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「英語で一流を育てる―小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法」廣津留 真理

2019/04/05公開 更新
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英語で一流を育てる――小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める家庭学習法


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

 テレビであのハーバード大学と超名門ジュリアード音楽院を首席で卒業した廣津留(ひろつる)すみれさんを特集していたので、手にした一冊です。印象的だったのは、お母さんである著者が、すみれさんが0歳のときから英語と日本語の絵本を「読み聞かせ」していたということです。


 そして無理にやらせるのではなく、楽しく集中できるちょっと難しい課題を短時間(10分間)」に一緒に居間で勉強する。これで進学塾に行かず、九州大分の公立小中高からハーバード大学へ現役合格したのだからすごい。2013年には、ハーバードつながりでハーバード大学生が日本の子どもに英語を教えるサマースクール開校しています。


・単語も英文読解も作文も、ひとつのタスクは3~7分以内。ひっかかっても止まらずに先に進める(p16)


 小学校に入ってもゲームのような形で、英語を勉強していたようです。それも時間をかけずに短時間で英語の例文を、まる暗記してしまう。音読して音で覚えてしまうのがポイントで、単語を覚えようとか、文法を覚えようとかするよりも、深く覚えることができるのです。


 つまり、文法ではなく例文パターンを楽しく暗記してしまうので、子どもを続けやすい。それも10分間だから負担感もない。そして丸暗記することで、英語での自己表現力もライティング力も同時につくのです。


・1枚手に取ったら、まず日本語を音読。その後、ひっくり返して英語を音読。それを3回くり返して英文を丸暗記します。暗記ができたら裏の英語を見ないで、英語でしっかり声に出します(p44)


 子どもの興味を失わせないよう気をつかっているようです。楽しければ子どもは自分で学んでいきますので、それを邪魔しなければよいのです。私も、もう少し子どもに時間を使っても良かったかなと思いました。廣津留さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・興味があって好きなものなら子どもは自分で学ぶもの(p34)


・自己紹介を100パターン英語で書いて暗唱しておけば、知らない人と会ったとき、お互い楽しく初対面の会話ができる(p45)


・私は教室で一切文法を教えません・・・私のメソッドの不動の大原則、それは「暗記」です(p82)


・1日10分だけに集中し、10分やったらスパッとおしまいにします。子どもの調子によってきつそうなら、5分で切り上げても全然かまいません(p95)


・単語帳はこうして暗記する・・・
 1日目:20単語を1分40秒(約2分)
 2日目:1日目の20個+当日の20個(3分)
 3日目:2日目の40個+当日の20個(5分)
 4日目:3日目の60個+当日の20個(7分)
 5日目:4日目の80個+当日の20個 赤シートチェック(10分)
※当日以外の単語は音読のみなので短時間ですむ(p153)


・1 グリット(やり抜く力):私は継続できる能力がある
 2 自己肯定感:私は達成感を味わった
 3 有能感:私は4年分のタスクを3か月で終わらせることができた
 4 安心感:やればできる。親が見守ってくれる(p154)


・悪い例:何度も書く暗記。時間のムダ、手も疲れる(p165)


・音声に合わせて音読する・・・耳で聞いて、声に出して読んで、またそれを耳で聞く(p150)


・「シャドーイング」や「オーバーラッピング」に必要な英語の音に慣れるために、家族で毎朝15分間、「NHKラジオ基礎英語」を聞くことを日課に・・(p208)


・ハーバード生200名リサーチ・・・特に多かったのは、2~3歳ですでに絵本を読んでいた・・読み聞かせだけではなく、子ども本人が親に絵本を読み聞かせしていた(p69)


・どんなに些細なことでも、親からほめられ、認められると、それは子どもにとって「自分はできた」という成功体験になります・・1日20個の単語を覚える目標で8個しか覚えられなくても、「8個も覚えられたなんてすごいじゃない!」とほめる・・(p99)


・音楽、歌、本、絵本、映画、ビデオゲーム、テレビ、ラジオ、ニュース、芸術、政治、マルチメディア、ポップカルチャーなど、自分の好きなものに夢中になることで英語が身につく(p106)


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【私の評価】★★★★★(90点)


目次

プロローグ:「まさか」を「すごい」に変える〝奇跡の勉強法〟初公開
第1章:なぜ、一流は家庭で英語を学ぶのか
第2章:常識破りの英語で子育て完全マニュアル
第3章:「日本語B」で「英語脳」に変わる法
第4章:1日たった5分のらくらく単語暗記法――英語は単語が9割!
第5章:小学生でも大学入試レベルがスラスラ読める「超・音読法」
第6章:ハーバード生がつくった英文をマネれば、英作文も子どもに教えられる
第7章:家庭で英語の「1分間スピーチ」が得意になる方法
エピローグ
プレミアム特典:ハーバード生がつくった「英語4技能」が
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著者経歴

 廣津留真理(ひろつる まり)・・・ブルーマーブル英語教室代表、一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)設立者・代表理事・総合プロデューサー、株式会社ディリーゴ代表取締役。早稲田大学第一文学部卒。大分県在住。無学年制の画期的な英語スクール、国際交流とグローバル人材育成のサマースクール、「親力」を養うワンコインセミナーを3本柱に活躍。これまで英語教室(大分県)と県内外のセミナーで3000人の生徒を教える。「はじめから難易度の高い本物の英語を教える」という逆転の発想のもと、英語未経験の小学生でも大学入試レベルの長文が読めるようになる衝撃の指導法である。「得意なことを究極まで伸ばす」「週末は平日と違う活動をする」「ほめて育てる」「親も自分を磨こう」がモットー。


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