「なぜか「仕事が速い」人の習慣」椋木 修三
2012/04/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
前半は、速読法、記憶法と技術的なお話です。例えば名前を憶えるなら、「古井達夫」という名前を憶えるなら「いつも奮い立たせている古井達夫さん」「古い井戸に立っている男が古井達夫さん」というように、ダジャレで憶えるのです。
後半は、仕事のコツから、人生の計画のやり方まで、盛りだくさんの一冊でした。椋木さんのセミナーを聞いているような感覚になりました。
・昔、ソ連(今のロシア)の記憶術教室での数字の覚え方がテレビで紹介されたことがあります。そこでは数字を形に置き換えておぼえていた(p57)
椋木さんは社員へのセミナー講師を数多くこなしているだけあって、たとえ話がうまいのです。例えば仕事のコツとしてデッドラインを設定するという方法がありますが、著者は自分で「納期」をつくりなさいと行っています。
その他にもゴルゴ13が出てきたり、テレビ番組「愛の貧乏脱出大作戦」が出てきたりする。その人のレベルに応じて、話のネタを持っていると、伝わりやすいのだと思います。
・ゴルゴ13・・・「人にうしろに立たれるほど、俺は自信家ではない」・・・「ああ、自信がなくてもいいんだ」と思った(p161)
椋木さんはビジョンを書こう、「一年後の自分」「三年後の自分」「五年後の自分」「十年後の自分」はいったいどうなっているのか、紙に書いてくださいと行っています。
本当は、椋木さんはこの本で「人生の計画」について書きたかったのでしょう。自分の人生を設計する。自分の哲学を持つ。それが充実した人生と、金銭的にも満足できる生活を保障するものなのです。
盛りだくさんな内容でした。椋木さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・主人公である「自分」の人生をハッピーエンドに終わらせるためには、すぐれた脚本を書く必要があると思っています・・・自分の人生に「予約」を入れていけばいいのです(p128)
・だれでもレモンに置き換えて名前をおぼえる方法・・人前で熱っぽく語るFさんは「情熱のレモン」・・家庭の愚痴を言うGさんは「涙のレモン」・・山登りが趣味で色白の人なら「避暑地のレモン」(p80)
▼引用は下記の書籍からです。
成美堂出版
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【私の評価】★★★★☆(84点)
目次
1章 速読の習慣―「大ぐくりに読む」と頭はかえって緻密になる
2章 記憶の習慣―記憶の鋭い人は「情報のポイ捨て」が必ず鋭い
3章 整理の習慣―「今」に没頭することで「未来」を早く実現する法
4章 メモの習慣―人と同じものから「すごい発想」をする技術
5章 思考の習慣―「逆」を考えるだけで仕事はここまで高速化する
6章 行動の習慣―「早く始めるから仕事が速い」行動法則の確立
著者経歴
椋木修三(むくのき おさみ)・・・1954年生まれ。中央大学中退。実践記憶の体得者。本業は日本カウンセリング学会会員の心理カウンセラーで、他者催眠療法、イメージ療法を得意とする。日本ブレインアップジム代表。東京カルチャーセンター主任講師。ほかにも多数のカルチャーセンターの講師や、企業研修の講師をつとめる
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