「おもしろい人が無意識にしている 神雑談力」中北朋宏
2023/11/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
お笑い芸人の武器
お笑い芸人がコンサルティング会社に入って、どうなったのかといえば、コミュニケーション力を使って3年でトップ営業となったという。人間関係構築力において、会って7秒の印象をよくするには、やはり「笑顔」です。笑顔で「質問」をしながら「自己開示」していくのです。
そして前向きな会話の中で、他の会社の情報をぶっこんだり、有言実行である印象を与えるように工夫していたという。会話の中で、「歩んできた人生」や自分の「価値観」を共有すると、関係継続がしやすくなるのです。
また、お笑い芸人としての武器は礼儀正しいことです。飲み会で驕ってもらったら、お笑い芸人は4回お礼をするのです。ちなみにナインティナインの矢部浩之さんと初めて会ったときには、若手芸人であった著者に対して矢部さんは深々と頭を下げたという。
・継続して飲みに行き続けるためにお笑い芸人が使っている4つのお礼・・レジの前・・お店の外・・メールやLINEにてお礼・・次回会社でお会いした時にお礼(p106)
相手に対する敬意がない人は切る
興味深かったのは、人脈の断捨離です。コミュニケーション力を使って人脈を増やしたとしても、実は、自分にとって大切な人脈は12~15人だというのです。
世の中にはパワハラ、セクハラする人、他責な発言ばかりする人、金持ちだが人を見下している人が存在します。その一方で、世の中には困っている人を本気で助けている人、高い地位にいるのに毎日満員電車で通勤して一般の感覚を知ろうとしている人、人を5分のプレゼンで動かせる人もいるのです。
著者は特に内向的でイジられやすく、舐められやすいこともあり、良い相手をすぐに見極められるので、自分にとって必要のない人は切っていったというのです。
・人脈には限界がある。親しい12~15人を大事にする(p220)
チームの雰囲気を良くする
印象的だったのは、ダチョウ倶楽部の上島竜平さんの「竜兵会」を真似て、会社で「中北軍団」を結成したことでしょう。メンバーは若手社員や中途社員で、みんな仕事に悩みを持っている人たちです。当時の若手の離職率は80%だったのです。飲み会をしながら、最近やりがいを感じた仕事を共有したり、お互いの改善点や良い点を伝え合い、関係を作っていったという。その結果、離職率80%が0%になったというのです。
「嫌な上司の言葉」に、「打ちひしがれるのか」「経験として活かして次に進むのか」、それは全てその人しだいですが、やはり仲間のアシストがあれば、耐えられない人でも耐えられるのです。コミュニケーション力も大事だし、チームの雰囲気を良くすることも大事だと感じました。
「雑談力」というタイトルにしては良い意味で盛り込みすぎの一冊ということで、★5としました。中北さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・可愛がられる人の共通点・・「一貫性がある」「分かりやすい」「素を隠さない」(p98)
・お勧めしてもらった本を読み、書いてある内容を実践したら〇〇のような変化がありました!(p7)
・職場の相関図を描いてみる(p265)
・マネジャーと部下との間で互いの「取り扱い説明書」を説明し合う(p335)
【私の評価】★★★★★(92点)
目次
第1章 会って7秒の印象が勝負を決める
第2章 笑いは最強の武器である
第3章 集団の場のコミュニケーションを制する
第4章 次も会いたいと思われる神雑談力
第5章 自然とまわりから協力してもらうコミュニケーション術
第6章 自分らしさを知り、行動継続を楽にする
第7章 楽しく、心理的安全性のあるチームを作る
著者経歴
中北 朋宏(なかきた ともひろ)・・・株式会社 俺 代表取締役社長。浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動する。その後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。入社3年でナンバーワンとなる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、「制度設計」「採用」などを担当。2018年に株式会社 俺を設立。①お笑い芸人からの転職支援「芸人ネクスト」②笑いの力で組織を変える「コメディケーション」を展開中。コメディケーションは約260社に提供。今まで受講者は2万6000名を超える。
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