「発信する勇気―「自分らしいコンテンツ」は最高の出会いを作る」末吉宏臣

【私の評価】★★★★☆（81点）

要約と感想レビュー

情報発信をはじめなさい

コンテンツ配信サービスnoteでフォロワー2万人超えの著者の伝えたいことは、情報発信することで人生は変わるということです。著者は、ネット上で情報発信している人を見ながら、自分も情報発信した方がいいのかなと思っていたのにもかかわらず、何年も一歩を踏み出す勇気が持てなかったという。

noteでは、コンテンツ販売が可能で、年間売上上位1000人の平均売上は667万円です。自分と同じような人たちが、情報発信で成功していることにある意味、嫉妬しながらも、情報発信することに怖さを感じ、慎重になっていたのです。著者の場合は、Facebookに自分の近況を2、3行書くことからはじめて、noteで発信するようになりました。

発信するだけでまったく人生は変わります（ｐ3）

情報発信によるメリット

情報発信するメリットは3つあります。

一つ目は、多くの人が読んでくれているという意識が持てるので、継続して情報発信しやすくなります。
二つ目は、情報発信しているうちに、質が向上していきます。著者の友人は心理学を勉強するためにYouTubeで動画配信をはじめたという。
三つ目は、自分のアウトプットが記録されて残るということです。自分の成長の記録が、電子データとして残るわけです。

そして情報配信を続けていると、自分の考えに賛同してくれる人が集まってきます。著者の知り合いの場合、うつ病で苦しんでいたことを情報発信したら、応援してくれる人が現れたという。

はっきり意見を言った方が、あなたのことをいいと思う人が集まります（ｐ40）

情報発信を続けるコツ

その一方で、情報発信を始めると、マイナスの感情も出てきます。誰も読んでくれない、内容が稚拙、文章が下手くそなど自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。著者はそうしたマイナスの感情は、今の情報発信のやり方や内容が違っているかもしれないことを、教えてくれているだけだとしています。そこは改善していけばいいだけなのです。

そして情報発信で苦労するのは、書くネタがなくなることです。今、チャレンジしていることを書いたり、本やネットで学んだことを書いても、ネタ切れになるのです。著者は、そうした書けない事実も、悩んでいることも書いてしまえばいいとアドバイスしています。苦しんでいる自分さえ、ネタになるということです。

休みグセ・・それを避けるための効果的な方法は、執筆前に必ずやる儀式を決めること（ｐ135）

自分メディアの完成

著者はnoteで情報発信をはじめたことで、自分がどんな人間なのか、どんなことをやりたいのか、自分に対する理解度が高くなったという。自分のnoteを読んでみれば、自分の感情や意識が記録されているからです。そして、自分を肯定できるようになり、人からの評価がさほど気にならなくなっていったという。

著者は情報発信することに怖さを感じ、勇気が出ないこともありましたが、情報発信によって本来の自分を出して、自分が本来、伝えたいことがわかったのです。ネットでの情報発信はほとんどコストがかからず、情報発信するメリットを考えれば、情報発信するべきというのが著者の伝えたいことなのでしょう。納得です。

末吉さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・手が止まったときに・・5分間で書く・・場所を変えて書く（ｐ143）

・あなたの言葉には、価値があります・・発信を、お金に変える勇気を持ってください（ｐ212）

・書籍が売れている人たち・・書店巡りやサイン会など、地道な活動をしている（ｐ190）

・プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである（リチャード・バック）（ｐ201）

▼引用は、この本からです

【私の評価】★★★★☆（81点）

目次

プロローグ　１億総発信時代で、苦々しい思いをしている人が増えている？
第１章　なぜ、人は勇気が持てないのか？
第２章　発信する人生、発信しない人生
第３章　「いまのあなた」にこそ、発信する価値がある
第４章　さぁ、あなたも発信してみよう！
第５章　発信にまつわる不要な思い込みや感情を手放す
第６章　勇気を出して、あなたの影響力を解放する

著者経歴

末吉宏臣（すえよし　ひろおみ）・・・セミナー講師、コンサルタント、ライフワーク専門家。企業のコンサルティング、研修を実施。作家、コンサルタントの方々とコンテンツ開発、セミナーのサポートを行う。ライフワークの専門家として セミナー、コンサルティングを提供している。

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