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「今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。」石澤 義裕

2023/08/04公開 更新
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「今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。」石澤 義裕


【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

軽自動車で北海道から南アフリカまでドライブ

2015年から夫婦二人で、軽自動車で寝泊まりしながら、北海道から南アフリカまでドライブした記録です。旅の目的は、移住先を探すこと。スマホのマップを頼りに荒野や車で寝泊まりしながら旅する人は、オーバーランダーと呼ばれているという。いきなり北海道をフェリーで出発して、ロシアのサハリンを北上。大陸に渡ると、ロシア→モンゴル→カザフスタン→キルギス→ウズベキスタン→トルクメニスタンと中央アジアの独裁国家を通過していきます。


中央アジアでは給料が安いので、カツアゲ警察官が多くて、エピソードのほどんどが「カネ出せ」「カネ持ってない」等の不毛なやり取りに緊張を強いられています。また、食費が必要となるので、お金をATMや銀行でおろしたり、ドルを両替する必要があり、闇両替屋があったり、高額の手数料を請求されたりしてお国柄がわかるのというものです。


・車より動物のほうが多い幹線道路(ウズベキスタン)(p81)


1日7時間運転

軽自動車の旅は9時から17時まで、昼の休憩1時間で1日7時間運転が基本です。何年も車で旅をしていれば、何かが起こるものです。そもそもシベリアからアフリカへ行くというのに日本独自の規格である軽自動車で行こうとするのは、部品も入手困難だし、軽自動車サイズのタイヤを探すことも難しい。実際、冬タイヤを買い忘れて、現地でなんとか入手しています。キルギスで期限が切れそうなパスポートを再発行申請したら、一ヶ月かかったという。時間はいくらでもあるので、なんとかなることは、なんとかなるのです。


その後の西アフリカでも中央アジアと同じように、検問の警察官、軍の兵士、国境の税関などから罰金や賄賂としてカツアゲされています。笑顔で言葉がわからないふりをするのが、もっとも賄賂を払わなくてすむテクニックだという。また、西アフリカの食料品店では、半分腐っているようなものが売っているし、イスラム過激派や反政府ゲリラが外国人を誘拐したり、武力紛争が起きていたり、地雷原や砲撃の跡があったりリスクが高いようです。


・ボクらのドライブは、夕方になると街道沿いの食堂に入って、その日の工程が終わる(p33)


リモートワークで旅を続けられる

著者はデザイナーとしてリモートワークしているので、旅をしながら稼ぐことができているので、何年でも旅を続けられるのです。確かに物価の安い国を旅すれば、車中泊で宿泊費を削れば可能だと思いました。ただ、事前に完璧に準備しておかないと心配な人には、アウトランダーは耐えられないだろうなと思いました。ちなみに本のソムリエは、耐えられるほうです。


旅の目的である移住先としては、安全で物価が安く、暑くなく寒くないモロッコ、ポルトガル、ケニアなどがあげられていました。ポルトガル行ってみようかな。石澤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・ウズベキスタンはソ連時代の習慣が残っていて、外国人は宿から滞在証明書を受け取らないとならない(p67)


・2016年5月、ボクらは黒海とカスピ海に挟まれた地域、コーカサスにいた・・アルメニアで洞窟ハウスを見つけた(p132)


・シェンゲン協定・・ヨーロッパに長期滞在するとき・・90日間しか旅行できない。ケチな制度なのだ(p147)


・ナミビアに着いてみると意外や意外、首都のウイントフックはプチ・ヨーロッパ。家は立派で大きいし、舗装道路は綺麗だし、ゴミも落ちていない(p285)


▼引用は、この本からです
「今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。」石澤 義裕
石澤 義裕、WAVE出版


【私の評価】★★★☆☆(79点)


目次

はじめに 軽自動車で南アフリカへ行こう!
マイ秘境・ロシア「謎なき謎をたずねて二〇〇〇キロ」
車中泊・ロシア「つるっとしてハッとする闇便」
冬将軍・モンゴル「嵐の大草原とよく冷える相棒」
冬タイヤ・モンゴル/ロシア「それは無理、絶対に無理」
ビザ・カザフスタン/キルギス「船着場でパンツを脱ごう!」
闇両替え・ウズベキスタン「消えたYukoが巨乳になった」
ATMと米ドル・ウズベキスタン/トルクメニスタン/イラン「知らないと損をする、使えない国と使わない国」
地獄の門・トルクメニスタン「すみません、 独裁国の地獄はどこですか?」
金融犯罪・イラン「ビックリ価格でトルコ石を買う方法」
和洋折衷トイレ・イラン「これは大発明、糞闘中でも交代できる」
洞窟の家・イラン/アルメニア「美人の園で穴を掘ろう!」
廃墟の家・ジョージア「う○こさえ気にしなければ、楽園(前編)」
廃墟の家・ジョージア「う○こさえ気にしなければ、楽園(後編)」
秘湯・アゼルバイジャン「正宗、考えたら負けだ!」
クーデター・トルコ「バンバンバンと銃声を聴きながら」
シェンゲン協定・ヨーロッパ「アフリカ上陸日が決まってしまった」
オーロラ・アイスランド「キャンピングカーの最北端」
故障・ヨーロッパ「みんな、逝かないで!」
遭難・モロッコ「地獄に仏は、右手を出す(前編)」
遭難・モロッコ「地獄に仏は、右手を出す(後編)」
地雷地帯・西サハラ/モーリタニア「世界一危険な デリケート・ゾーンを走れ」
最悪の国境・モーリタニア/セネガル「凶悪犯は巨大な怪魚を握る」
オーバーランダー・西アフリカ「へそから胃液がダダ漏れする日々」
野宿・モーリタニア「ラクダの乳で踊れますか?」
人質救出・セネガル「白バイを尾行して、撒かれた。」
開拓移住・マリ「ジャングルで酋長になる方法」
宗教戦争・マリ/コートジボワール/ブルキナファソ「おっぱいとビールと立ち小便」
コラム・ペルー/ベトナム/メキシコ「風変わりな立ち小便」
魔法の言葉・ガーナ「右ハンドルは罰金、と言われましても」
コラム・ペルー/ガーナ/カナダ「ネズミの脳天かち割り姿揚げと 本当に怖い公衆便所」
洪水・ナイジェリア「金ならいくらでも払う、バナナもあるぞ!」
サファリ・ナミビア「軽自動車で、 ライオンとキリンに会おう」
お試し移住・ボツワナ「美味しいのはキリンの首」
仮ゴール・南アフリカ「稚内から二年と四か月も走ると、地球二回転」
貧民街・南アフリカ「道が狭くなったら、逃げられない」
コラム・キルギス/カザフスタン/南アフリカ「賄賂の上手な断り方」
密入国・レソト「天空の車中泊と野ざらしの夜」
危険なキャンプ場・エスワティニ「カバさんワニさん、頻尿が通ります」
消えるお金・インドネシア/モザンビーク「両替屋の閉店セールに気をつけて!」
完全犯罪・マラウイ「猛獣に食われるか、強盗に埋められるか」
無罪放免・タンザニア「動かぬ証拠を作ってませんか?」
金貸し・ルワンダ「頼まれてないのに、六〇万円も貸した」
交通事故・ウガンダ「顔面血だらけのYuko壊れる」
慰謝料・ウガンダ「交通事故はビジネスチャンス」
後遺症・一時帰国「またしてもタクシーがやらかした」
野生動物・ケニア「手を伸ばせば、カバの鼻の穴」
パラサイト移住・ケニア「マサイ族に牛糞ハウスを学ぼう!」
税関の罠・ケニア「書類が足りないと言われましても」
アフリカ脱出・ケニア「港に車をほっぽって、逃げた」
楽園ランキング・アイルランド/ポルトガル「一度くらい海外暮らしをしたくて、 世界一周一五年」
おわりに 旅を終わらせる旅が、終わらない



著者経歴

石澤 義裕(いしざわ よしひろ)・・・海外放浪リモートワーカー。1965年生まれ。北海道札幌市出身。2005年より移住先を探して、妻Yukoと夫婦で世界一周中。スクーターや車で旅をするオーバーランダー。 スクーターで、北中南米、ヨーロッパ半周、カナダ東西横断、ニュージーランド一周。キャンピングカーでオーストラリア一周。 スペイン巡礼、バックパッカーとして東南アジア。2015年より、軽自動車で北海道から南アフリカまでドライブ中。


ノマドライフ関連書籍

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「巨泉 2 The New Fifties 実践・日本脱出」大橋巨泉
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