「巨泉 2 The New Fifties 実践・日本脱出」大橋巨泉
2004/08/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
巨泉さんのリタイアした人へのお勧めは、冬季と、夏季にそれぞれ二か月~四か月間、海外で長期滞在することです。例えば、夏は暖房費のかかる日本の冬を逃れて、ニュージーランドにロングステイして半袖、半パン姿でゴルフをし、ビールを飲んで、うまい食事を楽しむのです。ゴルフ、フィッシングを楽しみたい人は、オセアニアつまり、ニュージーランド、オーストラリアがお勧めだという。ニュージーランドの冬はある程度寒いので、気候を取るならオーストラリア、生活費の安さを取るならニュージーランドがお勧めだという。
次にお勧めなのは、スペイン、ポルトガルです。文化遺産もあれば芸術もあり、図書館や世界遺産めぐりができるのです。ただし、日本から遠いこと、水が悪いこと、治安が悪いことがネックとなります。
リタイアした人が海外で永住する人もいますが、永住型のメリットは、家が一軒ですむこと。つまり住居費や移動費があまりかからないことです。ただし問題点は、日本の「しがらみ」をどうやって断ち切るかということと、言葉の問題です。西洋系の人達は、毎週一遍ぐらいずつ、近所の人や、知り合いの友人を、お互いの家に呼んでパーティをするので、奥さんが現地の言葉を使えないと辛くなってくるという。
やはり、まずは時差のないオーストラリアかニュージーランドがお勧めのようです。オーストラリアのゴールドコーストの最大のメリットは、気候が一年中安定していて温暖であること。次に時差がないことであり、もし、ケアンズに行くなら、日本の夏(6月、7月、8月、9月)、つまり向こうの冬に行くと、暖かいけれども暑くなくて、過ごしやすいという。
または、ニュージーランドのオークランドには、永住している日本人が非常に多いので、現地の日本人を頼りにしてもよいのかもしれません。古い本ですので、現在の状況を確認して判断したいものです。本の評価としては★4つとします。
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この本で私が共感した名言
・イギリスの中流以上の家庭の子女は、イギリスの休みや冬休みに「オーストラリアとニュージーランドに行っておいで」と、親に言われて、ほんとうに安いお金で、一か月、二か月と旅行させられる(p42)
・沖縄県は、日本のフロリダとして、立派なリタイア先のリゾートとしてやっていけると思う(p69)
・美術の好きな人だったら、スペインを中心とした南欧を、ボクはお勧めする・・今度生まれてきたらマドリードに住みたいと思うほどだ(p88)
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
序章 優雅なリタイア生活のために
第1章 「巨泉する」―あなたもできる年金で海外暮らし
第2章 自分に合った土地を探せ
第3章 ボクの結論―お勧めの国・地域
第4章 実践‐ボクのセミ・リタイア生活―日日是好日
第5章 人も歩けば
終章 後半生は日本を飛び出せ
著者経歴
大橋巨泉(おおはし きょせん)・・・本名・克己、巨泉は俳号。1934年東京・両国生まれ。早稲田大学新聞学科中退。ジャズ評論家、放送作家を経て、1965年「11PM」でタレント生活に入り、「巨泉のこんなモノいらない!?」「クイズダービー」「世界まるごとHOWマッチ」など企画・立案からかかわり高視聴率番組を送り出す。1973年からカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで土産物店「OKギフトショップ」を経営。1990年56歳でセミリタイア宣言。2001年7月の参議院選挙に民主党から立候補し当選。2002年1月議員を辞職
ノマドライフ関連書籍
「今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。」石澤 義裕
「ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと」本田直之
「巨泉 2 The New Fifties 実践・日本脱出」大橋巨泉
「海外ノマド入門 ここではない場所で生きていく」ルイス前田
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