「QED 伊勢の曙光」高田 崇史
2012/04/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■殺人事件と伊勢神宮のなぞを解く推理小説です。
単なる推理小説ではなく、伊勢神宮をネタに、
古代日本を読み解いているところが
新鮮です。
ただ、あまりにも自分の古代日本の
知識が貧弱で、悲しくなります。
日本史や古文や「百人一首」の世界なのですから。
■これをきっかけに神社や神道を
勉強してみたくなりました。
高田さん、良い本を
ありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・伊勢は良いですね・・・西行法師も
何事のおはしますをば知らねども
かたじけなさに涙こぼるる(p26)
・『伊勢神宮』という名称は一般名称であって、単に『神宮』と呼ぶのが正式名称だ。(p52)
・他の一般の神社にあって、伊勢神宮にない物を知っているか?(p58)
・江戸の昔は・・・七月半ばにおいて、まだ妊娠している女性は、暗黙の了解の内に堕胎させられたという。秋の稲刈りの人手が足りなくなってしまうからだ。(p104)
・天照大神が、皇室や日本人すべての祖神だなどといわれて、祀り上げられるようになったのは、明治以降の話やの。それまでは、普通にどこにでも居る神様だった(p213)
・持統天皇の諡号は『続日本紀』の大宝三年(703)十二月十七日条にある、葬送関連記事の記す諡号は『大倭根子天之広野日女尊』になっている。ところが今言ったように養老四年(720)に完成した『日本書記』では『高天原広野姫天皇』となっている(p306)
・その当時、水銀は万能薬だった・・・中国では不老不死の薬であり、実際に日本でも、貴重な品物として扱われた。伊勢では、丹生で採取される辰砂を精錬して水銀にしたり、その水銀を焼成して化粧品の伊勢白粉を作ったりして、全国に展開して財を成したのが、射和(いざわ)商人だった(p318)
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
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