「1分間アドラー」桑原 晃弥
2015/03/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
ないものを求めるのではなく、あるものを活用する
アドラーとは100年も前の心理学者です。その考え方は、現代の成功法則にとても似ています。たとえば、幸せになるためには、ないものを求めるのではなく、あるものを活用する。自分の可能性を最大限活用するということです。
また、考えるよりも、行動を重要視しています。熟考している間に、時が過ぎてしまうと、チャンスは過ぎ去ってしまい、他の人が成功してしまっているということも多いのです。創業者利益とも表現されていることなのでしょう。
大切なのは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかである(p100)
人生の決定権は自分にある
人間関係として他人の心を理解し、他人のために配慮することは生きていくうえで大切なことです。ただ、他人を意識しすぎると、他人に人生を支配されてしまう可能性もあります。そのバランスが自分の人生のためには大切なのでしょう。
ですから、人生の決定権は自分にあるとしています。つまり、他の人を意識しすぎると、その決定権を他人が持つことになってしまうので注意が必要なのです。
誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたに関係ない。あなたが始めるべきだ(p19)
失敗は課題として取り組むべきもの
失敗は成功の母であり、やっていくうちに上手くなる。失敗は勇気をくじくものではなく、課題として取り組むべきものだ、などと、これが心理学なのかな?と不思議な感覚でした。
幸せは心の中にあり、幸せになるための心の学問が心理学なのでしょう。桑原さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない(p45)
・何でも最初は大変だ。でも、しばらくするとうまくできるようになる。集中し、忍耐し、何でもいつもお母さんがしてくれると期待してはいけない。他の人が君より上手だからといって心配してはいけない(p79)
・社会制度が個人のためにあるのであって、個人が社会制度のためにあるのではありません(p164)
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 人生は難しくない[アドラー心理学とは]
第2章 性格は変えられる[ライフスタイル]
第3章 人間関係は温かい[三つの課題]
第4章 劣等感は解決できる[人生戦略]
第5章 希望はかなえられる[努力と優越]
第6章 失敗は罰せられない[目的論と楽観主義]
第7章 心はもっと成長する[勇気づけ]
第8章 理想は実在する[共同体感覚]
第9章 自分らしさを貫く[アドラーの生き方]
著者経歴
桑原晃弥(くわばら てるや)・・・1956年、広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。トヨタ式の普及で有名な若松義人氏の会社の顧問として、トヨタ式の実践現場や、大野耐一氏直系のトヨタマンを幅広く取材、トヨタ式の書籍やテキストなどの制作を主導した。一方でスティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクなどの起業家や、ウォーレン・バフェットなどの投資家、本田宗一郎や松下幸之助など成功した経営者の研究をライフワークとし、人材育成から成功法まで鋭い発信を続けている。
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