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「「明日やろう」「後でやろう」がなくなる すぐやるスイッチ」尾藤克之

本のソムリエ 2020/05/04メルマガ登録
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【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 この世の中では、正しい人が評価され出世するわけではありません。理不尽なものと考えたほうがいい、ということをこの本は教えてくれます。では、そうした社会の荒波の中で、いかに人間関係を作り、ボスから評価される人間になるにはどうすればよいのでしょうか。


 代議士秘書、大手コンサル企業役員を歴任した著者にその荒波に乗る方法を教えてもらいましょう。まず仕事の基本は、上司から見てソツのない部下、組織の成果をお膳立てできる部下になることがポイントです。なぜなら部下の評価と人事は、上司が考え決めるからです。


・上司の批判は絶対にしない・・・「ホント、部長には腹が立つよな」と言われても、「私はそのことはよくわかりませんが、部長は会社のためを思って色々と頑張っておられます」とかわすのがよいでしょう(p172)


 そしてこの本の本領は、人間術、議員秘書の処世術と題した後半にあるように感じました。正論は時にマイナスとなる。間違いは認めず、解釈の問題と突っぱねろ。仕事の詳細は、上司に確認して身を守れ。会食は個室で、周囲に目を配れ。


 こうした基本動作というか仕事への姿勢について、組織の中で長期間、多くの人から観察され人は評価されるのです。私が先輩から教えてもらったことが、そのまま並んでいる印象でした。やはり、上司を持ちあげなければ、自分を引き上げてもらえることはないのです。


・政治の世界では「下駄を履かせる」という言葉が使われます・・・永田町の辞書では意味が違います。下駄とは「成果」「利益」「名誉」などを意味しますが、それを議員のために秘書がお膳立てをして献上するという意味です(p162)


 どろどろした社内政治も理解して仕事をしてほしい管理職以上向けのレベルの高い一冊でした。仕事ではスピードや正確性や実績が重要と思われがちですが、もっとも大事なのが処世術なのです。本書のタイトルも、私なら「どろどろの世の中を勝ち抜く40の方法」といったもっと泥臭いタイトルにしてほしいと思いました。


 尾藤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・評価されやすい仕事の取り組み方・・・最も重視すべきはスピード・・そのうえで最低限のクオリティも付加(p56)


・不安なことが頭をよぎったら次のようにしてください。いったんノートに気になることを書いて脇に置いておくことです・・・書いた「気になること」は時系列で整理して締切日を書くようにしてください(p49)


・人は先延ばしをするもの・・・人間は、追い込まれたときに、最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されているのです(p23)


・睡眠不足は様々な弊害をもたらします・・・成果を挙げる人に睡眠不足の人はいません。睡眠を管理することは能力なのです(p30)


・「走りながら考えることはリスキーである」と断言しておきます。・・・計画倒れにならないように細かく立ち止まり、確認しながら進めることが大切です・・・コスト圧縮であれば、どの順番でいけばダメージが少なく、納得を得られやすいかなどを、立ち止まって考えることです(p90)


・自分が失敗したときは「すみません」+「自分のせい」+「教えてください」(p95)


・お酒の席でのアピールしたいときは「うまくいかない」+「持ち上げる」+「教えてください」(p95)


・やり手のビジネスマンの仕事は、夜に始まります。毎晩、銀座や赤坂辺りで飲み歩く人をどのように思いますか?・・・情報収集や重要なコネクションを強固にするためなのです(p125)


・人間関係のトラブル・・・メンツを気にするのではなく、気が付いたら自分から修復のための行動を起こしたほうが得策です・・・「すみません。何か機嫌を損ねることをしましたでしょうか?」このひと言を口に出せるかどうかです(p129)


・私は、3パターン程度の挨拶を引き出しにしまってあります。それは、20秒、1分、3分の3つです(p77)


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▼引用は、この本からです。

尾藤 克之、総合法令出版


【私の評価】★★★★☆(83点)



目次

第1章 人はなぜ先延ばしをするの
第2章 自然に習慣になる行動のルール化
第3章 ほとんど知られていない議員秘書の仕事
第4章 すぐに...相手をうまくたらしこめ
第5章 すぐに...「なるほど! 」と思わせる仕事の技術
第6章 あなたは勝ち抜いて結果を出せる


著者紹介

 尾藤克之(びとう かつゆき)・・・コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員。東京都出身。学歴は埼玉大学大学院博士課程前期修了。経営学修士、経済学修士。衆議院議員秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。社会貢献事業(アスカ王国)を運営。


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