3日本の最近のブログ記事

日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点
山岸 俊男
集英社インターナショナル
売り上げランキング: 7008

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■昔の日本人は真面目だった・・・
 今の若いものは・・・
 といった風潮に、
 ちょっと待ったをかける一冊です。


■人間というものは、基本的に
 環境に適応する動物であり、
 これまで典型的日本人といわれてきた人たちは
 その環境に適応してきただけであると
 分析しています。

 たとえば、休みも取らず、
 残業しまくりで働く日本人は、
 単にそうすることが出世の近道であった
 ということです。


・日本のサラリーマンが会社に忠誠心を示すのは、
 そうやって振る舞うことが日本の社会において
 最も適応した行動であるからに他ならない(p49)


■村社会、日本的終身雇用が崩れるなか、
 そうした安心社会が崩壊してきました。

 次に来るべきは、信頼社会、商人道である
 というのが著者の主張です。

 正直ものが得をするという
 まっとうな社会です。


・市場の倫理=商人道が教える「他人や外国人とも気やすく
 協力せよ」という精神はまさに信頼社会の根本原理・・・
 「正直たれ」「契約尊重」「勤勉たれ」「楽観せよ」という
 道徳律は必要不可欠です。(p242)


■本というより論文のような本でした。

 これからは信頼、ブランドが大切になるということに
 確信が持てましたので、
 本の評価としては★3つとしました。

 山岸さん、よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・いい評判を積み重ねていくことで
 自分のところに人が集まってくる(p233)


・正直な人、約束を守る人たちが少しでも
 トクをする社会を作っていくということです(p209)


・「もし、ここで他人のわがままを許せば、それを理由に
 私自身が他の人たちから責められるのではないか」と
 恐れてしまう(p107)


日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点
山岸 俊男
集英社インターナショナル
売り上げランキング: 7008
おすすめ度の平均: 4.5
4 「安心」と「信頼」の次にくるもの。。。
4 ポジティブ評価を得た人たちがトクする世の中を!
4 閉鎖社会から信頼社会へ
5 ■日本が真の国際社会のリーダーになるには"武士道"ではなく、"商人道"を極めることが必要
5 いろいろ考えさせられ面白い

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■著者紹介・・・山岸 俊男(やまぎし としお)

 1948年生まれ。
 一橋大学を経て、80年ワシントン大学哲学博士。
 北海道大学助教授、ワシントン大学助教授を経て、
 現在、北海道大学大学院教授。


■関連書評■

a. 「国家の品格」藤原 正彦
【私の評価】★★★★☆

b. 「日本人を冒険する」呉 善花
【私の評価】★★★★☆


c. 「世界の日本人 ジョーク集」早坂 隆
【私の評価】★★★☆☆


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情と理 -カミソリ参謀回顧録- 上 (講談社+α文庫)
後藤田 正晴
講談社
売り上げランキング: 87366
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■警察官僚から政治家となったカミソリと言われる男、
 後藤田正晴氏の回顧録です。

 政治家として初回当選までの
 官僚としての経験が綴られています。


■この本で面白いところは、
 警察や官僚という組織の考え方、
 不文律、権力構造がわかるということです。

 やはりサラリーマンに限らず、
 役人も人事というものが、
 力の源泉になっているようです。


・組織というのは人事権が非常に重く作用するんですね。
 ・・・都道府県警察の警視正以上は、国家公安委員会が
 人事権を持つということにしているんです(p141)


■そして、もうひとつは面白いところは、
 後藤田氏がなぜカミソリと言われたか、
 ということです。

 私には、後藤田氏は、常に原則を持ち、
 その原則に従って判断していたからだと
 感じました。

 原則がある。
 だから、自分の考えを曲げるつもりはないし、
 曲げる必要もないわけです。


・一回は許すんです。人事の時にも、一回目の失敗では左遷しない。
 下へは行かせない。横転させるんです。そしてじいっと、
 そいつを一年、二年見ている。そこで立ち直った奴は、
 横転を飛び越して、次の人事で遅れを取り戻させる(p216)


■下巻も読みたくなって注文しました。

 やはりテレビや新聞を読むだけでは、
 まったく見えない部分があると
 わかる一冊でした。

 興味深く読めましたので
 本の評価としては★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・警視総監というのは、在職期間中は管轄外の
 地域には出ないというのが不文律なんです・・・
 それから警察庁長官は長官在任中は国を離れない(p134)


・本当の意味で登竜門といえば、警察の場合は
 人事課長と会計課長じゃないでしょうか。だいたいどの役所でも
 人事と予算をやっているやつが一番強い。(p211)


・日本の情報機関というのはいかにも呑気だ。
 情報収集の組織も貧弱だし、力もない。無力だ。(p237)


▼引用は、この本からです。

情と理 -カミソリ参謀回顧録- 上 (講談社+α文庫)
後藤田 正晴
講談社
売り上げランキング: 87366
おすすめ度の平均: 4.5
5 後藤田正晴流「部下の叱り方」
4 政治家の思い
5 政治の冷静な証言者
4 素人には分からないよ

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・後藤田 正晴(ごとうだ まさはる)

 1914年生まれ。
 1939年内務省入省。自治省官房長、警察庁長官、
 内閣官房副長官を経て、1976年衆議院議員。
 自治相、内閣官房長官、総務庁長官、法相など歴任。
 1996年政界から引退。


─────────────────

■関連書評■

a. 「オヤジの知恵」早坂茂三
【私の評価】★★★★★


b. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆


c. 「平時の指揮官(リーダー)有事の指揮官」佐々淳行
【私の評価】★★★☆☆


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【私の評価】★★★☆☆(73点)


■あまのじゃく、竹村健一先生が指摘する
 日本のマスコミの「ここがおかしい!」です。

 日本からみると普通のことが、
 外国からみると変なことをリストアップしています。


■たとえば、原子力発電所の事故については、
 日本ではちょっとでも放射能漏れがあると、
 大騒ぎですが、よくよく聞いてみると、
 ラドン温泉よりも放射能の量が少なかったりします。

 これだけ原子力発電に敏感なマスコミは、
 日本くらいなものでしょう。
 (それ以外の意図があるのでしょうか?)


■また、自衛隊についても、
 日本は軍隊ではないとの立場をとっていますし、
 非常に自衛隊を粗末に扱っているように感じます。

 海外からみると、自衛隊は立派な軍隊であり、
 その能力は比較的優秀であるようです。
 (これも、それ以外の意図があるのでしょうか?)


■竹村先生に言わせると、
 こうした本音と建前の建前だけが
 まかり通っているのはゆるせないという
 気持ちがあるのではないでしょうか。

 日本人は、感情ではなく、
 もう少し論理的になってもよいのではないですか。
 そうした竹村先生の言葉が聞こえてきそうでした。

 本の評価としては★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・中国は輸出もするが輸入も大きい。
 いまの日本の景気がよくなってきているのは、
 一つは中国が大量に買っているからである。(p55)

 
・『ライオンキング』というアニメーションを
 ディズニーが作ったとき、その設定が日本の手塚治虫氏の
 『ジャングル大帝』に酷似していることで、話題になった・・・
 手塚プロは訴訟を起こさず、抗議もしなかった。(p113)


・シンクタンクの役割は政策を提言したらおしまい、
 というわけではない。その政策を政府が実行に移したあと、
 そこに投じられたお金は有効に使われたのか、本当に国民のために
 なったのかをきちんと検証するところまでやって、初めて完了する(p116)


▼引用は、この本からです。

日本の常識 世界の非常識
竹村 健一
幻冬舎
売り上げランキング: 383397
おすすめ度の平均: 4.0
5 ストレートで分かりやすい
4 視野を広げるために軽く読める短編エッセイ
5 「竹村氏の視点」は、とにかく面白い。
3 改めて認識する33の知識
3 軽めの政治経済エッセイ

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■"常識"で検索した関連書籍


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【私の評価】★★★☆☆(76点)


■この手の業界には、とんと縁のない本のソムリエですが、
 これまで読んだフーゾク関係の本としては、この本が
 もっとも詳しいものだと思いました。


■淡々と、お店の種類、料金構成、営業時間、
 給料、開業資金、損益分岐点、
 お店の運営まで詳しく書いてあります。

 お店の取り分、女の子の取り分など
 内部に入らないとわからないことだらけで、
 業界に入ったような気分になってしまいます。


■フーゾクとは裏の世界ではあるが、
 一つの文化なんだ、という
 著者の思いが伝わってくるような一冊でした。

 真面目なフーゾク研究本として、
 ★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日に三箱喰ったり見たりしたり也・・・1800年代・・・
 当時の庶民のお金のもっとも流れてゆく行先が三ヶ所ある・・・
 "喰ったり"の魚河岸・・・次が、"見たり"の芝居町・・・
 そして三箱目の行先が、"したり"の吉原の遊廓なのだ。(p3)


・ソープランドにくる客、それも広告を見てくる客の
 過半数はインターネットを見ての客だという。
 いや、それ以上、おそらく七~八割がネット系の
 広告の客だと極論するムキもある(p48)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(76点)


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国破れて霞が関あり―ニッポン崩壊・悪夢のシナリオ
若林 亜紀
文藝春秋
売り上げランキング: 17434
【私の評価】★★★☆☆(70点)


■厚生労働省の外郭団体に働きながら、
 お役人の公金浪費の実態を
 内部告発した若林さんの一冊です。

 やはり内部で働いていただけあって、
 お役人の世界の雰囲気が伝わってくるところが、
 本書の良いところでしょう。


・浄化槽管理士・・・講習会に出席すれば無試験で資格がもらえるが、
 受講料は13万円。・・・お役所がいろいろな資格をつくって、
 天下り先の外郭団体に試験監督や講習を独占させてもうける、という
 典型的なお役所の「資格商法」なのだ(p100)


■民間企業では、いいかげんなことが
 行われれば、すぐに倒産という現実に
 直面します。

 しかし、お役人の場合には、
 組織は倒産することはなく、
 国家が倒産するまでその組織が
 存続するところが怖いことろです。


・『お役所の掟』の著者である宮本正於氏は、在職中に内部告発を
 したため厚生省(当時)でいじめられ左遷され、最後にささいな
 ミスをあげつらわれて懲戒免職となった。その後ほどなく
 がんになり、フランスの病院で客死していた。(p173)


■お役人の世界を内部告発した人の
 運命は、それが政治家であろうと、
 部内者であろうと過酷なようです。

 お役人の強さを認識させてくれる
 一冊でした。

 本の評価としては★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・独法(独立行政法人)は、天下りの温床にもなっている。
 役員の5割から8割が官僚OBの天下りで、ほぼ一律の
 年1600万円という高額報酬を得ている。(p166)


・残念ながら、公立学校の「大本締」であるはずの
 文科省の官舎に、その春、公立中学校へ入学する子どもは
 一人も見当たらなかった・・・文科省官僚の多くは、子供を
 「ゆとり教育」のない私立の小学校や中学校に通わせている(p128)


・ハローワークの休職・求人はコンピュータに登録されるため、
 人手もさほどいらなくなった。・・・しかし、失業給付の手続き
 窓口として、失業者をほとんど意味もないのに出頭させる仕組みにして、
 厚労省はハローワークが忙しいように見せかけ、抵抗をしている(p208)


・日本労働研究機構という厚生労働省所管の特殊法人で働いた。
 ・・・レポートを書いたりすると、「生意気だ」「必要ない」と
 上司に止められた。・・・ある若手研究員は・・・「まともに
 研究すれば、今の厚労省の政策は、大体、ムダとかおかしいという
 結論になる」といって、大学に転出していった(p168)


▼引用は、この本からです。

国破れて霞が関あり―ニッポン崩壊・悪夢のシナリオ
若林 亜紀
文藝春秋
売り上げランキング: 17434
おすすめ度の平均: 5.0
5 今後4年間の検証本
5 投票前に読もう
4 日本という国の現実がよくわかる本です
5 「霞が関改革」、待ったなし!
5 行革の必要性を再認識させられた。

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■著者紹介・・・若林 亜紀(わかばやし あき)

 1965年生まれ。
 88年大手建設会社に就職。
 91年厚生労働省の外郭団体、日本労働研究機構
 (現・労働政策研究・研修機構)に転職。
 01年に天下りや公金浪費の実態を「週刊朝日」に
 内部告発して退職し、ジャーナリストとなる。


─────────────────

■関連書評■

a. 「公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか」北見 昌朗
【私の評価】★★★★★


b. 「一気にわかる!空港の内幕」猪瀬 直樹
【私の評価】★★★★☆


c. 「構造改革の真実」竹中 平蔵
【私の評価】★★★☆☆


d. 「泥棒国家の完成」ベンジャミン・フルフォード
【私の評価】★★☆☆☆


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日本を創った戦略集団 (3)
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■歴史小説でもなく、
 面白くない歴史の教科書でもない、
 社会人のために作られた歴史の教科書シリーズです。

 この本は、徳川家が日本を統一した後の、
 徳川幕府の側近集団の雰囲気がわかる一冊です。


■歴史の教科書では、表面的な事実しか
 教えてくれませんが、やはり社会人ともなれば、
 それをどう解釈するのか、多くの人の意見を
 自分なりに考えるのが面白いはずです。

 歴史を学んでいれば、
 日本の過去の侵略を批判する人もいても、
 西欧列強もかなりエグイことをやってきているじゃないか、
 といった考えを持つこともできるのです。


  ・西欧列強の植民地化政策は、キリシタン宣教とそれに続く
   軍事力による侵略とが一体となって行われたことを
   歴史は示している(p224)


■学生のときに読みたかった一冊でした。

 歴史小説もいいのですが、
 こうした日本の歴史を「実はこうだったんだよ」と解説してくれる
 本も教科書の副読本として面白いと思うのです。

 本の評価としては★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・茶道を完成させたとされる「千利休」が実は
   「政商」だったと聞かされて驚く人は少なくなかろう。
   利休は、いささか「芸」の世界に傾きすぎたとはいえ、
   彼がれっきとした堺の商人であった(p206)


  ・マラッカ、マカオ、ルソン、パタビア(インドネシア)あたりは
   西欧列強が比較的容易に征服できたのに比べて、
   日本人というのは武力、知識、忠誠心、団結力に優れ、当時から
   西欧人にとってとても手強く、扱いにくい相手であったようだ(p217)


▼引用は、この本からです。

日本を創った戦略集団 (3)
堺屋 太一
集英社
売り上げランキング: 9118

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・堺屋 太一(さかいや たいち)

 1960年通商産業省入省。
 1970年の大阪万博の企画・実施に携わり、その後、沖縄海洋博も担当
 サンシャイン計画に携わった後、通産省を退官。
 1975年に小説『油断!』で作家デビュー。
 『団塊の世代』『峠の群像』『秀吉』『知価革命』等の著書多数。


─────────────────

■関連書評■

a. 「超速!日本近現代史の流れ」竹内 睦泰
【私の評価】★★★☆☆

b. 「これだけは知っておきたい日本・中国・韓国の歴史と問題点80」竹内 睦泰
【私の評価】★★★★☆

c. 「日本人はなぜ日本を愛せないのか」鈴木 孝夫
【私の評価】★★★☆☆

d. 「十六の話」司馬 遼太郎
【私の評価】★★☆☆☆


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日本人が知らない「儲かる国」ニッポン―外国人起業家が教える成功術
【私の評価】★★★☆☆(72点)


■日本通の米国人から
 「これがおかしい!日本の制度」を
 教えてもらえる一冊です。


■まず、医療制度。

 医療制度については、医師の技量のチェック制度がないことが、
 著者には信じられないようです。

 米国では一定期間でガイドラインに沿ったチェックが入るようですが、
 日本の医師免許は一度取れば、内科、外科、泌尿器から精神病まで
 どのような医療行為も終身的にでき、格付けなどのチェックの
 仕組み自体存在しません。

 「ヤブ医者」という単語があること自体、
 日本の医療制度のおかしなところが表現されて
 いるのでしょう。


  ・日本では医師免許が終身有効とされている。
   免許更新の必要はなく、医師の資格を保持するために
   何年かおきに教育を受ける必要もない。(p182)


■また、不動産業界にも不満があるようです。

 つまり、不動産屋が、売り手からも買い手からも
 手数料を取っており、安かろうが高かろうが、
 取引さえ成立させてしまえば儲かるという仕組みになっているからです。


  ・不動産業者は、買い手であるあなたからだけでなく、
   売り主からも報酬を受け取っている。・・・日本以外の国では、
   買い手と売り手の両方の代理人になることは法律で禁止されている
   場合が多い。(p10)


■外人にありがちな短絡的な結論も若干ありましたが、
 外部の目というものは非常に大切であると思います。

 こうした本の指摘を真摯に考えて対応していくところに、
 日本の発展もあるのではないかと思いました。

 本の評価としては★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・アメリカでは医療ミスによる裁判や懲戒処分などに関する
   医師の個人情報が、nydoctor-profile.comのようなサイトで
   一般に公開されているに、日本ではウェブサイトはおろか、
   そうした情報そのものが提供されていない(p186)


  ・2004年半ば現在、ゴールドマン・サックスは、
   110箇所を超えるゴルフ場を所有・・・GEリアル・
   エステート・ジャパンは、400棟を超えるオフィスビルと
   1000戸の住宅用不動産を所有している(p96)


▼引用は、この本からです。 

日本人が知らない「儲かる国」ニッポン―外国人起業家が教える成功術
ティム・クラーク カール・ケイ 武井 楊一
日本経済新聞社
売り上げランキング: 785
おすすめ度の平均: 4.5
5 サービス分野におけるプロフェッショナルの不在を鋭く突き、逆にビジネスチャンスと捉えるアウトサイダー視点を解説した良書。
4 視点が面白いですよ。
5 社会政策本としてもおすすめ
4 「日本人が知らない」サービス論!
5 読まないとホントに知らないよ!

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・ティム・クラーク

 1956年ミネソタ生まれ。
 84年日本に移住。
 大手アメリカ企業のマーケティング・アナリストを経て帰国。
 ハワイ大学でMBAを取得後、コンサルティング会社を設立し、
 2000年に売却。
 現在、ポートランド州立大学の起業学講師。


■著者紹介・・・カール・ケイ

 1956年ペンシルバニア生まれ。
 82年米国企業の日本進出を支援する会社をボストンで起業。
 98年に会社を売却し、現在はコンサルタント。


─────────────────

■関連書評■

a. 「日本の真実」大前 研一
【私の評価】★★★★☆

b. 「日本国の研究」猪瀬 直樹

c. 「「法令遵守」が日本を滅ぼす」郷原 伸郎
【私の評価】★★☆☆☆

d. 「世界の日本人 ジョーク集」早坂 隆
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世界が愛した日本
【私の評価】★★★☆☆(72点)


■テレビや新聞を見ると、悲惨な事件・事故ばかりで
 日本はどうなったのだろうと思いますが、
 実は、日本は世界で最も安全な国なのです。

 同じように、テレビや新聞を見ると、
 中国は「過去の戦争犯罪を忘れるな」と言うし、
 韓国では日本の国旗を燃やしていたりしますが、
 実は、日本が世界で最も評価されている国なのです。


■この本では、マスコミでは報道されない
 トルコが好日である理由、
 日本がインドネシアの独立に貢献した歴史、
 外務省の命令に背き、6000人ものユダヤ人を救った外交官
 などの話を読むことができます。

 悪い歴史を学ぶことも大切ですが、
 日本の良い歴史を学ぶことも同じように
 大切なのではないでしょうか。


■それぞれのエピソードの中から、
 興味を持ったものについて深堀りして調べていくのも
 楽しいかもしれません。

 日本という国を理解する一つの視点を与えてくれる本として
 読んでおく価値のある本だと思いました。
 本の評価としては、★3つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・駐日トルコ大使はその理由を短いコメントで表した。
   「エルトゥールル号の借りを返しただけです」(p40)


  ・恩人を捜し求めたユダヤ人たちが『スギハラ』を見つけ出す
   までに28年もの歳月を要したのは、『チウネ・スギハラ』ではなく
   『センポ・スギハラ』で外務省に紹介したため・・・『該当者なし』
   とした外務省の回答には今も疑問が残る。(p127)


▼引用は、この本からです。 

世界が愛した日本
世界が愛した日本
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四条 たか子
竹書房
売り上げランキング: 2824
おすすめ度の平均: 5.0
5 日本人として生まれてきてよかった
5 日本人という事に誇りが持てました
5 桜が咲き誇る美しい国、日本
5 母国を愛せる人こそ、他国を愛することができる
5 泣ける映画より素晴らしい史実があるってこと

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者紹介・・・四条 たか子(しじょう たかこ)

 1959年生まれ。
 競馬週刊誌、骨董店、歴史小説家アシスタントを経て、
 フリーライターとなる。


─────────────────

■関連書評■

a. 「六千人の命のビザ」杉原 幸子
【私の評価】★★☆☆☆

b. 「インドネシアの独立と日本人の心」総山 孝雄
【私の評価】★★☆☆☆

c. 「私はいかにして「日本信徒」となったか」呉 善花
【私の評価】★★★☆☆

d. 「中国人に会う前に読もう」泉 幸男
【私の評価】★★★★☆


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特攻基地知覧 (角川文庫)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■鹿児島県南九州市の知覧町に、
 知覧特攻平和会館があります。

 戦時中、知覧に陸軍の飛行場があり、
 ここから陸軍の特別攻撃隊が出撃していったのです。


■この本では、取材により
 特攻基地知覧の雰囲気を伝えてくれます。

 特攻はすべて志願兵という説もありますが、
 実際には行かざるをえないといった状況だった
 ようです。


  ・桜咲く故国をあとに我はいま
   沖縄の海に清く散り行く(p25)


■また、「生きて虜囚の辱めを受けず」といった
 言葉があるように、成果よりも、
 死ぬことが目的化されていた雰囲気も伝わってきます。

 特攻により優秀な兵士が損耗すること、
 現状の爆弾で艦船を沈没させることが難しいとの実験結果が
 あったこと、などを考え合わせると、
 軍部が頑張っていることをPRするのが
 目的だったのではないかとさえ思えてきます。


  ・倉沢参謀がきては、おうへいな態度で、ののしった。
   「死ねないようないくじなしは、特攻隊のつらよごしだ。国賊だ。」
   ・・・このような冷遇と恥辱を与えられるのも、
   ただ単に、特攻隊員が生きて帰ってきた、というだけなのだ。(p148)


■私は、こうした特攻攻撃という 
 不合理が実行されていった当時の日本を
 簡単に非難できないと思います。

 京都議定書にしろ、国債発行にしろ、
 現在も同じことが続いている。
 私は、そう思います。

 本の評価としては★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・隊員には割りきれない思いが残っていた。
   それは、体当たりをする必要があるか、ということだった。
   爆弾さえ命中させればよいはずだ。(p37)


  ・実験の結果では、陸軍の爆弾では、艦船を沈めることは
   できないことが証明された。これに対し、三航研は、公文書で
   反論を送ってきた。『飛行機が爆弾をつけて体当りをすれば、
   艦船も撃沈できる。今、必要なのは、爆弾の改良よりも、
   体当り攻撃を実施することだ』というのだ(p322)


▼引用は、この本からです。

特攻基地知覧 (角川文庫)
高木 俊朗
角川書店
売り上げランキング: 17845
おすすめ度の平均: 4.5
5 万人に読んで欲しい書物
5 是非読んでみて下さい。
4 初めて特攻隊について真剣に考えさせられました
5 書かずにはおれなかった
5 貴重な日本史の記録

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■著者紹介・・・高木 俊朗(たかぎ としろう)

 1908年生まれ。大学卒業後、松竹入社。
 戦争中、陸軍報道班員として中国大陸からビルマを回り、
 鹿児島の知覧飛行場に入る。
 そうした従軍体験をもとに、戦後ノンフィクションを書き始める。


─────────────────

■関連書評■

a. 「日本人は戦争ができるか」松村 劭
【私の評価】★★★★☆

b. 「おじいちゃん戦争のことを教えて」中条 高徳
【私の評価】★★★★☆

c. 「零戦の真実」坂井 三郎
【私の評価】★★★★☆


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元刑事が明かす警察ウラの掟―公安警察、刑事警察、交番...内側からみたホントの警察官

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■日本の安全を守る警察という組織の
 笑える実体を教えてくれる北芝さんの一冊です。

 公安捜査員でもあったことがあるようなので、
 秘密漏洩の罪で起訴されるかもしれません。

■まず、警察という組織の特殊性から、
 付き合う人もしっかり身体検査をする必要があります。

 もちろんヤクザとは結婚できませんし、
 身内で付き合ったら必ず結婚しなくてはならないそうです。


  ・警察にある男女交際の掟は、
   婦人警官や内部の職員とできてしまったら、
   必ず結婚しなければなないということ(p194)

■また、24時間勤務の交番の警察官の平均寿命は62歳!!

 これは、危険が多い現場の勤務とはいえ、
 勤務ローテーションの問題もあるようです。

 国民の身近で働く警察官ですから、
 天下り先の行政法人を作るよりも、
 警察官を増やしてもらいたいものです。


  ・交番勤務の警察官の平均寿命は、なんと、62歳だ。・・・
   交番勤務は四日に一度泊まりとなるのだ。・・・
   アメリカの警察官は、基本的に八時間労働だ。・・・
   このシステムを、ぜひとも日本の警察に取り入れてほしい。(p205)

■名刑事、珍事、デモ隊との戦い、中国の工作員、CIAなど
 言えるところしか言っていないのでしょうが、
 それでも楽しめました。

 警察官が増えることを期待して、
 ★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・キャリアとは国家公務員採用一種試験をクリアして、
   警察庁へ入った者のことで、全国警察職員27万人のうち
   五百人ほどしかいない。(p20)


  ・一般に大使館勤務しているその国の人間は
   すべからく情報部員と言ってもいい。・・・(p67)


  ・私は、あと四万人ほど、警官がいてもいいと思っている。
   機動隊ばかり大きくするよりも、もっと市民生活に近い警察官を
   増やすべきなのだ。人手不足のために、警察が動けず、悲惨な
   事件になった例もずいぶんある(p120)


  ・チャラチャラした野郎は大嫌いだ。とくに、頭を茶色に染め、
   いいかげんな言葉で女の子を騙しているホストを見ると、
   警棒でひっぱたきたくなる。なかにはマトモなヤツもいるかも
   しれないが、彼らの実体といえば、女の子を騙し、
   そこから金を引き出すというのが商売の手口。(p139)


▼引用は、この本からです。

元刑事が明かす警察ウラの掟―公安警察、刑事警察、交番...内側からみたホントの警察官
北芝 健
日本文芸社
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おすすめ度の平均: 4.0
4 興味深い
4 公安の件が特に○

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・北芝 健(きたしば けん)
 
 元警察庁刑事。
 交番勤務から方面機動隊員、刑事、公安捜査員までを経験。
 警察関連施設で講師を担当。空手六段。修道館館長。


─────────────────

■関連書評■
a. 「警察裏物語」北芝 健
【私の評価】★★★★☆

b. 「外交敗北」重村 智計
【私の評価】★★★★☆


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