「邱永漢・成功の法則」邱 永漢
2012/04/04|

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【私の評価】★★★★☆(82点)
■お金儲けの神様、邱 永漢先生の一冊です。
事業と投資でお金儲けをしてきた先生の経験から
成功するための考え方を教えてくれます。
かなり古い本ですが、
先生の時代を読む目の正確さ、
今でも通用する商人の心得がすばらしい。
商売は、時代の流れに合ったアイデアと、
タイミング。
あとは商売をコントロールする人の
力量でしょう。
・商売というものは、皆が知っていること、誰でも賛成することを始めたのでは遅すぎます・・・全員が賛成するようなことが起こったら、見合わせた方がよろしいと思います(p127)
■邱 永漢先生の言いたいことは、
金が金を生むのではないということ。
人の頭、アイデア、考え方が
金を生むということです。
ですから、恐慌で倒産したとしても、
能力のある人は、また事業を興して
お金持ちになることができるのです。
だから、事業失敗したからといって、
自殺するようなことはない。
能力さえあれば、また復活しますよ、
と語りかけてくれるのです。
・事業に失敗して自殺をはかる人は多い。死ねば、借金からも、不名誉からも解放される。しかし、はたしてお金に生命を賭けるほどの値打ちがあるだろうか。・・・そんな値打ちのあるものではないから、と私は自分自身に言いきかせています(p209)
■事業家の視点は、普通の会社員とは
違うものだと感じました。
会社員を長く続けていると、
会社員の考え方になってしまうのでしょう。
事業をされている方は、
成功と失敗の緊張感の中で、
会社員とは違う世界を生きているのだと
わかりました。
邱先生、良い本を
ありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・お金儲けは、努力することよりも、どんな商売を選ぶか、の方が大切である(p93)
・変化はすべて金儲けのチャンスである(p167)
・アイデアを実行に移して成功させることの方がアイデアを考え出すことの十倍も難しいですよ(市村清)(p14)
・金儲けの面白さは、その果実を得るところにはなくて、そのプロセスと、さらに果実を得たあとの配分の仕方にあるのではないでしょうか。(p203)
・金があるという点だけ考えれば、大事業家であるよりも中小企業家・・・大事業家は社長の地位を退けば、途端に羽振りが悪くなりますが、大金持ちには引退がありません(p142)
・いったん約束したことを反古にしたりは致しません。約束を守る人であることを人に信じてもらう方が、お金よりも大切だからであります(p113)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★☆(82点)
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