「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法」尾藤 克之
2018/03/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
国会議員秘書、上場企業役員を歴任し、現在、コラムニストである尾藤さんの一冊です。コラムニストですから書いた内容が分かりやすくて充実しているのは当然です。問題はコラムが多くの人に読まれて、共感してもらえるのかどうか、人の心を動かすのかどうかです。
だから、人の行動を促す文章とするために、著者は自分が本当に伝えたいメッセージを自信をもって断言するのです。論点を整理し、文章を補ってくれるような、説得力のあるデータを探すわけです。さらにコラムを読んでもらうためにタイトルを工夫したり、表現を工夫するのは当然のことです。良いコラムニストは、良いコピーライターでもあるのです。
・私が投稿し、アクセスのよかった記事のタイトル・・「食べていると確実に死に近づく食べ物」・・これがもし、「歯科医に聞く、歯周病にかからない方法」という地味なタイトルだったら、これほどのPVを獲得しなかったと思います(p98)
言いたいことを断言する。しゃべっているように書く。イメージさせるなどと、実戦的なアドバイスが続きます。仕事で使う文章では、具体的な構成を示しながら、分かりやすい単語、表現を使い、データで説得力を高めることが大切であると教えてくれます。あとは実戦で自分で書いて、書いて、書いてみることですね。
著者のネタ切れを防止する必殺技は、一つのネタを多くのカテゴリーで切り分けて書くことです。たとえば、旅行に行ったとしたら、旅行記というカテゴリーだけでなく、郷土料理、名産、ホテル、お酒、風景、政治、歴史、著名人、遺跡、人の性質、景気などというように細分化して書いてみるのです。
・ビジネスメールの基本的な流れは、挨拶→何の連絡か→連絡内容の詳細→相手への気遣い→お願いのひと言です(p153)
若者向けの文章の書き方の基本といった内容でした。これぐらいは知っているよ、と言えるくらいになりたいものです。仕事での文章の基本を学ぶ一冊ということで★4つとしました。尾藤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・私がときどきやっている手法は、しゃべっているつもりで書くことです(p113)
・会えてうれしいです→2年ぶりに会えるなんて、昨夜は楽しみで寝付けませんでした・・ほんの少し、言葉を加えるだけで、味気ない文も具体的でイメージしやすい表現に変わります・・(p74)
・明日死ぬかのうように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。(ガンジー)(p210)
三笠書房
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
1章 これだけはおさえておきたい!「伝わるスゴ文」5つの掟
2章 これで伝わる!SNS、ブログでの一流文章術
3章 ビジネスメールのセンスを上げる!―デキる人の文章戦術
4章 プロ直伝+αの技!―文章に磨きをかける技術
著者経歴
尾藤克之(びとう かつゆき)・・・コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員。東京都出身。学歴は埼玉大学大学院博士課程前期修了。経営学修士、経済学修士。衆議院議員秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。社会貢献事業(アスカ王国)を運営。
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