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「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」本田 直之

2023/08/03公開 更新
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「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」本田 直之


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

著者はハワイ・日本のデュアルライフ

退職後は、5ヶ月働いて1ヶ月休暇、さらに暑い季節は涼しい場所、寒い季節は暖かい場所に住む生活がいいな~と思いながら、ハワイと東京のデュアルライフをしている本田さんの本を読んでみました。本田さんは2007年にハワイに移住し、6か月ハワイ、3か月日本にいて、残りの2か月はヨーロッパを旅行、1か月はオセアニア、アジア近辺を旅行しているという。これは楽しそうです。


この本の提案は、東京で満員電車に揺られ、高い住宅費、交際費を使いながら必死に働き、金を稼ぐよりも、地方で自然の中でストレスフリーで生活してはどうか、というものです。実際、東京から移住すると収入は減りますが、地方の物価は安く、トータルではとんとんといった人が多いようです。また、「東京から地方に移住した人」という目で見られるので、一種のブランディングにもなるというのです。


・ハワイに行ったら、仕事が減るだろうな・・最初はマイナスになるが、後々、多くの人がプラスになってきている・・強いブランディングになったのです(p46)


地方なら時間持ちになれる

この本では13人の東京から移住または地方とのデュアル生活をしている人を紹介しています。収入についての記載はあまりありませんが、住居費が安いこと、通勤時間が短いこと、山や海といった自然が近くにあることが、地方の良いところだとわかります。


実際、ZOZOTOWNに買収された宮崎県のITベンチャー株式会社アラタナが紹介されていますが、車通勤は禁止で、従業員は徒歩か自転車で10分くらいで来れるところに住んでいるという。小さいコミュニティの地方に住みながら、東京の仕事をすることが可能な時代であり、東京に比べれば、自分の大切なことに時間を使うことができる、お金持ちならぬ時間持ちになれるのです。


・すぐ側に山があったり、歩いて5分で海に出られたりする・・朝一でサーフィンをしてから出勤するといった生活も可能(p53)


脱東京を実践

現在、本のソムリエは宮城県多賀城市に住みながら、通勤時間45分、月1,2回のゴルフ、乗馬、近くの温水プールにゴルフ練習場を毎日活用しています。足を伸ばせば20分で海水浴場、月数回のワインの試飲会、月1回の読書会を楽しんでいるので、すでに脱東京を実践しているのだと思いました。


日本国内であれば東京で稼ぐのが効率的ですが、円安の現在は海外で稼ぐことができれば、さらに効率的なようです。ちょっと英語ができれば、チャンスがあるのではないでしょうか。本田さんのデュアルライフに興味がありましたが、他の本を読む必要があるようです。もう少し調べてみます。本田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・ランサーズ・・クライアントの半分以上が東京・・仕事をする側は約8割が地方です(p258)


・世界中にイーベイでモノを売っている・・今は円安だから、海外のほうが高く売れるんです(貞末真吾)(p87)


・子育ての時間を優先するため・・土日の講演は10万円以上でなければ行きません・・本当に必要とされている人に呼んでもらえる(兼松佳宏)(p179)


・シリコンバレーに3か月ほど・・ベンチャーキャピタルでインターンをさせてもらった(本田雄一)・・社長がインターンをするなんて、かなりおもしろい(p115)


▼引用は、この本からです
「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」本田 直之
本田 直之、毎日新聞出版


【私の評価】★★★☆☆(76点)


目次

第1章 あたらしい移住の流れ
第2章 あたらしい移住のメリット
第3章 「脱東京」でライフスタイル・バリューの高い地域に移住した人たち
第4章 「脱東京」に対する企業・行政の取り組み
第5章 あたらしい移住で成功するために必要な22のスキル



著者経歴

本田直之 (ほんだ なおゆき)・・・レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ 上場。現在は、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行う。ユニオンゲートグループ取締役、Aloha Table 取締役、エポック取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米国Global Vision Technology社取締役、東京レストランツファクトリー顧問、アスロニア顧問などを兼務。ハワイ、東京に拠点を構え、年の半分をハワイ、3カ月を日本、2カ月をヨーロッパ、1カ月をオセアニア・アジア等の国を旅しながら、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。


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「フォルティシモな豚飼い」杉田 徹
「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」本田 直之
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