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絶望・苦悩のとき、私を救った7つの言葉

2021/06/19公開 更新
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絶望・苦悩

苦しい時の考え方

 人生は山あり 谷ありです。できればこうした上下を経験したくないものですが、実際にそうした状況になればその場で自分の感情と行動をコントロールしていくしかありません。


 自分の経験では、調子が良いときには調子に乗ってしまい、次の失敗の種を蒔いてしまうことがあります。したがって、調子の良いときには失敗予防、危険に近づかないように一歩を我慢する慎重さが大事なのでしょう。


 一方で、調子が悪くなってくると、気持ちも体調も影響を受けて悪化していくことになります。そうした辛い時期に、いかに自分を勇気づけ、前向きに行動させるのか方法論を持っていないと、そこから立ち直れなくなってしまうかもしれません。


 ある程度の基礎知識と覚悟さえあれば、実は耐えられないような辛い時にこそ、ストレスへの対応法を発見するためのチャンスであったり、また、余裕や時間があるのであれば、次の飛翔に向けた準備ができる期間と見ることもできるのです。


 今日は、調子が悪い時に焦点を合わせ、私の社会人生活30年の中で苦境にあった私を支えてくれた言葉をご紹介しましょう。



【目次】私を救った7つの言葉

  1. これも、いずれは過ぎゆくものだ
  2. よく生きろ。それが最大の復讐だ
  3. よい言葉を使って、生きなさい
  4. 自分のための人生
  5. 人生万事塞翁が馬
  6. 刺激と反応の間にはスペースがある
  7. 闘病、浪人、投獄を経験する


これも、いずれは過ぎゆくものだ

これも、いずれは過ぎゆくものだ・・・これは、私を災難から救い出し、無事の境地に導いてくれる呪文である(p337)
地上最強の商人
地上最強の商人」オグ・マンディーノ
【私の評価】★★★★★(98点)


 私が経験から学んだことは,最悪の状態も時間が経てば,ひとつの過去の思い出になってしまうということです。芸能界を見ていてもスキャンダルで追放された芸能人が,数年で戻ってくることがよくあります。あなたは、その芸能人のことをそれほど考えていないことでしょう。同じように、多くの人は他人のことなど,あまり気にしていないのです。


 私は苦しいとき,どう対応すればいいのか冷静に考え、自分にできるあらゆることを実行してみます。しかし、それでも改善しない時、もう限界に近いなと感じた時には、「これもいずれは過ぎゆくものだ」という呪文を繰り返し唱えるようにしています。


 実際に時間が経つと,絶望的な状況も変わり問題が解決したりします。会社員であれば3、4年で異動がありますので,また新しい職場でやり直すことができます。10年も経てば,大失敗もネタの一つになることでしょう。特に「他人の失敗は蜜の味」と言われるように人は失敗談を喜びますが、自分が思ったほど気にしていません。10年後には、「こんな大失敗を経験した自分でも,こんなになれたんだ」「あの困難があったから、今の自分があるのだ」と、言えるようになっていることでしょう。


よく生きろ。それが最大の復讐だ

よく生きろ。それが最大の復讐だ(Live well. It is the greatest revenge.)
ユダヤ・タルムードの格言
 
 だれでもそうだと思いますが,人はバカにされたことをよく覚えています。中学校1年生の頃,私の英語力をバカにした先輩がいました。大学卒業旅行でロマネコンティを見た私が「このワインはなんですか?」と質問したら「そんなことも知らないの」と私をバカにした弁護士がいました。30代の部下に「課長はたくさん本を読んでいるらしいですが,それでもこの程度なのですね」と言われたこともあります。確かに言われた時は気分が悪くなります。しかし,それだけで終わっていては,気分が悪くなっただけ損ではないでしょうか。


 人からバカにされて,世の中には二通りの人がいると言われています。一人は落ち込む人。もう一人は逆に「なにくそ」とやる気が出てくる人。私は後者のほうらしく,今では英語はTOEIC800点程度,ワインは年に数回しか飲みませんがワインの試飲会を企画したりしています。私をバカにした人が、このように話のネタになっています。


 何を言いたいのかというと,何事も自分にとってプラスに転換するということです。バカにされたらやる気が出る,褒められたらやる気が出る。どちらにしろ,自分にとってプラスにすればよいのではないでしょうか。自分が楽しく成功することが、最高の復讐なのです。


 なお、「あなたはたくさん本を読んでいるらしいのですが,この程度なのですね」と言った人は,今でも同じことを言うかもしれません。でも,私はその人を恨みませんし,気にもしません。なぜなら,仮に道を歩いていて,犬に吠えられてびっくりしたとしても,その犬をずっと気にしている人はいないだろうと思うからです。


よい言葉を使って、生きなさい

傷つきやすいのは仕方がない。だから、自分が強く見えるような言葉を使って行動し、生きなさい(p222)
斎藤一人 元気が出る魔法の法則
斎藤一人 元気が出る魔法の法則」舛岡 はなゑ
【私の評価】★★★★★(90点)


 普通の人は悲しくなると,泣きます。苦しいことがあると,眉間にシワを寄せる。精神的に圧迫されると,背中が丸くなる。これは精神状態が,身体(からだ)に影響を与えているということでしょう。これは当然のことだと思います。ところが,一部の優れた人たちは,自分の心をコントロールする方法を知っています。


 例えば,姿勢が良く,笑顔で,スキップしているうつ病の人がいるでしょうか。いません。キラキラした服装で,仲間と楽しい会話をしながら焼肉を食べている病人がいるでしょうか。いません。人の感情には、その感情を作る「言葉」と「行動」のレシピがあるのです。


 知恵のある人は,悲しかったら笑います。落ち込んだら仕事をがんばります。怖かったら思い切ってやってみます。自信がなくなったら、声を大きくします。自分が貧しいと感じたら、豊かな自分をイメージします。落ち込むようなことがあったら,ただ落ち込むのではなく,良い言葉を使い,笑顔で自分を勇気づけ次の一歩を進めるのです。


自分のための人生

誰かに許してもらわないうちは、気分が落ち着かないというのなら、自分の感情をその人たちに支配されているわけである(p104)「自分のための人生」ウェイン・W・ダイアー
自分のための人生
自分のための人生」ウェイン・W・ダイアー
【私の評価】★★★☆☆(73点)


 私は30代の頃,「自分のための人生」を読んで衝撃を受けました。自分のための人生だと!?それまでの私は,他人の顔色をうかがったり,他人の評価に一喜一憂していました。だれでも上司に褒められればうれしい,叱られれば落ち込むものでしょう。しかし,この本には自分の人生は自分が決めるのだ,他人に左右されてはならない。もし他人の言動に左右されているとすれば,それは他人に自分の人生をコントロールされているのだ,と書いてあったのです。


 「自分のための人生」という本を読んで,自分は自分のために生きてよいのだ,という当たり前のことに私は気づいたのです。もし,他人(例えば親)から「そんなことして,大丈夫?あまり無理しないほうがいいよ」と言われたとしましょう。実際,そうしたアドバイスが正しいことも多いでしょう。それが正しいと判断したら,そうすればいいのです。しかし,そうでないと思えば,断固としてやってみるという判断もあるはずです。つまり,何をするのか決断するのは自分の責任である,ということです。


 よく「中学校の英語の先生がひどい人で,英語が嫌いになった」という話を聞くことがあります。この人は英語の先生に,自分の人生をコントロールされているということです。いかに英語の先生がひどくても,自分にとって英語が必要と考えれば英語を勉強すればよい,英語が不要であれば勉強しなければいいだけの話なのです。


 このように「自分のための人生」という書籍は,「自分の人生は自己責任である」という当たり前のようなことを再認識させてくれました。自律型人間という表現がありますが,精神的にも経済的にも自律した人間になりたいものです。そうすれば,どのような困難があっても,どのような悪いことがあっても,どう行動するか,そしてその結果を受け入れるのは自分自身しかないということに気づくのではないでしょうか。


人生万事塞翁が馬

長く続いていたいろいろなものが終わり始めるのは、自分がワンステップ上がるための転機を迎えているからです。だから、落ち込まなくていい(p23)
ターニングポイントに立つ君に―転機でステップアップする50の具体例
ターニングポイントに立つ君に―転機でステップアップする50の具体例」中谷 彰宏
【私の評価】★★★☆☆(71点)


 「人生万事塞翁が馬(さいおうがうま)」の塞翁が馬とは、中国の古代哲学書「淮南子(えなんじ)」の巻18人間訓にある故事です。ある時,塞(砦)の近くに住む人(翁)の馬が逃げてしまったことから話がはじまります。数か月後、その馬は、外国の良馬を連れて帰ってきた。そして良馬が増えると、息子は乗馬を好み、ある時、馬から落ちて足の骨を折ってしまうのです。ところがその後、外国が侵攻してきたため,成年男子はみな戦うことになり、近くに住む男のほとんどが死んでしまった。しかし、息子は足が不自由であるため,父子(塞翁と息子)共に無事であったという。


 つまり,良いことに見えることは悪いことにつながる可能性があり,悪く見えることでも実は良いことである場合があるということです。確かに私の経験でも,あの苦しいときがあったから,今このようにして頑張れていると思えることもありますし,あのとき調子に乗り過ぎていたので,後で足を引っ張られたのではないか,と反省することもあります。まさに,人生万事塞翁が馬。


 大事なことは,悪い状況のときには,10年先に「あの経験があったから今がある」と言えるような努力なり,行動をすることではないでしょうか。また,調子のよいときには,「高転びという言葉があるとおり,少しペースを落として,周囲の人への感謝や,地道な努力をやってみよう」といった自制ができるのかということだと思います。それが難しいからこそ,古代の哲学書の中で読み続けされているのでしょう。


刺激と反応の間にはスペースがある

刺激と反応の間にはスペースがある
7つの習慣
7つの習慣」スティーブン・R・コヴィ
【私の評価】★★★★★(97点)


 動物は,刺激を受けるとすぐに反応します。例えば,知らない犬に近付くと,犬は吠えます。知っている犬なら,しっぽを振ります。同じように人間も刺激を受けると反応しますが,人間は刺激に対して反応しない場合もあるし,反応するにしてもバラエティがあるのです。これは人間が刺激に対してどう反応したらよいのか考える頭脳を持っているからです。つまり,人間は刺激と反応の間に空間(スペース)があるのです。


 面白いのは,人間でも刺激と反応の空間(スペース)が,人それぞれ異なることです。ある人は嫌なことがあると(刺激),すぐに顔を真っ赤にして怒り出す(反応)します。これはスペースが狭いというか,動物に近いと言えるのかもしれません。


 またある人は,嫌なことがあっても「いいこと教えてあげるよ」と言って相手に教えてあげるようにして諭す(反応)ことにしています。これは生まれ育った環境や,学んだ知識,それまでの経験などにより、この方法のほうが結果が良いと知っているからです。私たちは人間ですから,刺激と反応の空間(スペース)を大きくして、自分にとってより良い結果を得るように変えていくことができるはずなのです。


 もし,辛いことがあったら動物のように泣き,苦しむのか,それともそれを良い経験として次のチャンスに備えるのか。それとも怒ったふりをして原因となった人に牽制するのか,まったく無視して自分には効果がないことを暗示するのか。刺激に対する反応を選択する知恵を,私たちは持っていることを自覚したいと思います。


闘病、浪人、投獄を経験する

実業人が実業人として完成する為には、三つの段階を通らぬとダメだ。第一は長い闘病生活、第二は長い浪人生活、第三は長い投獄生活である。このうちの一つくらいは通らないと、実業人のはしくれにもならない。(松永安左エ門)
経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目」新 将命
【私の評価】★★★★☆(86点)


 「電力の鬼」と言われ,現代の地域別の民間電力会社の体制の生みの親と言われる松永安左エ門は,『闘病、浪人、投獄を経験しないと人として完成しない』と言っていたという。会社員で言えば,大病,左遷,懲戒処分でしょうか。


 つまり,いつ死ぬかわからないような病気になってみれば,自分の命のはかなさ,限られた人生という実感に人は気づかない。また,長い下積みの時代や左遷させられた時、自分の非力,能力のなさを思い知らされ,人はより謙虚な心を持つようになるということです。


 人は自分の不注意から懲戒されたりしたら,誰でも絶望といった気持ちになるかもしれませんが,そうした状況から立ち上がった人こそが強くなれる,ということなのではないでしょうか。人は試練で強くなるのです。


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