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「土井英司の「超」ビジネス書講義」土井 英司

(2019年5月21日)|本のソムリエ
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土井英司の「超」ビジネス書講義 (ディスカヴァー携書)


【私の評価】★★★★☆(83点)


■出版コンサルタントの土井さんによる
 ビジネス書によって
 時代の流れを読むという一冊です。


 年1000冊もの本を読むという
 土井さんの視点がわかって
 面白い内容となっています。


 例えば、世の中は
 ものづくりの社会から
 情報化社会に変わった。


 したがって、
 良いものを作って売る時代から、
 マーケッティングで売る時代に
 なっていくというのです。


・注目を集めればお金になる。ものづくり時代にはあまりなかった思想です・・芸能人ブログといえばアメーバ・・・これは、「品質では勝てなかったけれど、集客・PRで勝った」ということであり、かつての「品質重視」の経営者ならば絶対に公言しなかったことだと思います(p39)


■また、ビジネスの成功だけでなく
 ワークライフバランスといった
 生活上の幸せを求めるようになる。


 また、格差が大きくなり
 金持ちは寄付やチャリティで
 社会貢献を目指す。


 そして余裕のある年老いた人は、
 人生の最後を終活として
 縮小均衡を進めていく。


 リーマンショック後の本ですので、
 だいたい合っていますね。


・「ビジネス書にとって厳しい時代が続く」出版社も編集者も口を揃えるのは、読者はみな、ビジネスの成功よりも暮らしの安定を求めるようになったからです・・「成功と関係のない幸せ」を多くの人が求めています(p111)


■時代の流れに沿って
 ビジネス書も変わっていくのだと
 思いました。


 つまり、時代の流れに合った本が
 売れていくということなのでしょう。


 土井さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ビジネス書は本来、"読むことを目的とするもの"ではなく、"時代に合わせて仕事をするためのもの"です(p7)


・未来予測は意味がない。これが僕の結論です・・予測するのではなく潮目を読むためには、すべての物事を「対義語」で考える・・・今が「豊か」なら、次は「清貧」に振り子は振れる。今が「個人主義」なら、次は「全体主義」に・・(p96)


・お金持ちは、文化にお金を投入しはじめます。画家や音楽家のパトロンになったり、茶の湯にはまったり・・・精神的な価値にお金を払っている・・現代における茶の湯がなにかといえば、チャリティーだというのが僕の見解。億万長者は、かならずチャリティに力を入れています(p103)


・「日本でいちばん大切にしたい会社」・・・この本に感動したたくさんの人々の心に嘘はありませんが(僕も泣きました)、現実には、この本で紹介されている企業のように従業員を大切にしている会社は減る一方・・そういう世の中だからこそ、このような会社に希少価値が生まれ、より魅力的に感じるというわけです(p68)


・本田直之さんの「ノマドライフ」・・・情報のつくり手は常に新しいものをつくらなければなりません。次から次へと新しい情報を手に入れ、考える必要があるから、場所も移動したほうが有利。しかし、その場所にも時間にも縛られない生き方は、農業や工場労働の人から見ると軽薄に映る・・・これが現代のノマドでしょう(p87)


・産業に合わせたメンタリティ・・・農業従事者は、気が長く、人を育てることにも熱心です・・・情報産業の"海賊"たちは、「自分で創らなくても、人気のあるタレントを集めればいい」という発想の持ち主です(p125)


・祇園は掛け売りなので、回収しそこねることがないよう、経済状況がいい顧客だけを厳選します。そのために「一見さんお断り」という会員制ビジネスとなっていますが、これはとくに関西の財界人にとってステータスになります(p140)


・FSA(従来の航空会社:Full Service Airline)は一機あたり百数十人のスタッフに支えられて運航されているそうですが、LCC(ローコストキャリア:Low Cost Carrier)はわずか30~50人とのこと(p156)


・「世界一わかりやすい在庫削減の授業」・・・この本の流れに従って在庫削減を進めていけば、本当に在庫削減が実現できてしまうので、実戦的です(p179)


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【私の評価】★★★★☆(83点)


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■目次

第1章 「時代の振り子」はこうして揺れ動いてきた
第2章 ビジネス書のトレンドから「時代の潮目」を読む
第3章 テーマ別トレンドと「今が旬」のオススメ本紹介
第4章 コモディティから抜け出すためのビジネス書の選び方・読み方



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