「巨泉―人生の選択」大橋巨泉
2003/01/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
今日の名言
人に助言を与えることにも用心深くしよう。賢い人はそれを必要としないし、愚かな人は心に留めないだろうから。
「今日の名言」に同感です。会社では必然的に同僚や部下に対して助言をしなくてはならないのですが、その人に受け入れてもらえなければ助言した意味はないのです。そのためには、人を良く見て、信頼関係のレベルを自覚し、タイミングを考え、言葉を選ばなくてはなりません。よく考えましょう。本当にその人に助言して、誤解して逆恨みされないかどうか検討しなくてはなりません。
だから「コーチング」では、コーチはクライアントにアドバイスをしません。答えを聞かれても答えません。コーチはクライアントに自分で考え、自分で行動してほしいのです。コーチはクライアントが考えることを助ける質問をするだけなのです。アドバイスも、クライアントが求めた場合、意見は言うかもしれませんが、それを判断するのはクライアントの責任なのです。
要約と感想レビュー
この本は、大橋巨泉さんの人生の考え方を教えてくれます。その考え方とは、自分が幸せになる人生を選ぶ、ということです。巨泉さんの父親の哲学は、現世を楽しんで、お迎えがきたらハイサヨナラ、親戚は偶然の産物、自分の選んだ妻や友人を大切にすることであったという。
巨泉さんも同じように、究極の目的は「定年後の後半生」であり、仕事や会社はひとつの手段であるというものです。ですから、巨泉さんは仕事ばかりに打ち込むばかりでなく、半年仕事をして、半年はオーストラリア・ニュージーランドで過ごすことを選択したのです。
大橋巨泉さんの自分史的な一冊でした。本の評価としては★4つとします。
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この本で私が共感した名言
・ゴルフは好きだが、ボクの順位では「健康」より下位である(p15)
・妻や友人達と楽しむ「趣味」・・ボクの場合、ゴルフ、釣り、ジャズ、読書、旅行、アンティーク(p20)
・妻はいるが折り合いの悪い人、将来も人生も分ち合える希望のない人は、即離婚すべきである(p34)
・真の友人とは、どんなに離れていても、またどんなに長い間会わなくても、いつでも会いたいものだし、相談ごとがあれば、すぐに乗ってあげる人のはずである(p227)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
序章 セミ・リタイア後の優雅な生活
第1章 セミ・リタイアは積極的生き方
第2章 巨泉の核ができるまで
第3章 男は仕事-自己実現のやり方
第4章 投資-お土産店を開業
第5章 趣味は人を助ける
第6章 家族という絆
第7章 友を選ばば...
第8章 人生で大切なこと
著者経歴
大橋巨泉(おおはし きょせん)・・・本名・克己、巨泉は俳号。1934年東京・両国生まれ。早稲田大学新聞学科中退。ジャズ評論家、放送作家を経て、1965年「11PM」でタレント生活に入り、「巨泉のこんなモノいらない!?」「クイズダービー」「世界まるごとHOWマッチ」など企画・立案からかかわり高視聴率番組を送り出す。1973年からカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで土産物店「OKギフトショップ」を経営。1990年56歳でセミリタイア宣言。2001年7月の参議院選挙に民主党から立候補し当選。2002年1月議員を辞職
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