人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「シン・デジタル教育10年後、わが子がAIに勝つために必要なこと」松林弘治

2023/11/26公開 更新
武山由佳
武山由佳 メルマガ登録[PR]

「シン・デジタル教育10年後、わが子がAIに勝つために必要なこと」松林弘治


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

日本の子どものパソコン使用率低下

新型コロナウイルスをきっかけに、教育現場も急速にデジタル化が進んだイメージがある。2021年3月16日付の日本経済新聞で「コロナ禍で遠隔授業受けた子、日本は最下位 民間調査」との見出しの記事があったという(「はじめに」より)。


また、OECD(経済協力開発機構)が3年ごとに実施している国際的な学習到達度調査(PISA)で、「世界で唯一、日本の子どものパソコン使用率が低下している」という結果が出ている(「はじめに」より)。


現在の子供は、スマホやタブレットを自由に扱っているように見えるが、「デジタルデバイスは、ゲームやSNS目的では日々使われているものの、学習ツールとして文房具のように当たり前に使われるにはいたっていない」(はじめに)ということらしい。


他人が作ったものや情報をただ消費するだけの大人になると「搾取される側」になってしまうため、子供も親も相応のITリテラシーをつけるべきだと筆者は言う。「親のITリテラシー格差が子どもの格差を生んでしまうことも十分ありうるのです」この言葉が重く響いた。


子供も親もITリテラシーをつけるべき

私には未就学児の子供が2人いて、成長につれてデジタル、特にスマホやパソコンとの付き合い方が課題になると思っている。なんとなく「小学生のうちはスマホを持たせたくないな」と思っていたが、デジタルを遠ざけるのではなく、親も一緒に付き合い方を模索することが必要だと思い知らされた。


そして、子供がデジタルを適切に使えるようになるためには、親である私にもITリテラシーが不可欠ということだ。子供とデジタルに向き合う中で、覚えておきたい言葉がある。


「知らないことに直面したとき、どうやって調べ、どうやって知り、どうやって理解していくか」といった、『学びの方法論』とでも言うべきものを身につけておいたほうが、次々生まれる新しい物事を吸収するには適していると私は考えます。その原動力は、やはり『好奇心』『探究心』です」


デジタル社会でも学びの方法論は普遍で、学びの原動力になるのは「好奇心」や「探求心」なのだ。子供が示す「好奇心」や「探求心」を見逃さず、学びを支えるのが親の役目だと改めて感じた。子供のデジタルとの付き合い方に悩む方、ヒントが欲しい方におすすめしたい。


無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信)
3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。


「シン・デジタル教育10年後、わが子がAIに勝つために必要なこと」松林弘治
松林弘治、かんき出版


【私の評価】★★★☆☆(76点)


目次

第1章 ITリテラシーの有無が、格差を生む
第2章 プログラミング教育についての誤解
第3章「コンピュテーショナル・シンキング」が全ての子どもに必要な理由
第4章 わが子に「コンピュテーショナル・シンキング」を身につけさせるために親ができること
第5章 世界のデジタル教育・日本のデジタル教育
第6章 親が知っておきたいコンピュータの超・基礎知識
特別付録1 インスタグラム共同創業者 マイク・クリーガー氏インタビュー
特別付録2 学びと実践を深める書籍案内



著者経歴

松林弘治(まつばやし こうじ)・・ITエンジニア。著述家。IT教育者。1970年生まれ。大学院~助手時代にユーザインタフェースの理論的な研究を行ったのち、オープンソースの世界に転職。日本発のOS、Vine Linuxの開発に参画、主にPowerPC版の開発を担当し、開発団体の副代表に就任。ヴァインカーブの一員として、大学の全学教育システムの開発・保守を行うなど、各種開発・技術コンサルなどに従事。その後、リリース直後の写真共有SNS「インスタグラム」の日本語化を2年間1人で担当する。2014年にフリーランスとなる。その一方で、韓国の鮮文大学グローバルソフトウェア学科客員教授、大前研一氏主宰の「ビジネス・ブレークスルー」の子供向けプログラミング講座講師、東京練馬区の公立小学校やアオバ・ジャパンインターナショナルスクール(練馬)でプログラミングを教えてきた。


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


ブログランキングにほんブログ村



<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: