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「すぐに結果を出せる すごい集中力」荘司雅彦

2023/05/25公開 更新
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「すぐに結果を出せる すごい集中力」荘司雅彦


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

マトリクス計画表

集中力の本かと思ったら、社会人向けの効率的に勉強するための本でした。著者は30歳で脱サラして、たった2年で司法試験に合格したという。著者は勉強が好きなのではなく、勉強が嫌いだから、要領よく合格できる方法を必死に考えたというのです。


その勉強法は、その日に何を何時間勉強するかマス目に書いた「マトリクス計画表」に基づいて勉強していくものです。そして決められたことを決められた時間勉強したら、そのマス目をマーカーで塗っていくのです。塗っていくと自分の努力が見える化され、自分の自信となり、継続するモチベーションが高まるのです。また、やるべき時間が決まっているので、その時間だけやればいいという締め切り効果で勉強に集中できるのでしょう。


・マトリクス計画表・・タスクをこなしたら、こまめにラインマーカーでマス目を塗っていく(p93)


勉強に集中する方法

ただ、自分で決めたタスクをやれない人もいるはずです。勉強が手につかないという人です。では、どうするか。


まず、集中できる場所へ行くことです。著者が図書館で勉強していたという。図書館や自習室に行くと、周りの人がすべて勉強しているので勉強がはかどるのです。自宅は、誘惑アイテムが多すぎるのです。


また、5分間だけでもタスクに手をつけてみるのです。ほんの少し作業を始めれば、次第にやる気が高まってくるのが人間の性質なのです。


それ以外なら、自分にご褒美を準備しておいたり、合格しなかったときをイメージして、その恐怖感を利用することもできるでしょう。著者は、1日の決められた勉強が終わったら、晩酌するのを楽しみに勉強していたという。


・「5分でもタスクに向き合えば、「5分でもタスクをこなした」という自信につながります(p43)


読書が集中力を高める

興味深かったのは、本を30分で「スキャン」して集中力を高めたり、1時間読書を習慣にして集中力の持久力を鍛えるという考え方です。確かに、読書は集中力を高めてくれるのかもしれません。私の感覚で言えば、読書は脳の周波数を高める訓練になるのですが、同じことを言えているのかもしれません。


また、教えることが最高の勉強、アウトプットで覚えるということで、「息子に教える」ブログを書いていく方法も面白い!私がメルマガを書いているのと同じ考え方です。さらに日々のルーティンに合わせて、習慣をプラスしていく方法。著者は起床してすぐに娘と一緒に「百マス計算」をやっていたという。通勤時間に本を読んでいる私の考え方と、共通点が多いように感じました。


荘司さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・タスクには必ず時間を設けよう(p73)


・暗記はスキマ時間でおこなったほうが効率的(p136)


・1時間早く出社して、会議室などでタスクに取り組む(p138)


・暗記科目は・・ご子息と一問一答をしたものを録音して、移動中に再生するのも効果的です(p226)


▼引用は、この本からです
「すぐに結果を出せる すごい集中力」荘司雅彦
荘司雅彦、秀和システム


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

第1章 机に向かって「秒」で集中するための技術
第2章 アウトプットで集中を「習慣化」させる
第3章 集中するためには「環境」が何よりも大切だ
第4章 集中を高める「アイテム」を使いこなそう
第5章 「なぜ集中できないのか?」をQ&Aで解決



著者経歴

荘司雅彦(しょうじ まさひこ)・・・1958年、三重県生まれ。81年、東京大学法学部卒業、旧日本長期信用銀行入行。85年、野村證券投資信託入社、86年9月、同退社。88年、司法試験合格。91年、弁護士登録。2008年、平均的弁護士の約10倍の案件を処理する傍ら、各種行政委員会委員等も歴任。元SBI大学院大学教授。


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