「FULL POWER 科学が証明した自分を変える最強戦略」ベンジャミン・ハーディ
2022/05/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
環境を変えて人生を変える
人生を変えたいなら「環境」を変えよう、意志力でなんとかしようという考えはやめよう、と提案する一冊です。ここでいう「環境」を変えるとは、お金を前払いする、他人に宣言する、決意の邪魔になるものを環境から取り除く、やらざるをえない状況を作るなどです。
私たちはこれまで、自分には継続する力がない、三日坊主だ、意思が弱いと思い込んでいました。ダイエットをしたいのに食べてしまう。勉強すると決意したのに、スマホでYouTubeを見てしまう。わかっているのに、できないのです。しかし、楽なほうを選択するのは人間として当たり前のことです。あえて苦しいほうを選び続けることができる人がどれだけいるのでしょうか。
著者の提案は、やらざるをえない状況に自分を追い込むことなのです。新しい情報、新しい人間関係、新しい経験が、自分を変化させるのです。毎朝一番に目標や夢を書き出して、「締め切り」を自分で設定するのもいいのです。
実は歴史とは、「偉大な人物」によって作られるものではなく、「困難な状況」によって作られる(p34)
付き合う人を変える
まず、付き合う人を変える必要があります。もし、今の状況を変えたいのなら、一緒に過ごす時間が長い友達を変える必要があります。「類は友を呼ぶ」といわれるように、一緒にいることで、悪い人の悪いところが移るのです。
自分の望むことを達成している人がいるグループに属するようにしましょう。例えば、いつも甲子園に出場している高校の先生が他の学校に転任すると、その学校が甲子園に出場するようになります。どのような選手でも、その先生の指導で甲子園レベルの選手に育つのです。
人は強いストレスで変わるのです。筋トレをするから筋肉が強くなるのです。強くなりたければ、楽な環境を変え、自分の能力をちょっと超えるまで自分を追い込むことが必要なのです。
人生に変化を起こしたいなら、意志力を発揮するのではなく、ただ環境を変え、自分が演じている役割を変えればいい(p81)
やらざるをえない状況を作る
ある行動を習慣化したい場合は、それをやらざるをえない状況を作ることです。例えば、毎日午後6時に子どもを保育園に迎えにいくと奥さんと約束すれば、仕事を午後5時に終わらせることができるようになります。ランニングで足腰を鍛えたいなら、来年のマラソン大会に参加すると、友人に話して約束してもよいでしょう。
著者のお勧めは、思い切って飛び込むことで、過去の行動パターンを捨て去ることです。人は環境に慣れるまで苦しむことになりますが、時間とともにその環境に慣れる動物なのです。私もメルマガを書くことで、本を読まざるをえない状況に自分を置きましたので納得の内容でした。自分は三日坊主だと思っている方はぜひ読んでみてください。
ハーディさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「充電」「リセット」の時間を意識的に、日々のスケジュールの中に作っている・・・(ビル・)ゲイツは「考える週」を作り、この期間は、仕事から・・完全に離れた(p104)
・健康になりたいのであれば、不健康な食べ物は家からすべて取り除こう・・・シュガーフリー(p139)
・痛み、不快感、衝撃、倦怠、ぎこちなさ、恐れ、間違い、失敗、愚かな様・・・成功した人生には、これらが必ず伴う(p239)
・ジーニアス・ネットワークに入会時、25000ドルを年会費として投じる。会員はその後、1年以内に年収を25万ドル分、アップさせる・・・さもないと、翌年は・・参加できない(p268)
▼引用は、この本からです
ベンジャミン・ハーディ、サンマーク出版
【私の評価】★★★★★(93点)
目次
1 人間は「環境」の産物
2 意志力に頼るのをやめる
3 「外的力」で驚異的なブーストを図る
著者経歴
ベンジャミン・ハーディ(Benjamin Hardy)・・・組織心理学者、著作家、起業家。クレムソン大学大学院博士課程修了。ブログ・サービス「Medium」で多くのフォロワーを持つ。心理学専門誌の電子版「サイコロジー・トゥデイ」などに寄稿中。アメリカのフロリダ州で妻のローレンと5人の子どもたちとともに暮らしている。
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