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「TraveLife クリエイティブに生きるために旅から学んだ35の大切なこと」本田 直之

2021/08/16公開 更新
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「TraveLife クリエイティブに生きるために旅から学んだ35の大切なこと」本田 直之


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー

自分軸を持つ

著者は1年のうち2ヶ月は旅に出て、いつもはハワイと日本を行き来しながらコンサルタントとして活動しています。著者がこうした生活スタイルを選んだのは大学時代にフィジーに1ヶ月間、一人旅をしたときの体験からだという。格安宿に泊まりながら、世界のバックパッカーと一緒に生活し遊ぶ中で、英語ができずろくに意思疎通できない悔しさを感じた著者は、英語と自分の武器がほしいと感じたというのです。


そして、旅する若者との交流から、自分軸を持ち、数年で転職したり、途中で大学院のMBAで学んだり、季節で住む場所を変える自由な働き方をする人たちがいることに気づき、自分もそうした人生を選びたいと思ったのです。欧米では、英語が上手くても下手でも、積極的に発言する人が多かったのです。


「就職して3年ほど働いたけど、一年旅をしてから大学院に入り直すつもりだ」・・・それが欧米では普通なのだとあとで知った(p41)

旅は人生の選択肢を増やす

著者の旅は、観光ではない旅です。ガイドブックを片手に、観光地を廻る旅から学べることは、表面的で感じ取れることは限定的です。著者の旅は、知らない土地で観光客のいないところを自分で散策し、地元の人が集まるレストランで食べたり、街の生活や雰囲気を感じる旅なのです。著者は知らない街に着いたら、翌朝は一時間ほど走ると決めているという。


なぜなら、旅の目的は自分の知らない価値観、人生観、生活様式、考え方など人生の選択肢を増やすためだからです。選択肢を増やすためには、ネットで検索したり、本を読んだりすることでも可能ですが、実際にその場に行って見て感じることとは、また違ったものなのです。


自分の可能性を広げるには選択肢を増やすこと。その最良の策は、未知のものと出会うこと。そして未知のものに出会う一番簡単かつ効果的な方法は、旅である(p37)

人生であと何回、旅ができるんだろう

私も旅は大好きなので、年2ヶ月の旅行は素晴らしいなと思いました。そして、著者がお勧めするように「人生であと何回、食事ができるだろう?」「人生であと何回、旅ができるんだろう?」と考えてみると、今しかできないことがあると気づきました。


ただ、ぼーっと生活しているだけでは自由な生活ができるわけではありません。計画を立てて、目指す生活スタイルをどうやって現実化するのか、考えていく必要があるのでしょう。帯にある「旅=人生」というように、旅には不思議な魅力があります。武漢ウイルスが落ち着いたら、旅を計画してみたいと思います。本田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・「夏はコロラドのボルダーに住んで、冬はアリゾナに住む」という人が珍しくなかった(p38)


・世界にはすごい人、面白い人がいっぱいいると知ること。自分より桁外れにすごい人がいると驚くこと。これがとても大事だと思う(p74)


・「こいつ、使えないな」となると仲間に入れてもらえなくなるので、やはり何らかの貢献がないといけない。いい仲間をつくるために、自分のスキルも高めておくことが大切だ(p78)


・不動産を見せてもらうと、賃貸でも持ち家でも住居費の相場がわかるし、街の雰囲気や暮らしもイメージしやすい(p121)


▼引用は、この本からです
「TraveLife クリエイティブに生きるために旅から学んだ35の大切なこと」本田 直之
本田 直之、マガジンハウス


【私の評価】★★★★☆(87点)


目次

はじめに 僕の経験 in my experience....
・Fiji-1990 自分と向き合い、多様さに触れた旅
・Hawaii-1991 自分のやりたいことをはっきり決めた旅
・Arizona-1995 人生の基礎となる指針をつかみ取った場所
・35 lessons I learned from travel
旅から学んだ35の大切なこと
01 未知との出会いから人生の選択肢を増やす   
02 常識を疑う力を身に付ける    
03 観光地から出れば旅から学べる    
04 旅が人生の方向性を教えてくれる  
05 偶然を活かせる体質になる    
06 不便や制約からクリエイティビティを高める
07 旅は最も簡単で効果のあるインプット  
08 旅を100%活かすために必要なコト       
09 一人旅は本当の自分を知るために必要         
10 貢献し合える旅の仲間を見つける
11 好奇心を持ち続ける       
12 オリジナルな旅が仕事と遊びの垣根をなくす      
13 発信することで旅にレバレッジをかける     
14 自分の国のよさを知る      
15 ナイスが伝染する       
16 旅は区切りがあるから真剣になる真剣
17 マネーマネジメントのトレーニング
18 走ることで街を知る      
19 食べることで国を知る     
20 リアルなライフスタイルを知る 
21 シンプルになる        
22 IT断捨離           
23 お土産を買わない       
24 言葉以外の共通言語をもつ  
25 本当の自分らしさを見つける     
26 異質であることの価値
27 セルフブランディングなしには生きていけない    
28 自己主張のトレーニング
29 間違いを恐れないことで可能性が広がる
30 他人を気にしないで素の自分で勝負する
31 あなたもOK、私もOK    
32 修正する力         
33 意思決定力         
34 自分の価値観を見つめ直す
35 旅するように暮らす  



著者経歴

本田直之(ほんだ なおゆき)・・・レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長兼CEO。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。現在ハワイ、東京に拠点を構え、年の半分をハワイ、3ヵ月を東京、2ヵ月をヨーロッパ、1ヵ月をオセアニア、アジアなどの国で生活する。


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