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「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」海老原 嗣生

2020/03/23公開 更新
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「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」海老原 嗣生


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

夢はけっこうかなう

人事のプロである著者が教える「自分の夢をかなえる方法」です。最初に、夢はけっこうかなう、という事実を教えてくれます。例えば、芸人でいえば、100人に一人程度の人が、億単位で稼ぐことができます。なぜかといえば、そもそも不安定な芸人になろうという人は少なく、下積みを耐えられる人も少ないので、ちょっとした才能と忍耐でブレイクできるというのです。


さらに仕事で言えば、採用試験で選抜された人の中で管理職になれる人は2,3割。宝くじやオリンピック選手になるよりは簡単なのです。


採用試験をくぐりぬけ、スタートラインに立てたのなら、やはり「そこそこの成功」を収める可能性は2~3割あります・・・2~3割の成功確率があるのですから、宝くじや競馬よりずっと可能性は高いでしょう。そのための掛け金はたった一つ、「一生懸命頑張る」こと(p85)

好きなことなら何でもやってみよう

タイトルのクランボルツとは、「キャリアの8割は偶発的なことによって決定される」という偶然キャリア理論を提唱しているクランボルツ教授のことです。クランボルツ教授の偶然ギャリア理論と夢はけっこうかなう、という事実を組み合わせるとどうなるのか。


まず、与えられた機会には、挑戦してみようということです。相手も考えたうえで声をかけてきたのですから、何らかの勝算があるし、自分の能力を生かせる部分が含まれているはずなのです。だから、他人から仕事を頼まれたら、とりあえずOKしてみるのです。


さらに、好きなことなら何でもやってみよう、腕試ししてみようとも言っています。思ったよりも成功する確率は高いし、ダメでも次の道に進めばいい。怖ければ仕事を辞めずにセミプロとしてやってみてもいいんじゃないですか、ということです。


セミプロなら、仕事も学校も辞めずにできるから、そこでやってみて、そこそこ食べていけるぐらいなら、本気になればいいのです。好きなことを続けられて、あきらめきれないなら、まずは腕試ししなさいと言いたい(p108)

やってダメならあきらめよう

タイトルの「夢のあきらめ方」とは、「やりたいことを、やってみよう」それでもダメならあきらめよう、という意味でした。確かに興味のあることをやってみると、思ったよりうまくいくことが多い印象があります。才能がなくても、やってみることで新しい才能が見えることもある、ということなのでしょう。人生、ここが面白い!


海老原(えびはら)さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・偶然の出会いを増やし、その出会いから生まれる「夢の種」を前向きに受け止めるような行動をしていれば、花はたくさん咲く・・偶然を計画的に増やす(p41)


・厚切りジェイソンは「Why Japanese People」という、まさに一芸だけのポッと出芸人だったはずです。彼をすごいと思うのは、グルメレポーターとかワイドショーのコメンテーターとか、慣れないことにどんどんチャレンジするところです(p64)


・私は、転職すべきかどうか聞かれたとき、即座に以下のように答えています。「仕事がつらくても辞めるな。会社がつらいなら辞めろ」・・・目の前の仕事は、日本の場合、異動や配転があるから、これから先いくらでも変わります(p102)


「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」海老原 嗣生
海老原 嗣生、星海社


【私の評価】★★★★★(90点)


目次

1 夢はいつだってまた見つかる。
2 夢はけっこうかなう、という事実
3 仕事での成功は難しくない
4 夢の代謝サイクル
5 5条件取り扱い上の注意
むすびに代えて 「才能と成功」の解



著者経歴

海老原 嗣生(えびはら つぐお)・・・1964年生まれ。リコーを経て、リクルートエイブリック(2006年にリクルートエージェントへと名称変更)に入社。系列のリクルート ワークス研究所で『 Works 』編集長。2008年に人材コンサルティング会社・ニッチモを設立。リクルートエージェント社のフェロー(客員社員)第1号となり、リクルート発行の人事・経営専門誌「Hrmics」の編集長を兼務する。


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