界の大富豪から学ぶ、お金を増やす思考法」桑原 晃弥
桑原 晃弥、ぱる出版


【私の評価】★★★★☆(88点)


目次

第1章 時間を味方にする 「早く」と「速く」にこだわる
第2章 自分の得意なことに集中しよう
第3章 チャンスを前にしたらすべてを捨てて邁進する まず飛び込む
第4章 お金は賢く上手に使う 節約&人生を謳歌する
第5章 自分の決めたルールにとことん忠実であれ
第6章 勝利に貪欲であり続ける 支配する、勝つまで諦めない
第7章 「持てる者の義務」を意識し続ける



著者経歴

桑原晃弥(くわばら てるや)・・・1956年、広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。トヨタ式の普及で有名な若松義人氏の会社の顧問として、トヨタ式の実践現場や、大野耐一氏直系のトヨタマンを幅広く取材、トヨタ式の書籍やテキストなどの制作を主導した。一方でスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどの起業家や、ウォーレン・バフェットなどの投資家、本田宗一郎や松下幸之助など成功した経営者の研究をライフワークとし、人材育成から成功法まで鋭い発信を続けている。


大富豪関連書籍

「世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと」トニー野中
「ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣」本田健
「世界の大富豪から学ぶ、お金を増やす思考法」桑原 晃弥


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