「自分のアタマで考えよう」ちきりん
2014/03/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■証券会社→外資系企業→
リタイヤという経歴を持つ
"ちきりん"さんの一冊です。
証券会社、投資会社の経験から、
データがあったらまず自分で考えよう!
ということ。
自分で考えないと、
みんなと同じ結論となって、
それでは稼げないのですね。
・・プロ野球ファンの高齢化が進んでいる。
・このままでは日本のプロ野球界の未来は暗い・・・
Bさんは自信をもって言い切りました。「日本のプロ野球界の未来はとても明るいですね。昔に比べてお金持ちのファンが増えています(p7)
■同じデータでも、
人によって読み方が変わるのが
目からウロコ。
結論は、その人の経験や知識によって
大きく変わるのです。
もちろん、
物事にはプラスとマイナスがあって、
そのどちらが大きく出るかは
予想できるのです。
問題は、その業界、企業で働く人が、
データをどう分析し、実際にどう
人が動くかにも左右されるのです。
・今の日本では、国の政策に優先順位をつけるための判断基準が明確になっていません。そのため、声の大きな圧力団体から要望が優先されていまったり、各省庁が「我が省の権限強化につながるか、天下り団体が確保しやすいかどうか」という基準で決めてしまったり・・(p127)
■実は考える、ということは、
楽しいことのように
感じてきました。
仕事としてやると楽しくありませんが、
仕事という枠を取り去って考えてみると、
面白くなってくるのかもしれません。
仕事だとしがらみも
考慮しないといけませんしね。
"ちきりん"さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・データを見たら条件反射で質問しよう・・・なぜ?だからなんなの?(p43)
・「考えること」「思考」とは、インプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセスを指します(p34)
・比較の基本は「縦と横」(p93)
・インターネットや図書館で資料を探し、将来の出生数の予測値を見つけるのは、「知る」「調べる」という行為です。そして、過去のデータから自分で予測するのは「考える」という行為です(p62)
・それぞれの時代に各国がどういう状態であったかを図に書いていくと・・・20年ごとに経済繁栄期が、「英米」→「日独」→「中露」と移動したことを示しています(p104)
【私の評価】★★★★☆(83点)
■目次
序 章 「知っている」と「考える」はまったく別モノ
プロ野球の未来について考えてみよう
第1章 最初に考えるべき「決めるプロセス」
会議を重ねてもなにも決まらないのはなぜ?
第2章 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
合計特殊出生率が上がっても少子化は止まらないです
第3章 あらゆる可能性を検討しよう
日本にも格安生活圏が必要では?
第4章 縦と横に比べてみよう
戦後経済の縦横比較から見える日本が進むべき道
第5章 判断基準はシンプルが一番
婚活女子を見習おう!
第6章 レベルをそろえて考えよう
生活者目線で霞ヶ関の組織図を書いてみた
第7章 情報ではなく「フィルター」が大事
就活のための企業研究が無意味なワケ
第8章 データはトコトン追い詰めよう
自殺の動機トップが「健康問題」ってホント?
第9章 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
階段グラフで電気料金の大幅削減に成功!
終 章 知識は「思考の棚」に整理しよう
世界の大事件、NHK、BBC、CNNはこんなに違ってた
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