「即効! 成果が上がる 文章の技術」尾藤 克之
2018/11/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
ニュースサイトへの投稿で、数百万ページビューを記録するコラムニストの文章術です。いい文章とは、読む人に伝えたいことが伝わる文章のこと。そして、いい文章とは最初の3行で読む人に「なんだこれは!」と思わせる文章なのです。だから、文章を書く前に、「この文書を書く目的とは何か?」と考えることが大事なのです。
また、タイトルにも工夫をしています。まず、タイトルをクリックして本文を開いてもらわなくてはなりません。本文を読んでもらえなければ、いくら文章が良くても読者には届かないからです。さらに概要であるタイトルも大切ですが、写真(画像)が記事イメージを膨らますものであって、はじめて読者は読み始めるのです。
・これまで反響のあった記事の見出し・・・
〇シュークリームはダイエット食である
〇食べていると確実に死に近づく食べ物
〇上司の言葉の暴力を「バラ色」にかえて乗り切る方法
〇「1分の遅刻」はいくらの損失なのか
〇無地とチェック。デキる人のワイシャツはどっち(p226)
後半に著者の数百万ページビューの記事例が出てきますが、いずれも切り口が面白い!なぜトイレを化粧室と称するのか。なぜシンデレラの靴の魔法は解けないのか。なぜシュークリームはダイエット食なのか。こんな問いかけをされたら、誰でも読みたくなってしまいます。それも著者の計算の内なのです。
どうやら、こうした読みたくなる文章を書くコツは、「うまいと思える文章」と出会ったら、その文章をチェックして分析するのだというのです。「なにに対してそう思ったか」を自分の心が動いた理由を分析してみるのです。文章力UPには他人の作品から学ぶのが一番ということなのでしょう。
・最初の100文字はとくに重要です。この3行で読者の心にフックが掛からないと読んではもらえません(p36)
エジソンは「天才は1%のひらめきと99%の努力」と言っていました。著者は「文書は1%の内容と99%の書き方」と言っているように思いました。つまり、伝えたい内容は大切だが、それだけでは人は読んではくれない。読んでもらうための書き方の工夫が必要なのです。しかし、その努力も内容がなければ読む価値はないということです。
私もまだ修行が足りないと思いました。尾藤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・読者に伝わるのはリアリティ。事実の描写は迫力がある!(p166)
・漢字と平仮名の比率は3対7が基本!(p60)
・「最も伝えたい主張」を繰り返し主張することで、読者は、自然に「その主張」を受け入れやすくなる(p142)
・1 1日空けてから読み直す・・
2 印刷して読み直す・・
3 声に出して読み直す(p86)
明日香出版社
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【私の評価】★★★★☆(88点)
※尾藤 克之さんが出演しているメディア情報
AbemaPrime "連日お騒がせ"片山大臣が国会通行証でも疑惑! 国会の安全対策は? (18/11/12)
https://abematimes.com/posts/5205217
目次
はじめに 時代が変わっても必要とされるもの?
第1章 成果が上がる! マインドセット
第2章 まずは「基本スキル」を身につけよう
第3章 文章の「やってはいけない! 」
第4章 「説得力」を高める技術
第5章 「好感度」を高める技術
第6章 とっておきの「読ませる」技術
第7章 とっておきの「伝える」技術
第8章 うまい・伝わる! 実践ワーク
著者経歴
尾藤克之(びとう かつゆき)・・・東京都出身。マネージングディレクター。衆議院議員秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。人間の内面にフォーカスしたEQメソッド導入に定評があり、リスクマネジメント協会「正会員認定資格HCRM」監修、インデックス「公式サイトEQ診断」監修、ツヴァイ「結婚EQ診断」監修など多方面で実績がある。社会貢献事業(アスカ王国)を運営。
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