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「お父さん、日本のことを教えて!」赤塚高仁

2024/04/26公開 更新
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「お父さん、日本のことを教えて!」赤塚高仁


【私の評価】★★★★★(96点)


要約と感想レビュー

日本書紀は外国向けの歴史書

ユダヤを研究している著者が、娘の質問に答える形で日本の歴史を語ります。日本が誇るべきは、「古事記」「日本書紀」という歴史書が残されているということでしょう。「古事記」は、日本語の音を漢字の音に当てて書かれており、国内向けの歴史書です。当時、日本は音の言葉だけで、文字がなかったのです。


「日本書紀」は漢語で書かれています。漢語は外国語ですから、外国人向けの日本の歴史書なのです。古事記には、日本の神話が書かれてあります。聖書がイエス・キリストのエピソードを伝えているのと同じように、古事記が日本の神様について伝えているのです。


神武天皇が実存したかどうかはわからない・・・イエス・キリストも、ほんとうに3日後に復活したかどうかは科学的に証明できていません(p35)

天皇の仕事は幸せと平安を祈ること

日本の特徴は、1000年以上にわたって国民一人一人の幸せと国の平安を祈ってきた天皇の存在でしょう。元旦には天皇陛下が、早朝から宮中祭祀「四方拝」を行います。皇居にある神嘉殿南庭で正座して、伊勢の神宮からはじまって、山陵、四方をお参りなさり、数時間も祈りを捧げているのです。


春分の日は、もともとは「春季皇霊祭」、秋分の日は「秋季皇霊祭」、「建国記念の日」は、もともとは「紀元節」で、初代神武天皇が即位された日なのです。戦後、GHQは国史の授業の停止命令を出し、日本の子どもたちが自分の国の始まりを学ぶ機会を奪いました。キリスト教の国で、聖書を学ぶことを禁じたようなものなのです。


「万世一系の天皇」の仕事は、何ですか・・国民一人一人の幸せと国の平安を祈ることです(p126)

お天道さまが見ている

天皇とは武力を持たず、愛や徳をもって、日本を治めてきました。国民も「お天道さまが見ている」というように、得だからやる、罰があるからやらないという考え方は、日本人に合いません。また、日本では増長した人を抑え、謙虚さを求めます。日本人は、傲慢な人を認めないのです。日本はそういう国なのです。


著者はユダヤ教、キリスト教の世界を知っているからこそ、日本国の素晴らしさがわかるのだ、と思いました。赤塚さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・「うしはく」とは、武力や権力で支配すること。「しらす」とは「知る」の丁寧語で、愛や徳をもって治めることです(p45)


・1300年もの間、伊勢神宮が守られてきて、その間ずっと祈ってくださる方がいて・・日本人としての魂が震えた気がした(p117)


・ジョン・レノンが伊勢神宮でインスピレーションを得て作った曲が・・「イマジン」(p104)


▼引用は、この本からです
「お父さん、日本のことを教えて!」赤塚高仁
赤塚高仁、自由国民社


【私の評価】★★★★★(96点)


目次

第1章 日本のなりたち
第2章 江戸、明治、大正、昭和の時代
第3章 日本の神
第4章 天皇
第5章 日本の決まりごと
第6章 日本人
番外編 日本の偉人列伝



著者経歴

赤塚高仁(あかつか こうじ)・・・オンライン國史塾 塾長/ヤマト・ユダヤ友好協会会長。1959年三重県津市生まれ、明治大学政治経済学部卒業。故・糸川英夫博士の一番の思想継承者。糸川博士の遺志を継ぎ『ヤマト・ユダヤ友好協会』の会長を務める。イスラエルを30年かけて20回以上訪れる。2019年、還暦を迎えて、赤塚建設の社長を引退し会長に。ユダヤ人の人生の成功のエッセンスである「聖書」に学び、現地を旅し、足の裏で読み解き、人類の知恵の書として伝える。年間100回、聴講者累計10万人以上、著作10作を上梓。


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