仕事でちょっと得する記憶術:5つのコツ
2018/10/28公開 更新
これまで読んだ本の中から仕事で役立ちそうな記憶術のコツを5つに整理してみました。
興味を持つ
人の脳の特性として,自分が興味があるかどうか,自分にとって大切かどうかが,記憶に大きく影響します。人は自分にとって大切なことは記憶し,大切でないことは忘れてしまうのです。
つまり,私たちは進化の過程で,自分の人生にかかわるような重要なことはしっかりと記憶する,不要なことは忘れるという能力が与えられたのです。例えば,自分の携帯電話の番号は覚えていると思いますが,友人の携帯電話の番号を覚えるのは難しいでしょう。
・「必要性を体感する状況に自分を追い込む」(たとえば"模試を受ける"など)(p16)
「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」吉永 賢一
【私の評価】★★★★☆(80点)
自分に合った記憶法がある
私の息子が受験勉強していたときの話です。息子は試験範囲の内容をノートにまとめていました。ノートにまとめることで,頭に入るのだそうです。
一方,私の勉強法は,問題集を3回繰り返すというものでした。では娘はどうかといえば,勉強をしているのを見たことがないのでわかりません。
人にはそれぞれ特徴があって,手で何度も書いて覚える人,形などのイメージで覚える人,声に出すと覚える人など様々です。つまり,体の動きに敏感な人,目からの情報に敏感な人,音に敏感な人などがいるということです。
記憶法もさまざまなものがありますので,おおくの記憶術の中から自分に合った方法を見つけ, 自分なりのパターンを作っておくことで,効果的に記憶ができるようになると思います。
・見たままを記憶する人もいれば、「果物カゴにリンゴ、オレンジ、ブドウが入っている」と情景を言語で描写して覚える人、「リンゴ、オレンジ、ブドウ」というように見たものを言語に置き換えて「音」で覚える人もいます(p60)
「最新科学で解き明かす最強の記憶術」篠原菊紀他
【私の評価】★★★★☆(81点)
繰り返す
記憶の基本は,何度も繰り返すことです。繰り返すことで,この情報は重要な情報だと脳が認識して,自然と記憶することができます。お勧めの回数は,3回から7回と幅があります。
私の試験対策は,問題集を3回やれば確実に合格。2回やればほぼ合格。1回やれば,合格するかもしれない,というものでした。ある人は,「教科書」を7回読むことで東大に合格したという人もいます。
こうした自分の能力に合わせた記憶法があれば、与えられた時間内に課題に対しどのように対処すれば記憶できるのか、計画することができるのですね。
・レバレッジ記憶法とは、一冊の参考書を三回繰り返し、記憶しづらいものを抽出し、頭に刷り込む記憶法です。(p123)
「レバレッジ勉強法」本田 直之
【私の評価】★★★★☆(86点)
変換・整理する
記憶力の良い人は,記憶するべきものを整理して頭に入れています。
例えば,大切なポイントをノートに整理する人がいます。
ノートに整理することで,頭に整理された情報が入りやすくなり,記憶が定着しやすくなります。
また,ある人は本を読みながら,ポイントを色分けしています。例えば,とても重要は赤,そこそこ重要は青,興味がわいたところは緑といったふうに色分けして線を引いていくのです。色分けするという作業を行うことで,本の内容が整理されるのです。
さらに,覚える対象を変換する方法があります。例えば,あだ名や語呂合わせは文字や数字を変換して覚える手法といえます。
人は文字や数字のような抽象的なものを覚えるのが苦手です。そこで頭にイメージしやすい具体的なものに変換するわけです。例えば,080-1124-9917は"080は,いい肉喰いな"と覚えられます。
これ以外にも,イラスト化したり,替え歌にしたり,マインドマップにまとめるという方法もありますので,対象によって使いやすい変換・整理方法を使ってみましょう。
・歌で楽しく覚える・・・殷、周、秦、漢、三国、晋(もしもしかめよ、かめさんよ)南北朝、隋、唐、五大(せかいのうちにおまえほど)宋、元、明、清、中華民国(あゆみののろいやつはない)中華人民共和国(どうしてそんなにのろいのか)(p45)
「最強の暗記術 あらゆる試験・どんなビジネスにも効く「勝利のテクニック」」本山 勝寛
【私の評価】★★★★☆(85点)
エピソードをイメージする
人は印象的な体験を,いつまでも覚えています。
私は20代のときに,ロンドンでタクシー運転手に「ライアンホテルにお願いします」と言いました。ところが,タクシー運転手は「ライアンホテル?」そんなのある?という反応です。そこで,旅行ガイドブックの「ライアンホテル」のページを見せると「オー,ウラァイアン・ホテル!」と叫びました。どうやら,「Ryan Hotel」を私は「Lyan Hotel」と発音していたようなのです。
英語の「L」は日本語の「ラ」であり,英語の「R」は「ウラァール」なのです。「R」と「L」の違いがこのときはっきりわかり,絶対に忘れません。このように私たちは,体験したエピソードが心に残ります。これを活用するのがエピソード記憶法です。
これを利用して覚えたいことをエピソードに変換することで,記憶することも可能となります。
例えば,日本の歴代総理大臣を14代まで覚えてみましょう。
最初に、伊藤博文と陸軍中将の黒田清隆が二人乗りのオープンカーに乗っていた。二人は喧嘩して、伊藤が車から放り出され、ちょうど髭をパラシュートにして山縣有朋が車のサンルーフから飛び乗ってきた。山縣が約束していたという松方正義の家で松方を載せると,さっき車から落ちた伊藤博文が怪我をして座っていたので車に乗せて大隈重信病院へ向かった。怪我はそれほどでもなかったので,載せてくれた山縣のところにもどり山縣を乗せた。(9代まで)
日本の歴代内閣総理大臣:初代:伊藤博文、2代:黒田清隆、3代:山縣有朋、4代:松方正義、5代:伊藤博文、6代:松方正義、7代:伊藤博文、8代:大隈重信、9代:山縣有朋
・絵のアドレスには覚えておいた物語があり、その物語を思い出すことによって、私たちが望む英文が何なのかを探し出します。(p87)
「50イングリッシュ」サム・パク
【私の評価】★★★★★(92点)
以上「記憶術の5つのコツ」まとめ
・自分の人生にとって重要なことは記憶できる
・自分に合った記憶法を知る
・記憶の基本は「繰り返す」こと
・記憶術は整理術
・イメージ(右脳)の力を利用する
参考文献
「受験のシンデレラ」和田 秀樹★★★★★(96点)
「「1日30分」を続けなさい!」古市 幸雄★★★★★(92点)
「ピーター流外国語習得術」ピーター・フランクル★★★★★(92点)
「できる人の勉強法」安河内 哲也★★★★★(92点)
「50イングリッシュ」サム・パク★★★★★(92点)
「覚えない記憶術」樺沢紫苑★★★★★(90点)
「超記憶力勉強法」藤本 憲幸★★★☆(88点)
「スーパー記憶術」藤本 忠正★★★★☆(87点)
「レバレッジ勉強法」本田 直之★★★★☆(86点)
「最強の暗記術」本山 勝寛★★★★☆(85点)
「できる人の「1秒」記憶術」椋木 修三★★★★☆(85点)
「お金を稼ぐ!勉強法」藤井孝一★★★★☆(83点)
「東大生が教える!超暗記術」徳田 和嘉子★★★★☆(82点)
「最新科学で解き明かす最強の記憶術」篠原菊紀他★★★★☆(81点)
「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」吉永 賢一★★★★☆(80点)
「最強の独学術」本山 勝寛★★★★☆(80点)
「世界最速「超」記憶法」津川 博義★★★☆☆(78点)
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