【書評】「勉強脳(新版:ムダにならない勉強法)」樺沢 紫苑
2025/10/29公開 更新
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
なりたい姿をイメージ
著者の樺沢(かばさわ)さんは、メルマガ20年毎日発行、YouTubeも10年以上毎日更新しているという情報発信継続のプロです。情報発信するためには、インプットつまり勉強が必要です。
インプット(勉強)とアウトプット(復習)を繰り返すことによって、螺旋階段を上がるように自己成長できるという。
さらに、なりたい姿をイメージすれば、そこに至るために、何を勉強すべきか、最適の勉強法が見えてきます。
例えば、あなた・職場で期待され、評価され、感謝されるためには、一芸に秀でることが必要です。その一芸を高めるために、「行動」と「習慣」を変え、「現実」を変えるのです。
アウトプットこそが勉強である(p173)
アウトプットの場を作る
インプットだけでは知識が固定化されません。例えば、本を読んだとしても読んだ本の内容を説明できない、感想が言えないのであれば、本を読んでいないのと同じなのです。
だから著者はテストを受けたり、問題集を解いたり、人に説明したり、「アウトプット」するという。「アウトプット」することによって、自分の「無知」の部分が明確になるのです。
著者は海外に視察旅行に行くときは、帰国後に必ずオンラインで「視察報告セミナー」を開催します。あえて自分自身でアウトプットの場を作っているのです。
情報発信にかける時間は、「1日1時間」以下に制限する(p264)
言われた通りやってみる
社会人になると自習するだけでなく、人に学ぶという勉強法があります。
例えば、「自分がこうなりたい!」と思う人のことをメンターと言います。コーチは具体的なフィードバック、アドバイスをしてくれます。
オリンピックに出られるか、出られないかはコーチで決まると言われています。また、ゴルフなら最初からレッスンプロに習えば、上達が早いのです。
だから、「とりあえず、そのままやってみる」「言われた通りやってみる」という真似ぶ勉強法があるのです。
「売れない劇団員」がいつまでも売れないのは、「売れない劇団員」同志でつるんでいるからです(p144)
自分流の勉強法の探求
著者の結論は、世の中にはたくさんの勉強法が存在するので、いろいろ試して、組み合わせて、自分に最もマッチした勉強法を見つけるものです。
例えば、毎日電車の中でスマホを見ないで読書をすると、3日で1冊、月に10冊は本を読めるでしょう
セミナーでは、「質疑応答で質問するぞ!」と、意識しながら講師の話を聞くのもよいでしょう。
「自分流の探求」こそが、勉強のおもしろさなのです。樺沢さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「勉強法」を決める・・・留学経験があるドクターが5,6人・・「留学前にどんな方法で英語を勉強しましたか?」と全員に質問しました(p70)
・書きまくり勉強法・・とにかく書いて書いて書きまくる(p209)
・毎日30分勉強する・・「分散学習」のほうが記憶に残りやすく学習効果が高い(p94)
・名刺交換の貴重な時間は、講師に質問すべきです・・その質問と答えがあなたの記憶に明確に刻まれる(p200)
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樺沢 紫苑 (著)、サンマーク出版
【私の評価】★★★★★(90点)
目次
第1章 勉強によって得られる5つのことと、あなたの勉強がうまくいかない4つの理由
第2章 「楽しい」だけで脳は活性化する~精神科医の「脳楽勉強法」
第3章 人生をリセットする~精神科医の「大人の勉強法4つの戦略」
第4章 まずは基本を学ぶのが第一歩~精神科医の「真似ぶ勉強法」
第5章 インプットとアウトプットを繰り返す~精神科医の「入出力勉強法」
第6章 さらに自己成長が加速する~精神科医の「スーパーアウトプット勉強法」
第7章 「続かない」はこう乗り越える!~精神科医の「10年継続勉強法」
著者経歴
樺沢紫苑(かばさわ しおん)・・・精神科医、作家。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(48万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。
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