「お金に愛される原則」邱 永漢
2014/09/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
多くのビジネスを成功させ、自ら起業を手掛けアドバイスしてきたいまはなき邱 永漢さんの名言集です。お金の神様と呼ばれた邱 永漢さんの言うことに間違いはありません。なぜならば、邱さんは自分でビジネスをやっているからです。ビジネスのアドバイスを聞くなら、実際にビジネスをやっていて、判断を一つ間違えたら大損をする立場にいる人の意見を聞くことなのです。リクツを並べ立てる人よりも、実際に儲けている人の考え方の方が正しいのです。
邱 永漢さんのお勧めは、月100万円自由に使えるようになること。つまり、おこずかいが月100万円。おこずかいが月10万円の人はあとプラス90万円です。可能ではないでしょうか?ちょっと挑戦してみるに値する目標値ではないでしょうか。では、そのために何をするかといえば、自分の事業を行うことです。それが難しければ、株式投資と不動産投資です。いずれにしろリスクがあり、自分で頭を使わないとスッカラカンになります。だから人生、面白いのですね。
・財テクの方法はたくさんあるように見えても、万人に通用するごく一般的なものは、不動産を買うか、株を買うか、のどちらかだけである。(p104)
平成の大不況と言われていますが、株が異常なまでに下がったら株を買えばよいのです。土地が下がりに下がったら土地を買えばよいのです。安定した定期収入が欲しければ、安定した収入を生む不動産を買えばよいのです。
仮に投資や事業を始めてみても、うまくいかないこともあるでしょう。邱さんのアドバイスは、「石の上にも三年」です。三年くらい頑張っていると、不思議にうまくいくこともあるし、逆に三年たっても見通しがつかない事業は、五年たっても十年たっても見込みのないものであることが多いというのです。
お金持ちのグループに入ってみまそう。金持ちは金持ちにふさわしい物の考え方をしているのであり、貧乏な人は、貧乏人に似合った物の考え方をしているのです。邱 永漢さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・(平成大不況の)夜はなかなか明けず、暗闇がいつまでも続くかに見えるが、「夜明け前が一番暗い」と言われるように、一寸先も見えないということは夜明けが近いということなのである(p151)
・ネクラな人と一緒にいると、こちらまで口を利くのが重くなります。・・反対に、ネアカな人と一緒にいると、・・つい喋ってしまいます。(p10)
・"追えば逃げる、逃げれば追いかけてくる"恋愛における常識なんですけれど、これは、そのままお金にも当てはまります(p18)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
第1章 お金は生きもの
第2章 お金の着実な貯め方
第3章 利殖の真髄
第4章 株式と不動産投資
第5章 平成大不況の衝撃波
第6章 二十一世紀への事業展開
第7章 お金のスマートな使い方
第8章 老後の対策
著者経歴
邱永漢(きゅう えいかん)・・・1924(大正13)年、台湾の台南市に生まれる。東京帝国大学経済学部を卒業後、一時帰台し、台湾独立運動に関与。のち香港へ亡命し、対日貿易を手がける。1954(昭和29)年から日本に定住、1956年、「香港」で外国人として初めて直木賞を受賞し、作家生活に入る。1908年日本に帰化。実業の才を生かし、株式投資、マネー関係の入門書の執筆や、ビル経営など多角経営を行い、「金もうけの神様」と呼ばれた。2012(平成24)年、没。
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