「ちょっとしたことで差がつく 最後まで読みたくなる 最強の文章術」尾藤 克之
2022/06/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
10年以上、ネットニュースにコラムニストとして投稿し、多くの記事をバズらせてきた著者の頭の中をのぞいてみましょう。基本は、読者の「共感」を得ること。「へぇ、なるほど」と思ってもらうネタが必要です。そして、その伝えたいメッセージを言い切るのです。
では、ネタはどこから持ってきているんだろうと不思議になりますが、魔法があるわけではなく、得意なネタを使い回したり、1回の旅行から視点を変えて10本の記事をアップするなど工夫しています。特に著者は政治家秘書、企業の役員を経験していますので、政治や金、組織や人間関係、ビジネス系の問題を得意なネタにしているようです。
・得意なネタを使い回す(p207)
文章を読んでもらうためには、タイトル付けの工夫も必要です。読む人の目線で、ちょっと盛るのです。タイトルがつまらなければ、100%読まれないのがネットの世界なのです。そして本文を読んでもらったら、最初の数行の書き出しで「つかみ」「フック」を入れて読み続けてもらうようにすることが大事です。
もちろん文章の構成は起承転結でまとめて、物語にすることがおススメです。誰にでもわかるような実例を入れて、自分事として読んでもらうのも効果的です。そして専門家の意見を入れたり、権威のあるデータを引用したりすることで、批判的な読者を黙らせるのです。
・シュークリームはダイエット食である・・・引きの強いタイトル(p178)
興味深かったのは、自分の型を作るということです。つまり書き方であれば、書き出し、説明文、エピソード、まとめなど自分なりのパターンを準備しておく。そして同じ場所で、同じ環境で、同じペンで書くということです。ちなみに、著者は入浴後の夜21時から夜中の2時が執筆のゴールデンタイム。さらに執筆に集中するときには、新宿のビジネスホテルに連泊するというのです。著者は調子がよければ朝まで書くというのですから夜型なのですね。
ちなみに私は朝5時に起きてメルマガを書いていますので朝型ということなのでしょう。調子のよい時間帯というものは、人それぞれですので、自分のスタイル、ルーティンを作ることが大事だと理解しました。結論としては、必ずバズる文章を書けるわけでなありませんが、基本を大切にしながら書き続けていれば、いつかはバズれるのではないでしょうか。
尾藤さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・ひらがなにしたほうがいい語句・・・おおむね、おもに、ください、さらに、ますます、わたくし、わかる、たくさん、たとえば、すぐ、あえて、あらかじめ・・(p32)
・「言い切る」ことで伝わる(p47)
・語尾に変化をつけた終わり方をする(p111)
・対句と使ったリズム感のあるタイトル(p145)
・複数視点を持つ・・・郷土料理、名産、ホテル、お酒、景気、風景、政治、歴史、景観、著名人、遺跡というように細分化・・1回の伊豆旅行で10記事以上をアップ(p207)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
1 文章術を学ぶ前に押さえておきたいこと
2 共感する。それは独りよがりにならないこと
3 イマジネーションを膨らまそう
4 文章の常識をぶち破れ
5 文章にツヤを出す上級テクニック
6 文章はルックスが9割。見た目を忠大切にする
7 読まれる文章には必ず「理由」が存在する
著者経歴
尾藤 克之(びとう かつゆき)・・・コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所・客員研究員。議員秘書、コンサルティング会社、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎元首相夫人)を運営。大手ニュースサイトに記事を投稿中。経営学修士、経済学修士。
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