「海外ノマド入門 ここではない場所で生きていく」ルイス前田
2023/08/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
56人の海外ノマド
この本の定義するノマドとは、「住む場所を変えながら暮らすライフスタイルの人たち」、「旅と仕事を両立させている人たち」です。この本で56人の海外ノマドが紹介されていますが職業は様々です。海外にいるのでオンラインの秘書、経理、編集者など業務代行や、ネット系の仕事であるSEOコンサル、Webデザイナー、ブロガー、YouTuber,その他投資家、ギャンブラー、占い師など幅広く、人それぞれという印象でした。
海外ノマドのメリットは、海外を旅行しながら仕事をしているので、その国の旅を楽しめること。また、海外転出届けを出せば、住民税を払わなくてもよくなることでしょう。また、自分で仕事を選べるので、人間的に尊敬できる人とだけ仕事ができることをノマドの良いところとしている人もいます。これは、フリーランス一般に当てはまることで、自分で自分の人生をコントロールしている実感があるのだと思います。
・ドバイを有するアラブ首長国連邦では法人税や所得税がかからない(p109)
ノマドライフのデメリット
一方でノマドライフのデメリットは、物を増やせないことと病院関係です。旅をしながらの生活では、どうしても携行できるものは限られます。限られた手持ちの資材でその国の生活に慣れるまで、1週間くらいはかかるでしょう。また、病気になったときは、言葉が通じなかったり、医療レベルが低かったり、すぐに治療してもらえないということもあるようです。
したがって、万が一のことも考えて、緊急時はどうするのか、日本に帰国して治療するのか、保険は何をどの範囲までかけるのか。パソコンが壊れたらどうするのか、バックアップは何を使うのかなど慎重に考え、準備しておく必要があるのです。また、一人旅であれば寂しいという人もいますし、地味な作業が続くのでモチベーションが上がらない人もいるようです。
・自動的に海外旅行保険がスタートする(自動付帯)エポスと、カード利用をきっかけに保険がスタートする(利用付帯)リクルートカードを組み合わせる(p112)
ダメだったら移住してやり直そう
海外ノマドは住居、食事、ネット環境の確保にたいへんな面もありますが、それが旅の一部として楽しめる面があるのだと思います。また、ノマドでフリーランスをしているうちに顧客から正社員への引き抜きもあるようです。一緒に仕事をして良い人であれば、会社側は安心して雇えるというわけです。
ノマドをしていると、どこでも生きていけるという自信がつくようで、「ダメだったらタイかジョージアに移住してやり直そう」と著者は考えているという。本当に人はどこでも生きていけるのですね。56人のノマドワーカーの笑顔が魅力的に見えました。前田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・デンマークにある大人の学校「フォルケホイスコーレ」・・55万円・・3食と住む場所、授業料付きで5か月滞在出来る(p103)
・コスパよく最高の宿に泊まれた時の共通点は、星8以上&WiFi速度が9以上(p179)
・WiFiの最低ラインは10~20Mbpsです。10MbpsあればZoomを使って会議が出来ます(p183)
・初心者におすすめのノマド先・・トリビシ(ジョージア)・・バリ島(インドネシア)・・バンコク(タイ)(p250)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
1 導入
2 海外ノマド56人のプロフィール紹介
3 海外ノマドになる前のこと
4 海外ノマドの始め方
5 海外ノマドとお金
6 海外ノマドと仕事
7 海外ノマドの将来
8 海外ノマドのまとめ
著者経歴
ルイス前田(るいす まえだ)・・・1人10職で81ヶ国を旅しているノマドワーカー。大学時にニューヨーク留学と世界一周を経験。旅仲間と一緒に株式会社TABIPPOを起業し、旅行メディアの編集長を務める。現在は株式会社スラッシュワーカーズの代表を務めながら、海外ノマド体験「ノマドニア」を世界4ヶ国で運営中。
ノマドライフ関連書籍
「今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。」石澤 義裕
「ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと」本田直之
「巨泉 2 The New Fifties 実践・日本脱出」大橋巨泉
「海外ノマド入門 ここではない場所で生きていく」ルイス前田
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