「19歳までに手に入れる7つの武器」樺沢 紫苑
2024/07/30公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
7つの武器とは
著者が伝えたい「7つの武器」とは、整える力、レジリエンス、コントロール力、つながる力、読解力、行動する好奇心、アウトプット力です。
まず「整える力」とは、体調を整えるということです。睡眠を十分取って、バランスのよい食事を取り、運動することで、何にでも挑戦できる体調を整えるのです。特に若い人は、スマホやテレビなどで睡眠時間が減りがちです。睡眠時間が減ると、集中力が低下し、記憶力も低下してしまうのです。
それと反対に、運動するとその後の3時間は記憶力、集中力がアップするという。運動してから勉強しましょう。
このように規則正しい生活習慣を維持し、重要なことに、大切な時間を使える能力が「コントロール力」なのです。そのためには、「自分ならできる」という自己効力感が大事だという。英語で言うところの、マインドセットのようなものでしょうか。
本当に重要なことに、あなたの大切な時間を使うのです(p141)
ストレスをやりすごす
次の「レジリエンス」とは、ストレスをやりすごすことができる能力です。例えば、子どもの頃、いじめられた人の中は、トラウマで落ち込んだままの人がいます。もし、「レジリエンス」があれば、いじめられた経験をバネに周囲から成功者と言われるような人生を送ることができるかもしれないのです。
著者はストレスに対しては、ぶつかって耐える力を鍛えるよりも、ストレスをひらりとかわすことを推奨しています。つまり、いじめや暴力に直面したら、逃げるか、ひらりとかわすのです。人生には辛いときと、楽しいときが交互にやってきます。辛い時は自分が成長する機会ととらえ、楽しいときはさらに成長する機会とする人が強いのでしょう。
失敗を試練ととらえ、経験に変えて、自己成長をドンドン加速させる(p100)
人生はRPGゲームだ
「つながる力」は、仲間を作る能力です。著者は、人生はRPGゲームだと定義し、仲間を集め、冒険に出ることを推奨しています。 仲間がいれば、仲間の力を借りることで冒険は楽になり、楽しいものになるのです。
そして「読解力」は、本や動画から知識を得る力です。本を読んだら感想を書いて、知識を自分のものにしましょう。そして、何かに悩んだときは、本や動画から対処法を探しましょう。本を読んでいれば、答えは本やネットの中に存在していることがわかっているから、高い確率で、悩みへの対処法を見つけることができるはずなのです。
私の友達の定義は・・困ったときに相談できるのが友達(p163)
やりたいことは今すぐ始める
最後に、「行動する好奇心」とは、人生のやりたいことを発見する杖です。そして、やりたいことがあったら、やってみるのが「アウトプット力」です。
著者のお勧めは、本当にやりたいのならば、今すぐ始めて、夢中になることです。途中には、「やりたくないこと」も出てきますが、仲間がいれば、乗り越えることができるのです。「やりたくないこと」をこなしたその先に、真に「やりたいこと」が待っているのです。
本当にやりたいならば、やればいい!という著者の言葉に勇気をもらいました。樺沢さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・人生はRPGだ!・・装備を整え、仲間を集め、冒険に出る!(p8)
・成功か失敗か、好きか嫌いか・・「二分法的思考」ともいい、メンタル疾患になりやすい人の特徴です(p107)
・悪口は、ストレス発散にならないどころか、自分の自己重要感を下げます(p113)
・小中学生の自殺・・相手に「既読無視した」とか「すぐに返信しろ」とプレッシャーをかけるのは、「殺人」に等しい(p181)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
STEP1 整える
整える力
レジリエンス
コントロール力
STEP2 つながる
つながる力
読解力
STEP3 行動する
好奇心
アウトプット力
著者経歴
樺沢 紫苑(かばさわ しおん)・・・精神科医、作家、映画評論家。1965年札幌市生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(50万人超)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。著書50冊、累計発行部数250万部突破のベストセラー作家。
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