「ダライ・ラマ自伝」ダライ・ラマ
2004/08/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★☆☆☆☆(58点)
要約と感想レビュー
ダライ・ラマは、チベットの国家元首で、チベット仏教の最高指導者です。1949年の中国のチベット侵攻後、1959年にチベットの独立を求める蜂起が鎮圧されるとダライ・ラマは、インドに亡命しています。そして、1989年にはノーベル平和賞を受賞しているのです。
・1949年から50年にかけて中華人民共和国は軍隊を派遣しチベットを侵略した。(p27)
なぜチベットは中国に侵略されたのでしょうか。この本を読んで感じたのは、強い軍事力を持つ国が弱い国を蹂躙できるという現実です。この現実を直視しなくてはいけないのです。チベットのみならず台湾、尖閣諸島などへの中国の領土拡大主義が悪いのだ、と考えても何ら問題の解決にはならないと思います。
「この国に手を出すと、とんでもないことになる」と思われていなければ、何があっても不思議ではないのです。私は自衛隊と警察については、その効率性や成果について満足しているわけではありませんが、国の防衛と安全という生命線を担っている人達なのですから、国として充分なお金と名誉を提供して、しっかり役割をはたせる環境作りをしていかなければならないと思います。
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この本で私が共感した名言
・毛主席はかつて、政治権力は大砲が獲得するといったことがある。(p405)
・もともとチベット人は平和愛好者であり、軍隊に入るのは最低の生活だと考えられ、兵士はまるでただの人殺し同様に見られていたのである(p94)
【私の評価】★☆☆☆☆(58点)
目次
白蓮を持つ人
獅子の玉座
侵略―嵐の到来
南へ避難
共産主義中国
ネール氏の拒絶
亡命を決意
絶望の年
十万の難民
僧衣を着た狼
"魔術と神秘"について
チベットからの便り
平和への提言
普遍的責任と善意
著者経歴
ダライ・ラマ(Dalai Lama,)・・・1935年、チベット北東部のタクツェルで生れる。38年に第13世ダライ・ラマの生れ変わりと認定され、40年に第14世ダライ・ラマとして即位する。中国当局との関係悪化により、59年にインドへ亡命、現在もダラムサラに亡命政府をおき、平和活動をつづけている。89年にノーベル平和賞を受賞
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