「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」ちきりん
2025/02/26公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
世界を歩いてみよう
ちきりんさんは、欧米はもちろんビルマ(ミャンマー)、イースター島、ブラジル、フィリピン、新疆ウイグル自治区、エジプトなど約50カ国を旅行してきました。現地に行くと、マスコミ報道とは違った点に気づくことが多いという。
例えば、ベトナム戦争後のベトナムは、旅してみると食べ物が豊富で美味しく、人々の暮らしも自由で、豊かな国と感じたという。その一方で、崩壊前のソビエト連邦は、行列ばかりで商店に商品がなく、寒いだけの国という印象だったのです。社会主義国でも、これだけ印象が違うのです。
ソビエト連邦・・何一つ社会制度が機能していない、物資不足の寒い国に過ぎなかった(p80)
現地通貨に両替する
旅行をすると、自国通貨よりドルを欲しがる国がたくさんあります。例えば、ビルマ(ミャンマー)では、物価は激安なのですが、そもそも買うものがありません。ビルマ(ミャンマー)にもお金持ちはいますが、自国通貨で買うものがないというのは悲しいことです。
南米に行けば、強盗を防ぐためレジは店の奥にガラスで囲んで設置されており、治安の差がリアルにわかるのです。
ビルマ・・お金とは、価値あるモノが存在しない環境ではなんら意味をもたない(p15)
現地でガイドを雇う
ちきりんさんは旅行中に、地元の人に質問したり、話をして交流していることがわかります。とくに、現地でガイドを雇うと充実した旅行になるという。
また、ちきりんさんは美術館や歴史建造物が好きなようです。ベネチアの「プンタ・デラ・ドガーナ美術館」やトルコのイスタンブールにある「ドルマバフチェ宮殿」が紹介されており、行ってみたくなります。
南の島では水上コテージに泊まって一日何時間もシュノーケルをし、疲れるとデッキでビールを飲んで昼寝、夜は本を読みます(p96)
わくわくすることをやろう
旅行はちきりんさんにとって「楽しい、わくわくする、おもしろい、また行きたい!」というものなのです。本のソムリエと同じです!
本のソムリエも、当面は日本旅行に注力しつつ、円高になったら海外を放浪してみたいと思います。ちきりんさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・アジアから日本にやってきた留学生の多くが、生活費を稼ぐため、ファストフード店やコンビニでアルバイトを始めました。こうして私が25年前に欧州で見た風景は、今や日本の風景となった(p45)
・「リプトンのティーバッグ」・・・(フィリピンの)レストラン側としては、「私たちが使っているのは、正真正銘の高級品であるリプトンですよ!」と主張したい(p3)
・インドのお金持ちは貧困層のために寄付や施しをすることを「当然の務め」と考えている(p201)
【私の評価】★★★★☆(84点)
目次
第1章 お金から見える世界
第2章 異国で働く人々
第3章 人生観が変わる場所
第4章 共産主義国への旅
第5章 ビーチリゾートの旅
第6章 世界の美術館
第7章 古代遺跡の旅
第8章 恵まれすぎの南欧諸国
第9章 変貌するアジア
第10章 豊かであるという実感
著者紹介
ちきりん・・・関西出身。バブル最盛期に証券会社で働く。その後、米国の大学院留学を経て外資系 企業に勤務。2010年に早期リタイヤし、現在は「働かない生活」を謳歌中。崩壊前の ソビエト連邦など、これまでに約50ヶ国を旅している。2005年から書き始めたブログ「Chikirinの日記」が人気を博す。現在、月150万PV,毎日3万人のユニークユーザーが訪れる。また、料理やお気に入りのグッズを紹介しながら、引退後の生活をゆるく綴る『ちきりんパーソナル』ブログも人気。
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