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【書評】「邱 永漢 成功の方則―金儲け論語31講」邱 永漢

2012/04/04公開 更新
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邱永漢・成功の法則


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー


時代の流れを読む

お金儲けの神様、邱 永漢先生の一冊です。事業と投資でお金儲けをしてきた先生の経験から成功するための考え方を教えてくれます。


かなり古い本ですが、先生の時代を読む目の正確さ、今でも通用する商人の心得がすばらしい。商売は、時代の流れに合ったアイデアと、タイミング。あとは商売をコントロールする人の力量でしょう。


商売というものは、皆が知っていること、誰でも賛成することを始めたのでは遅すぎます・・・全員が賛成するようなことが起こったら、見合わせた方がよろしいと思います(p127)

アイデア・考え方が金を生む

邱 永漢先生の言いたいことは、金が金を生むのではないということ。人の頭、アイデア、考え方が金を生むということです。


ですから、恐慌で倒産したとしても、能力のある人は、また事業を興してお金持ちになることができるのです。


だから、事業失敗したからといって、自殺するようなことはない。能力さえあれば、また復活しますよ、と語りかけてくれるのです。


事業に失敗して自殺をはかる人は多い。死ねば、借金からも、不名誉からも解放される。しかし、はたしてお金に生命を賭けるほどの値打ちがあるだろうか。・・・そんな値打ちのあるものではないから、と私は自分自身に言いきかせています(p209)

事業家の視点

変化はすべて金儲けのチャンスであり、お金儲けはどんな商売を選ぶかが、どう努力するかよりも大切であるという。


事業家の視点は、普通の会社員とは違うものだと感じました。会社員を長く続けていると、会社員の考え方になってしまうのでしょう。


事業をされている方は、成功と失敗の緊張感の中で、会社員とは違う世界を生きているのだとわかりました。邱先生、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・アイデアを実行に移して成功させることの方がアイデアを考え出すことの十倍も難しいですよ(市村清)(p14)


・金儲けの面白さは、その果実を得るところにはなくて、そのプロセスと、さらに果実を得たあとの配分の仕方にあるのではないでしょうか(p203)


・金があるという点だけ考えれば、大事業家であるよりも中小企業家・・・大事業家は社長の地位を退けば、途端に羽振りが悪くなりますが、大金持ちには引退がありません(p142)


・いったん約束したことを反古にしたりは致しません。約束を守る人であることを人に信じてもらう方が、お金よりも大切だからであります(p113)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

「始めること」と「やめないこと」
3年ダメならおやめなさい
金は人につくものなり
物を失っても才能を失うな
悪い友には金を貸せ
金儲けに品性あり
儲かるところは埋めつくせ
一年先を考えよ
はじめに「選択」ありき
自らを抑えられるか
資本よりもものの考え方


著者経歴

邱 永漢(きゅう えいかん)・・・実業家。1924年生まれ。東京大学経済学部卒業。台湾より香港へ亡命し、直木賞受賞作家となる。その後、株の神様、お金の神様といわれながら、事業活動を行い、現在も年間120回飛行機に乗って、東京、台北、上海を飛び回る。著作は約400冊にのぼる。


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