「マーケット感覚を身につけよう「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法」ちきりん
2015/09/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■ブロガーちきりん さんによる
マーケット(市場)の考え方の
事例集です。
市場とは、
需要と供給で決まるところ。
そして、同じものでも、
価値を高めれば、
高く売れるのです。
・ネットの技術が、不特定多数の需要者と供給者のマッチングを容易にし、相対取引を市場取引に移行させる基盤となりました(p48)
■インターネットや規制緩和により、
市場で取引される商品が増えています。
だから、売るなら汎用品ではなく
貴重品を売る。
数が限られる貴重品なら、
高くても売れるのです。
・これからは英語ができても、仕事を取り合う相手はフィリピン人やインド人です・・今後はもっと供給の少ない言語を習得するほうが、明らかに有利です(p78)
■なぜ、羽田の国際線が復活したのか。
なぜ、"ジャパンネットたかた"は売れるのか。
そうした背景を
マーケットの視点から解説してくれるところが、
面白く読めました。
ちきりん さん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・クラウドソーシングという仕組みについて特筆すべきは、どんな仕事の需要が多く、どんな分野の供給が少ないか、といった情報が、すべての人に公開されているということです(p43)
・富裕層の多いドバイの日本料理店の経営者は、「ここではハラールかどうかを気にする人が多いけど、料理の値段を気にする人はほとんどいない」・・世界には「よいものは高く」が当たり前という地域もあります(p58)
・「子供を1人育てるには何千万円必要だ。だから貯蓄を!」と呼びかける金融機関・・・「死ぬときに何千万円も貯まっていたら、 それで幸せでしょうか? お金は生きているときにこそ、有意義に使いましょう!」というキャンペーンがあってもいい・・(p83)
・NPOや社会起業といった選択肢が、社会に貢献できる唯一の方法であるかのように、「世の中の役に立ちたい」と考えるナイーブな学生に思わせたのは、非営利セクターの作戦勝ち・・営利企業の多くは、長きにわたって、人々の生活を驚くほど豊かにし、社会の役に立ってきました(p86)
・高尚とされる寄付項目には国ごとに違いがあり、日本人が好きな分野は教育ですが、欧州ではイルカや鯨などの「ほ乳類」や「環境」、アメリカでは「人権」や「アート」も競争力が高いキーワードです(p98)
・海外のメーカーの中には「日本で売れれば、自信をもって世界で売れる」と考えている企業もあり、「日本で売れた」は、一昔前の「全米が泣いた!」といった映画のコピーと同様・・(p132)
・B1グランプリというご当地グルメの大会も、・・2006年に青森県八戸市で初めて開催されたときの出店数は10店に過ぎず、来場者総数も1万7千人。しかもこのときは、せんべい汁で八戸の町興しをしようというローカルイベントだったのです(p141)
・相場よりも2割も安いです・・・でも本当に大事なのは、自分の価値基準に照らして、「この部屋は、本当に自分にとって 4千万円の価値があるのか?」と考えることです(p150)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
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■目次
序 章 もうひとつの能力
第1章 市場と価値とマーケット感覚
第2章 市場化する社会
第3章 マーケット感覚で変わる世の中の見え方
第4章 すべては「価値」から始まる
第5章 マーケット感覚を鍛える5つの方法
終 章 変わらなければ替えられる
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