「できる人の「1秒」記憶術」椋木 修三
2017/03/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点))
要約と感想レビュー
記憶術、速読術、勉強法を教えている椋木(むくのき)さんの一冊です。今回は、ビジネスで活用できそうな名前の覚え方や、文書の内容の記憶法をさらりと教えてもらいます。
まず、名前を覚えるには、名前でストーリーを作って覚え、翌日お礼メールを送り、さらにストーリーを復習します。ストーリーとは「山越」さんは「山を越している山越さん」であり、「岩原」さんは「岩だらけの原っぱを歩く岩原さん」ということです。
・エピソード記憶・・ストーリーをつくろう・・・名前が「山田一郎」で、顔の特徴が大きな目だとすると「山の田んぼで"一"番"労"働したんだ。"多め"に金をくれ」といったストーリー(p36)
大切なことを覚えるためには、こうした印象的なストーリーに変換すること。そして、分かれた後に名刺を整理したり、翌日、お礼メールをしたりするといった思い出す仕組みが大切です。繰り返し思い出すことは、長期記憶するべきことだと脳が判断するのでしょう。
・「ダメ押し」記憶術・・
1 初体面なら、別れたあと相手のことを思い出す
2 即日もしくは翌日、電話かメールする
3 時々名刺を見直す(p121)
できる人は覚えるべきことを、繰り返し考えているのだと思いました。そして嫌なことは忘れるのです。反対に、うまくいかない人は、忘れるべき"いやな記憶"を繰り返し考えているのです。
著者のアドバイスは、道に犬のフンが転がっているとしても、気分を悪くするのではなく、「あれはフンではなくて、バナナだ」と自分をごまかすことです。自分の考え方は、自分でコントロールできるのです。
椋木さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・名前の置き換え・・
1 自分のよく知っている人物に置き換える
2 自分の知っているモノに置き換える
3 音感を活用する(p104)
・記憶フィルターをセットする第6のポイントは、「想起」です。思い出すクセをつけるということです・・名刺交換をしたら、話の内容や顔、印象などを、別れたあとに思い出すようにする(p41)
・たとえ話をつくろう・・・印象記憶術・・たとえば「薔薇」という字は・・「草の下で土の中で、人人がグルッと回れば(これで「薔」)、その草は微笑む(これで「薇」)(p184)
・「エピソード記憶」とは、文字通り、自分の実体験(エピソード)を伴う記憶のことです(p22)
▼引用は下記の書籍からです。
成美堂出版
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【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
【1章】 情報はタイトルをつけて整理する
【2章】 頭から読む悪習をやめよう
【3章】 長いデータは一口サイズにする
【4章】 言葉はイメージで、イメージは言葉で覚える
【5章】 頭にメモする聞き方の技術
【6章】 数字は単語としておぼえよう
【7章】 難関合格! 1秒記憶勉強術
著者経歴
椋木修三(むくのき おさみ)・・・1954年島根県生まれ。中央大学中退。日本カウンセリング学会会員の心理カウンセラー。数々のテレビ番組で「記憶の達人」として紹介された実践記憶の体現者。脳の力を最大化する日本ブレインアップジム代表として、速読術、勉強法、暗示法、子育てなどの講演、研修、執筆で活躍中
読んでいただきありがとうございました!
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