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【書評】「あなたのキャリアをお金に変える!「顧問」という新しい働き方」 齋藤利勝

2026/08/24公開 更新
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「あなたのキャリアをお金に変える!  「顧問」という新しい働き方」 齋藤利勝


【私の評価】★★★★☆(86点)
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要約と感想レビュー


新しい「顧問」という働き方

最近、友人の経営コンサルタントが某企業の「顧問」になっていることを知り、興味を持って読んだ一冊です。


著者はリクルート、ソニーを経て独立し、140社を超える企業の顧問を務めてきました。この本でいう「顧問」とは、従来の単なる「顔役」ではなく、企業の課題解決にあたるエキスパートです。


アメリカには、似た働き方として「インディペンデント・コントラクター」があります。専門的な技術や知見を持ち、業務委託で複数の会社の仕事を請け負う、会社員と独立起業の中間のような働き方です。


「顧問」は顧問先企業の名刺を持ち、課題解決のために知恵を絞り、自ら手を動かして貢献します。外部から提言する経営コンサルタントとは、企業の内側に入って実行まで支援する点が違います。


派遣先企業が(顧問に)望む仕事は、経営指導や企業の担当者の紹介、営業指導、専門技術の指導ばかりでなく、商談やクロージングにまで立ち会うことも少なくありません(p51)

顧問派遣会社と顧問の関係

「顧問」になるには、顧問派遣会社に登録し、企業とマッチングしてもらうのが最も早道でしょう。


顧問として働くことになれば、企業と業務委託契約を結び、月2回程度活動します。報酬は顧問派遣会社経由の場合、月2回程度の活動で平均月額9万~20万円程度。企業との直接契約なら月20万~50万円程度です。


派遣会社経由では、顧問料を派遣会社と折半したり、顧問「3」、派遣会社「7」で分配したりするため、企業が30万円を支払っても、顧問の取り分は9万円というケースもあります。それでも派遣会社が利用されるのは、企業には「本当に実力のある人なのか」という不安があり、顧問側にも自力で仕事を獲得する難しさがあるからでしょう。


逆に実力が認められれば、企業から直接依頼を受けることもできます。著者は、こうした「プロフェッショナル顧問」を目指してほしいとしています。


登録顧問の稼働率はわずか5%・・・競争相手に埋もれないための「強み」を持つ(p90)

顧問契約の実務のコツ

顧問契約で大切なのは、企業の不安を減らすことです。


契約前の企業面談では、「顧問になったら」という前提で「半年間のアクションプラン」を大枠で提案します。アクションプランを明示することで、企業側は何をしてくれるのかイメージしやすくなり、企業側の不安が減るのです。


実は「顧問」の途中解約理由の7割は、顧問からの進捗共有がないことだという。結果が出る・出ない以上に、「何をするのか、今後どうなるのか」が企業にとって重要なのです。


また、顧問の実務では、企業の「やりたいこと」を受け止め、「やりたいこと」だけでなく、「今、やるべきこと」も提案することが大切だという。例えば、「大手の〇〇社と仕事をしたい」という要望に応えて商談を設定しても、挨拶だけで終わってしまうことが多いのです。


継続的な取引につなげるには、大手企業に対応できる「商品」や「体制」を整える必要があるわけで、プロフェッショナル顧問とは、単なる顔つなぎではなく、成果を生み出す仕組みを作る人なのです。


企業の「やりたいこと」が、必ずしも「今やるべきことではない」(p141)

実は人のつながりが重要

「顧問」として仕事を得るには、実績と実力、そして人脈が大切なのだと思いました。


著者が最初に顧問となったのも、独立後に知人から仕事を打診されたことがきっかけです。その後、顧問派遣会社を通じて仕事を広げていますが、登録しても声がかかるのは5%程度。著者は最初からトップ5%に入るだけの実績と人脈を持っていたと考えられます。


実際、著者は人とのつながりを大切にしています。Facebookでは友人の投稿を毎日チェックして「いいね」を押し、自分では解決できない問題にぶつかれば、友人の知恵を借りるという。著者は、助け合える友人コミュニティを持っているのです。


こうした人とのつながりで大切なのは「他利」の精神です。まず相手の利益を考える心、相手に対する「愛」があるかどうかだと著者は言うのです。なぜ著者が「顧問」として成功しているのか、その理由が少しわかったような気がしました。


齋藤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・(顧問として活躍するには)やはり人のつながりですね・・・人とのつながりの中から仕事が生まれてきます(今住誉文)(p209)


・顧問先の社長と、立ち飲み屋のカウンターで酒をくみかわせるような間柄を築こう(p106)


・顧問は社長の「パートナー」になること・・顧問先企業は顧問と初体面ですから「この人は何者だろう」というところからスタートします(p211)


▼引用は、この本からです
「あなたのキャリアをお金に変える!  「顧問」という新しい働き方」 齋藤利勝
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齋藤利勝 (著)、集英社


【私の評価】★★★★☆(86点)


目次


序章 あなたのキャリアをお金に変える「新しい働き方」がある
1章 顧問の仕事ファイル
2章 顧問派遣会社を利用して顧問として働いてみよう
3章 顧問の進化形「プロフェッショナル顧問」になろう
4章 プロフェッショナル顧問の仕事術
5章 信頼されるセルフブランディングの方法


著者経歴


齋藤 利勝(さいとう としかつ)・・・1968年生まれ。一般社団法人プロフェッショナル顧問(R)協会代表理事、株式会社 STeam代表取締役社長。大学卒業後に株式会社リクルートへ入社。その後転職し、ソニー株式会社の映画・ゲーム・音楽子会社を経て、2012年独立。楽天株式会社や UUUM 株式会社などの顧問・アドバイザーを務めるかたわら、大学院で経営などを学び直す。現在、顧問を務めた企業は 140社を超える。2016年、3社以上の企業推薦を受けた人財のみが入会できる「一般社団法人プロフェッショナル顧問(R)協会」を設立、代表理事に就任。同協会では、「顧問塾」をはじめ、顧問育成のための教育プログラムやセミナーを展開している。


顧問関連書籍


「あなたのキャリアをお金に変える!「顧問」という新しい働き方」 齋藤利勝
「楽しさと生きがいを手に入れる定年顧問」岩﨑 和郎
「社外CFOになって、たちまち年収1200万円を稼ぐ方法」長友 大典
「らくらく期待を超える思考法」遠山尚秀


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