人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

お金持ちは何を求めているのか「お金持ちは合理的」立川 健悟

2023/11/27公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

「お金持ちは合理的」立川 健悟


【私の評価】★★★★★(93点)


要約と感想レビュー

お金持ちの教え

営業職としてお金持ちとお付き合いし、お金持ちから成功の秘訣を教えてもらい、それを実践してきた著者の言葉に耳を傾けましょう。著者は、お金持ちの教えを実践することで、ベンチャー企業で契約数日本一の実績を作り、執行役員に昇進。さらに会社の株式上場により主要株主として数億円の資産を持つことになったのです。


十分な資産を持った今、仕事をする必要はありませんが、お金持ちから教えてもらった知恵を多くの人に活用してもらうためにファイナンシャルプランナーをしているのです。タイトルのとおりお金持ちは合理的です。安いから買うのではなく、値段よりも価値が高いから買います。見栄のために不要なものを買うことはないのです。


・収入を1割増やすことは難しいけれど、支出を1割減らすことは簡単(p60)


本を読むだけでまわりと差が付くよ

また、お金持ちから学んだのは、人に投資することです。自分に投資するのであれば、情報収集として読書をする。お金持ちからは、「本を読むだけで、どんどんまわりと差が付くよ」と言われたという。そして、自分に経験させることが大切です。あなたの経験が、あなたの人生に知恵や力をもたらしてくれるのです。自分でやってみるから、自分に必要なものなのか、不要なものなのかわかるのです。


もし余裕があれば、子どもや孫にお金を使って、新しい知識や経験が得られる機会を与えましょう。例えば、習い事は最初のうちはたくさんのことに挑戦させて、興味をもったものだけやらせるとよいという。モンテッソーリ教育のようなイメージでしょうか。


・お子さんやお孫さんにお金を使ってみてはいかがでしょうか?(p69)


最後に残るのは経験と思い出だけ

この本のもっとも伝えたいことは、自分の人生を輝かすのは、お金や地位ではなく、自分の築いてきた人生経験と思い出だけということでしょう。人生で大切なことは、今の時間を楽しみながら、良い思い出を作ることなのです。


著者のアドバイスは、人との関係は数ではなく、質を優先することです。そして人と会うときは、この人と話すのはこれが最後かもしれない、と考えることです。日本の平均寿命は80歳を超えていますが、いずれ死が訪れるのは明かで、それがいつになるのかは誰もわからないからです。


丁寧でバランスの取れた一冊でした。心から皆さんに推奨します。立川(たつがわ)さん、良い本をありがとうございました。


無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信)
3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。

この本で私が共感した名言

・リスクはできるだけ小さく取ることから慣れていき、自分がそのストレスを許容できるとわかってから、徐々に広げていく(p120)


・投資を続けているのは、資産運用のためだけでなく、世の中の情勢に興味を持ちやすくするため(p170)


・歳をとると、失敗で失うものは増え、成功して得られるものは減る(p222)


▼引用は、この本からです
「お金持ちは合理的」立川 健悟
立川 健悟、すばる舎


【私の評価】★★★★★(93点)


目次

第1章 お金持ちの「お金の使い方」はココが違う!
第2章 行動経済学を無効化する「お金持ちマインド」
第3章 お金を自由に使いたければライフプランを設計せよ
第4章 未来への投資としての「お金の活用法」
第5章 お金の最大の価値は「経験」を買えること



著者経歴

立川 健悟(たつがわ けんご)・・・ファイナンシャルプランナー。1980年、広島県生まれ。30歳のとき、不動産テック系のベンチャー企業へ転職。営業職として接点を持った多くのお金持ちから、人生を豊かに生きるための賢いお金の使い方を学ぶ。この学びを人生に取り入れたことで、業界内の新規契約数で日本一となり、その実績を認められ執行役員に就任。その後、会社が株式上場を果たした際、主要株主の一人だったことで金融資産が3億円を超え、自身も富裕層の仲間入りを果たす。人生を豊かに生きる人を増やしたいとの想いから、ファイナンシャルプランナーに転職。特技はデザイン。新卒から8年間、グラフィックデザイナーとしてはたらいた期間も含めて、上場企業のロゴやボードゲームなど3,000点以上を制作。


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


ブログランキングにほんブログ村



<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 , ,


コメントする


同じカテゴリーの書籍: