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「ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと」本田直之

本のソムリエ 2022/03/28メルマガ登録
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「ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと」本田直之


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

 レバレッジシリーズの本田直之さんの本で、まだ読んでいない本があったのか!とすぐに注文してしまった一冊です。10年前の本ですが、今でもまったく通用する内容に脱帽しました。本田直之さんは外資系企業で仕事の基本を学び、3年目に退職して自費で2年間アメリカにMBA留学しています。留学中から副業としてアメリカのインターネット企業の情報を企業に有料で配信していたツテで、ベンチャー企業の常務として上場のお手伝いをしています。


 経済的な自由を確保したその後は、コンサルタント業のかたわら、好きなサーフィン、トライアスロンやワインの仲間でチームを作ったり、旅行をしながらハワイと日本のデュアルライフを送っているのです。ノマドライフとは、こうした稼げる能力を持っている前提で、場所や組織に縛られずに、生活していくことなのでしょう。例えば、私の友人で仕事は主に東京で稼ぎ、生活は物価の安い仙台でサーフィンやゴルフを楽しみながら生活している友人がいます。


・高収入が見込める東京で仕事をして、家族とのゆったりした生活は物価の安い郊外で楽しむというのもノマドライフです(p9)


 本田さんが重視するのは、自分の稼ぐ能力を高めて複数の収入を確保すること。また、収入の範囲で生活する能力を高めることで、経済的な自由を確立すること。さらに、身軽に移動できるようにモノを持たないこと。そして、好きなことをしていくことと、気の合う仲間との時間を大切にすることなのです。


 だから本田さんに会社員として企業に40年間、勤めるという考え方はありません。会社員だと残業を命令されたり、休暇を自由に取れない会社もあるし、異動で希望しない場所へ行かされる可能性もあり、自由度は低いのです。できれば、会社だけに頼らない複数の収入を確保して、経済的自由を確保する道を探るのです。


 しかし、本田さんが注意するのは、もしあなたが会社員だったら、すぐに会社をやめてはいけないということです。会社員という安定した収入を確保したうえで、社外で戦える能力を高め、収入になりそうな仕事の種をいろいろ蒔いておくことが重要です。自分の力である程度のお金が稼げるようになり、その収入の範囲内で生活できれば経済的自由を確保したということになるからです。自分の力でお金を稼ぐのはそれなりの能力、ブランディングが求められるという現実を無視して、見切り発車で独立・起業してしまうのはリスクが高いということです。


・「お金を払ってでもやりたいこと、自分の糧となる学びのある仕事」を選びましょう(p101)


 「自分の幸せファースト」が、ノマドライフなのだと思いました。自分ファーストだから、仕事を効率的にこなして定時に退社してもいいじゃないか。また、あえて出世しないで、自由な時間を最大化するという考え方もありではないか。そして自由な時間を使って、自分の能力を高め、いずれ会社を辞めて自立することを目指してもよいのではないか、ということです。


 ただし、本田さんは、ノマドライフは誰にでもお勧めできる生活スタイルではないとしています。今の会社が居心地がよく、自宅と会社の往復で十分であり、満足しているという人は、会社員生活を選べばよいのです。本田さんは狩猟民族的であり、会社員は農耕民族的な生活を望んでいるタイプであるということなのでしょう。


 私もどちらかといえば狩猟民族的なほうなので、この本を読んでもう少し旅をしてみたいと思いました。そして、そうした生活を選択できる平和で豊かな日本という国に生まれたことに感謝したいと思います。本田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・留学していた90年代のアメリカでは、冬は暖かいアリゾナ、夏は涼しいコロラドで働くという人がごく普通にいました(p9)


・家をはじめ"モノ"を持たなければ持たないほど、身軽になります(p24)


・引っ越すというのは極端なやり方ですが、モノが一気に減らせます。「所有するモノを半分にする」(p118)


・種をいろいろ蒔いておくことです・・そのうちどれかが育ってきたりします(p58)


・会計など、苦手なことはアウトソーシング・・・大きなプロジェクトは外部とコラボレーション(p72)


・自分がやらなくてもいいことを、自分でやってはいけません(p127)


・ペーパーレス・・・「引き出しにものを一切入れない」と決める(p84)


・お金のトレーニング・・・半分の生活費で暮らしてみること(p111)


・「自分税」を天引きするトレーニング・・・生活費の3割を天引き・・・1年後にプールされたお金は、自己投資(p113)


▼引用は、この本からです
「ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと」本田直之
本田直之 、朝日新聞出版


【私の評価】★★★★★(90点)


目次

1 なぜ、ノマドライフなのか?
2 ノマドライフの実践―ワークとテクノロジー
3 ノマドライフの実践―お金と生活
4 ノマドライフの実践―思考のトレーニング



著者紹介

 本田直之(ほんだ なおゆき)・・・レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQへの上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、レバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ・アカウンティング取締役、米国Global Vision Technology社取締役を兼務。ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで過ごす。サンダーバード国際経営大学院経営学修士(MBA)。明治大学商学部産業経営学科卒。(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー。世界遺産アカデミー正会員


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