「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」土井英司
2018/11/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
■一日一冊ビジネス書を紹介する
「ビジネスブックマラソン」の
土井さんの一冊です。
この本では、
なぜビジネス書を読むのか?
について回答しています。
ビジネス書は、自分の仕事を
大きく改善する可能性を持った
究極に安価な情報ツールなのです。
・ビジネス書は、本当に安い。名経営者、名コーチ、学者、専門家、すさまじい経験を積んできた人。あらゆる先達の思いとノウハウを、プロの編集者が「美味しいところ」だけきれいにダイジェストにしてくれて、たったの千数百円で読めてしまう(p18)
■アマゾンの書評を見ていると、
「内容がない」「だまされた」「わかりにくい」
など辛辣なコトバが並んでいたりします。
土井さんは、こういう人たちは、
目的を持って読んでいない
三流の人たちだ、と切り捨てます。
学ぼうという意識があれば、
どのような本からも
学ぶことがあるからです。
なぜ、そんな本を買ってしまったのか、
と考えれば、自分のビジネスにも
応用できる、ということです。
・「だまされた」と嘆くレビューを書くのは三流の証・・・「なぜ、だまされてしまったのか」・・を楽しみながら考察してみるといい(p161)
■言いたいことを言ってくれたな・・
と感じる一冊でした。
ビジネス書を読んですぐに
成果が出るかどうかは
わかりません。
学んだことをやってみても
うまくいかないこともあるでしょう。
一部はうまくいくでしょう。
まさにビジネス書は
自分の可能性を信じ、
お金を投資することなのです。
土井さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・小説は「消費」、ビジネス書は「投資」(p8)
・本に引いた1本の線が、まだ見ぬビジネスの鍵を握っている。私は毎日毎日赤ペンを握って本に線を引き、自分の力にする・・(p5)
・教育は、とても残酷なものだ。学んだ人はさらに深く学べるようになり、そうでない人との差は指数関数的に広がっていく(p184)
・本の内容がおもしろいかどうかなど、あなたのビジネスには何の関係もない・・「読書」は、目的を持って、のちのちのアクションにつなげるためのものだ(p30)
・世界を広げるための、本当にベストな方法は、すごい人の話を直接聞くことだ・・・直接聞ければ最高だが、多くの人は、それがかなわない。だからこそ、氏の著書・・などを通して、いわば疑似体験できる(p31)
・賢者は、努力する人をバカにしたりはしない(p72)
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【私の評価】★★★★★(90点)
■目次
序文 人生は「1本の線」から動きだす
第1章 こんな読書をしてはいけない
第2章 「速く」読むな。「遅く」読め
第3章 「全体」を見るな。「部分」を見よ
第4章 「結果」を見るな。「原因」を見よ
第5章 「同じ」をつくるな。「ちがい」をつくれ
第6章 「中身」を読むな。「背景」を読め
第7章 さあ、「教養」に挑め!
終章 ブルー
巻末付録 私の引いた44本の線
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