1冊10分で読み30分で書評を書く「頭のいい人の読書術」尾藤克之
2020/03/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
1冊10分で読み30分で書評を書く
コラムニスト、テレビ出演などに活躍している尾藤さんの読書術です。尾藤さんは1冊10分で読み、30分で書評を書いてきたという。私の場合は1冊40分で読み、2時間で書評を書いてきたので私の4倍の効率です。
その秘訣は、100%読まなくてもだいたい分かるということらしいのです。目次とはじめと終章を読めば、その本のポイントはだいたいわかるのです。10分で内容の60%が理解できたほうが楽しいというのが、著者の感覚なのです。
「はじめに」「おわりに」「第1章」を読めば、内容の7割はつかめる(p32)
隠れたテーマを探す
どうすれば10分で読んで、30分でアウトプットできるのか。びっくりしてしまいました。速読のポイントは、ビジネス書なら、その本を読みながらその本の伝えたいことの「共通ポイント」を理解することだ、と著者は教えてくれます。
そして「本の主題」を把握し、「隠れたテーマ」を探すのだという。「隠れたテーマ」とは、例えば「読んでも実行しなければ意味がない」といったコツ、本質のようなものです。本質さえつかめば、その本を読んだ意味があるということなのでしょう。
忘れないようにするためには・・・人に話したり、文章にまとめること・・本に直接書き込む・・(p140)
枠の中でアウトプットする
著者は書習慣をつけるために、読書日記をつけ、手軽な文庫本を読み、目に見える場所に本を置くようにしているという。読書をする具体的な努力を、著者はしているのです。
そして自分の好きなように楽しく読むという基本を押さえていることが印象的でした。そして、時間が限られているのなら、その枠の中でいかに読書をしてアウトプットするのか工夫するのです。尾藤さんの場合は、読書に割けるのは一日1時間が精一杯であり、私の場合は2時間ほど時間があった、ということなのでしょう。
尾藤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・政治家の秘書として時間を管理したり、講演時間の進捗を確認するにはキッチンタイマーが便利・・(p162)
・日経新聞、読売新聞、朝日新聞、産経新聞の4紙を購読しています・・・経済紙は、週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、日経ビジネスの3誌・・シンクタンクで公開されているレポートを読む(p183)
・アウトプットする3つのテクニック・・最初に結論を書く・・・最後まで読ませる「仕掛け」を入れる・・文章量を1000~1500文字程度に増やしてみましょう(p204)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 頭がいい人の読書は何が違うのか?
第2章 本は全部読まなくてもかまわない
第3章 頭がいい人は、読んだら忘れない仕組みをつくっている
第4章 頭がいい人のネット・新聞・雑誌の読み方
第5章 頭がいい人は、本を読んで終わりにしない
著者経歴
尾藤克之(びとう かつゆき)・・・コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員。東京都出身。学歴は埼玉大学大学院博士課程前期修了。経営学修士、経済学修士。衆議院議員秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。社会貢献事業(アスカ王国)を運営。
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