「情報発信のプロがやっている 読書を自分の武器にする技術」尾藤 克之
2024/02/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
10分で本を読み30分で記事を書く
Yahoo!などのネットニュースに「1万冊」もの書籍紹介記事を書いて、バズらせてきた著者の読書術を教えてもらいましょう。著者は本を10分で読み、30分で記事を書いて、10分で投稿しているという。なんと1時間もかからないのです。
確かにネットニュースの書評は、書評というよりも、クイズのように読者に書籍のポイントを問いかけて、答えを説明するというパターンが多いのです。ネットニュースの読者にいかにタイトルをクリックさせるのか、書籍に興味を持ってもらうかに一点集中すれば、1時間で書籍紹介記事を書くことは可能なのです。
1冊を10分で読み、30分で記事を書いて、10分で記事の投稿作業を終わらすように努めました(p49)
本に書き込みながら読む
著者の推奨する読書術は、本にマーカーや書き込みをして、汚く読むことです。そして、読書の時間は、夜寝る前の1時間を、読書の時間としているという。
本の選び方は、自分が楽しめるかどうかです。だから、第1章くらいまで読んで、楽しめなければ読むのをやめる。また、流行の本を読んでいるとみんなと同じ発想しかできなくなるので、ベストセラーや流行本は、あえて読まないという。自分に付加価値をつけるための知恵なのでしょう。
最後に、読んだ本の感想をアウトプットする。アウトプットできてはじめて、本の内容を自分のものとしたということになるのです。
アウトプットの方法・・書いたものをブログやSNSで紹介するとより効果が高まります。多くの人の目にとまるため、執筆に対する真剣度が増す(p50)
速読術より十分な睡眠
著者は速読術を否定していますが、ページの上半分を読んで理解する方法を紹介しています。ビジネス書であれば、上半分を見ながら読むべきところをサーチすることが可能だし、小説でも流れを把握するくらいなら上半分だけ読んでもできるのです。
また、速読よりも著者が重要視するのは、「集中力」です。そして集中力を高める前提条件は脳が疲れていないことであり、そのためには十分な「睡眠」が必要なのです。速く読むコツは「睡眠」かい!という単純かつ当たり前の結論ですが、実はそこに本質があるのだと思います。
本のソムリエの書評数は7000冊ですが、1万冊の著者の提言はシンプルかつ本質を突いていることに間違いありません。尾藤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・最後まで読ませる仕掛け・・冒頭部分にサマリーを入れる(p152)
・読書は人生に意味や価値や目的を見出させてくれます(p174)
・復習は記憶を定着させる最善の方法(p19)
【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
第1章 読書のコツを知れば、本がもっと面白くなる
第2章 GIGA時代に求められる読み方
第2章 本の3分の1だけで十分!読書の新常識
第4章 工夫をすれば記憶への定着率が変わる
第5章 型を知れば、読書がもっと楽しくなる
第6章 読書術の本が教える、本の読み方、活かし方
著者経歴
尾藤克之(びとう かつゆき)・・・コラムニスト、政治評論家、著述家、障害者支援団体アスカ王国理事。東京都出身。議員秘書、大手コンサルティングファームにて、組織人事問題を解決する業務に従事する。IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本龍太郎元首相夫人の橋本久美子氏が会長をつとめる)を運営する。埼玉大学大学院博士前期課程修了。修士
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