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特攻基地知覧 (角川文庫)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■鹿児島県南九州市の知覧町に、
 知覧特攻平和会館があります。

 戦時中、知覧に陸軍の飛行場があり、
 ここから陸軍の特別攻撃隊が出撃していったのです。


■この本では、取材により
 特攻基地知覧の雰囲気を伝えてくれます。

 特攻はすべて志願兵という説もありますが、
 実際には行かざるをえないといった状況だった
 ようです。


  ・桜咲く故国をあとに我はいま
   沖縄の海に清く散り行く(p25)


■また、「生きて虜囚の辱めを受けず」といった
 言葉があるように、成果よりも、
 死ぬことが目的化されていた雰囲気も伝わってきます。

 特攻により優秀な兵士が損耗すること、
 現状の爆弾で艦船を沈没させることが難しいとの実験結果が
 あったこと、などを考え合わせると、
 軍部が頑張っていることをPRするのが
 目的だったのではないかとさえ思えてきます。


  ・倉沢参謀がきては、おうへいな態度で、ののしった。
   「死ねないようないくじなしは、特攻隊のつらよごしだ。国賊だ。」
   ・・・このような冷遇と恥辱を与えられるのも、
   ただ単に、特攻隊員が生きて帰ってきた、というだけなのだ。(p148)


■私は、こうした特攻攻撃という 
 不合理が実行されていった当時の日本を
 簡単に非難できないと思います。

 京都議定書にしろ、国債発行にしろ、
 現在も同じことが続いている。
 私は、そう思います。

 本の評価としては★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・隊員には割りきれない思いが残っていた。
   それは、体当たりをする必要があるか、ということだった。
   爆弾さえ命中させればよいはずだ。(p37)


  ・実験の結果では、陸軍の爆弾では、艦船を沈めることは
   できないことが証明された。これに対し、三航研は、公文書で
   反論を送ってきた。『飛行機が爆弾をつけて体当りをすれば、
   艦船も撃沈できる。今、必要なのは、爆弾の改良よりも、
   体当り攻撃を実施することだ』というのだ(p322)


▼引用は、この本からです。

特攻基地知覧 (角川文庫)
高木 俊朗
角川書店
売り上げランキング: 17845
おすすめ度の平均: 4.5
5 万人に読んで欲しい書物
5 是非読んでみて下さい。
4 初めて特攻隊について真剣に考えさせられました
5 書かずにはおれなかった
5 貴重な日本史の記録

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■著者紹介・・・高木 俊朗(たかぎ としろう)

 1908年生まれ。大学卒業後、松竹入社。
 戦争中、陸軍報道班員として中国大陸からビルマを回り、
 鹿児島の知覧飛行場に入る。
 そうした従軍体験をもとに、戦後ノンフィクションを書き始める。


─────────────────

■関連書評■

a. 「日本人は戦争ができるか」松村 劭
【私の評価】★★★★☆

b. 「おじいちゃん戦争のことを教えて」中条 高徳
【私の評価】★★★★☆

c. 「零戦の真実」坂井 三郎
【私の評価】★★★★☆


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元刑事が明かす警察ウラの掟―公安警察、刑事警察、交番...内側からみたホントの警察官

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■日本の安全を守る警察という組織の
 笑える実体を教えてくれる北芝さんの一冊です。

 公安捜査員でもあったことがあるようなので、
 秘密漏洩の罪で起訴されるかもしれません。

■まず、警察という組織の特殊性から、
 付き合う人もしっかり身体検査をする必要があります。

 もちろんヤクザとは結婚できませんし、
 身内で付き合ったら必ず結婚しなくてはならないそうです。


  ・警察にある男女交際の掟は、
   婦人警官や内部の職員とできてしまったら、
   必ず結婚しなければなないということ(p194)

■また、24時間勤務の交番の警察官の平均寿命は62歳!!

 これは、危険が多い現場の勤務とはいえ、
 勤務ローテーションの問題もあるようです。

 国民の身近で働く警察官ですから、
 天下り先の行政法人を作るよりも、
 警察官を増やしてもらいたいものです。


  ・交番勤務の警察官の平均寿命は、なんと、62歳だ。・・・
   交番勤務は四日に一度泊まりとなるのだ。・・・
   アメリカの警察官は、基本的に八時間労働だ。・・・
   このシステムを、ぜひとも日本の警察に取り入れてほしい。(p205)

■名刑事、珍事、デモ隊との戦い、中国の工作員、CIAなど
 言えるところしか言っていないのでしょうが、
 それでも楽しめました。

 警察官が増えることを期待して、
 ★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・キャリアとは国家公務員採用一種試験をクリアして、
   警察庁へ入った者のことで、全国警察職員27万人のうち
   五百人ほどしかいない。(p20)


  ・一般に大使館勤務しているその国の人間は
   すべからく情報部員と言ってもいい。・・・(p67)


  ・私は、あと四万人ほど、警官がいてもいいと思っている。
   機動隊ばかり大きくするよりも、もっと市民生活に近い警察官を
   増やすべきなのだ。人手不足のために、警察が動けず、悲惨な
   事件になった例もずいぶんある(p120)


  ・チャラチャラした野郎は大嫌いだ。とくに、頭を茶色に染め、
   いいかげんな言葉で女の子を騙しているホストを見ると、
   警棒でひっぱたきたくなる。なかにはマトモなヤツもいるかも
   しれないが、彼らの実体といえば、女の子を騙し、
   そこから金を引き出すというのが商売の手口。(p139)


▼引用は、この本からです。

元刑事が明かす警察ウラの掟―公安警察、刑事警察、交番...内側からみたホントの警察官
北芝 健
日本文芸社
売り上げランキング: 59755
おすすめ度の平均: 4.0
4 興味深い
4 公安の件が特に○

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■著者紹介・・・北芝 健(きたしば けん)
 
 元警察庁刑事。
 交番勤務から方面機動隊員、刑事、公安捜査員までを経験。
 警察関連施設で講師を担当。空手六段。修道館館長。


─────────────────

■関連書評■
a. 「警察裏物語」北芝 健
【私の評価】★★★★☆

b. 「外交敗北」重村 智計
【私の評価】★★★★☆


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乱世の知謀と決断 (日本を創った戦略集団)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■織田信長、武田信玄、毛利元就、
 蓮如、豊臣秀吉、世阿弥という
 戦国の世に活躍した偉人を紹介する一冊です。


■責任編集を行っている堺屋太一さんの言うとおり、
 確かに歴史は面白い。

 特に戦国の時代は、技術の進歩により、
 農業生産が増え、人口の増加もはじまる。

 そして、力をつけてきた勢力が、
 それまでの身分重視の伝統から解き放たれ、
 下克上というように、権力を持つことができる
 ようになってきた時代なのです。


■本書では、やはり堺屋太一さんが書いた
 「織田信長」が秀逸でした。

 兵農分離、鉄砲の導入、成果主義の人材評価、
 楽市楽座による経済の自由化、租税の公平化、貨幣の統一、
 道路の整備、武装宗教勢力の排除とその合理性と
 革新性はすごいものがあります。


  ・当時はかなりの領地を持ち、僧兵や信徒兵を持つ寺社が各地にあり、
   大名の手も及ばぬ治外法権を誇っていたばかりか、その経済力と
   武力と信徒の数で政治や行政にも容赦なく介入した(p52)


■中学生のときに読みたかった一冊です。

 歴史マンガと司馬遼太郎とこうした歴史本を
 組み合わせれば、歴史好きができるはずです。

 本の評価としては★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・本当の歴史には、分かり難い人名や細かな年代など
   ほとんど必要がない。重要なのは、世の中の大きな流れであり、
   なぜにそうなったかという因果の追求であり、その原因と結果を
   もたらした人間の知恵と行動に対する理解である(p7)


  ・名将とは、常に自軍の長所を活かし、敵軍の短所を衝く。
   凡将は、自軍の短所に不満を持ち、敵の長所に脅える(p62)


▼引用は、この本からです。

乱世の知謀と決断 (日本を創った戦略集団)

集英社
売り上げランキング: 1087349

【私の評価】★★★☆☆(70点)


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「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■カリスマ英語講師が、
 「社会保障国民会議」の委員として年金問題などを
 解説してくれる一冊です。


■年金問題では、「未納」「職員の横領」
 「消えた年金」など、いろいろ問題が
 マスコミで報道されています。

 マスコミでは「年金は既に破綻している」というような
 否定的な報道が多いのですが、この本を見ると、
 そうでもないのかも・・・と思うはずです。


■例えば、国民年金の納付率が60%と報道されていますが、
 サラリーマンの厚生年金などを含めれば、
 公的年金全体での納付率は95%以上です。

 また、国民年金を納付しない人には、
 将来、年金は支払われませんから、
 納付率がいくら下がっても将来的な影響は少ないのです。

■さらに、年金制度は、若い世代が老人を支えるという
 「ねずみ講」のような仕組みになっています。

 しかし、これは、見方を変えればインフレになっても
 支払い額を維持しやすいというメリットがあるのです。


■このように、この本を読むと、
 制度にはメリットとデメリットがあって、
 多角的に分析しなければ、
 簡単に判断できないということがわかりました。

 マスコミを信頼できない国民は悲惨ですが、
 マスコミも組織であり、そこで働くサラリーマンが
 作っているので仕方がない面もあるのでしょう。


■この本では、年金問題だけでなく、
 サブプライム問題も出てきます。

 この2つに興味のある方には、
 とてもわかりやすく、推薦できる本だと思います。
 本の評価としては、★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・国の年金制度が「仕送り方式」になっているのは・・・
   将来、日本が「インフレ」になったりしていても、
   私たちは安心して老後の生活を送ることが可能(p145)


  ・財政的な危機に直面するのは「年金」よりむしろ「医療」と「介護」
   で、例えば団塊世代が75歳以上になる2025年においては、
   年金給付の伸びが現在の1.4倍になるのに対して、
   医療は1.7倍で、介護は2.6倍にも膨らむのです!(p180)


▼引用は、この本からです。

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)
細野 真宏
扶桑社
売り上げランキング: 21
おすすめ度の平均: 4.5
5 本質を見抜く力
5 論理的に正しく判断できることで、現在の過剰な将来不安を減らせるようになる本☆
3 肝心の年金論が弱い。著者は解説者であり、批評家スタンスを改めるべき
5 妹二人に読んでほしい本!!
5 現在の私たちの経済状況が本当に良く分かるようになる本!

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■著者紹介・・・細野 真宏(ほその まさひろ)

 大学在学中から予備校で教えながら、「数学が本当に
 よくわかる本」を執筆し200万部を超える。
 「社会保障国民会議」の委員として年金問題に取り組む。


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■関連書評■
a. 「公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか」北見 昌朗
【私の評価】★★★★★

b. 「「社会調査」のウソ」谷岡 一郎
【私の評価】★★★★☆


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七田眞の人間学 いかに生きるか

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■人こそ国の宝。
 人こそ国力の源泉である。
 このことを伝えてくれる一冊です。


■昔、日本は、資源もお金もない、
 貧乏島国国家でした。

 私たちの祖先が、屋根のある家で、
 一日三食たべることができるきようになりたいと願い、
 日本人一人ひとりの活動の結果が現代社会を作ったのです。

 飢饉のあった昔から比べれば、
 すばらしい国家になったのではないでしょうか。


  ・最澄は「国の宝とは金銀財宝のことを言うのではない。
   職業が何であろうと、自分の持ち場を最高に思い、
   そこに真心を尽くす。そういう人が何人いるかが、国が
   豊かであるかどうかの物差しなのだ。一隅を照らす人たちこそが
   国の宝物だ。そういう人になろう」と言ったのです。(p3)


■この本では、先人の言葉を多く引用して、
 これまで私たちの祖先が学んできた
 素晴らしい考え方、勉強方法を教えてくれます。

 学校の教科書ではあたりさわりのない
 物語が教えられているようですが、
 それ以外に人間としての教育方法を考えなくてはならない
 のかもしれません。


  ・四書五経のような良質の教科書を
   ひたすら音読させ、暗唱させる学習法が
   取り入れられるべきです。(p101)


■国がどうこう、教育委員会がどうこういっても、
 世の中は変わりません。

 最澄が言ったように、一人ひとりが自分にできることを
 やっていくしかないのでしょう。


■このように、ちょっと真面目一本の本ですが、
 何かをしたくなってくる一冊でもあり、
 じっくり考える機会を与えてくれる一冊と言えるでしょう。

 本の評価としては★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・スマイルズの言葉を紹介しておきましょう・・・
   国の発展は、国民一人一人の勤勉さ、元気さ、誠実さによって
   決まるといってよい(p13)


  ・天命を知る・・・
   坂本龍馬は「世に生を得るは事を成すにあり」
   と言いました(p32)


  ・人のする仕事の値打ちがその人の値打ちです。 
   だから良い仕事をしようとしなくてはなりません。
   人と同じような仕事をしていては値打ちがない。(p118)


▼引用は、この本からです。

七田眞の人間学 いかに生きるか
七田 眞
総合法令出版
売り上げランキング: 99523
おすすめ度の平均: 5.0
5 ためになる
5 人生の杖
5 魂を磨く

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■著者紹介・・・七田 眞(しちだ まこと)
 
 1929年生まれ。しちだ・教育研究所会長。
 七田チャイルドアカデミー校長。
 七田式教育を実践している教室は全国で450。


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■関連書評■
a. 「私が一番受けたいココロの授業」比田井 和孝、比田井 美恵
【私の評価】★★★★★

b. 「最後の授業DVD付」ランディ・パウシュ、ジェフリー ザスロー
【私の評価】★★★★★


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祖国とは国語 (新潮文庫)

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■あまり子どもに「勉強しろ」と言わなかった親が、
 子どもが学校から「20点」のテストの結果を持ってくると、
 ショックを受けるでしょう。

 同じように、日本は「ゆとり教育」を実践して、
 国際学力調査の結果にショックを受けています。


■こうした中、藤原さんの主張は、
 限りある授業時間のなかで、
 日本語を強化しよう。

 それも「読む」「書く」が
 大切ということです。


■寺子屋のように読み書きを強化して、
 あとは教科書を面白くする。

 面白くするというのは、
 円周率を「3」にすることではなく、
 逆に内容を濃くするということなのです。


  ・算数と数学の教科書を見た第一印象は概して「つまらない」
   である・・・なるほどこれでは数学はつまらないだろう、
   数学離れも仕方ない、とさえ思えてくる(p53)


■実は、こうした教育論議よりも、
 藤原さんのエッセーが面白いのがこの本の魅力です。
 鼻毛を抜きながら書いたこの本を楽しんでください。
 本の評価としては、★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・私には、数学の問題を考える時に
   鼻毛を抜くという癖がある(p106)


  ・情報を伝達するうえで、読む、書く、話す、聞くが最重要
   なのは論を俟(ま)たない。・・・海外から帰国したばかりの
   生徒がよくつまずくのは、数学の文章題である。(p15)


  ・紳士の国イギリスこそ、スパイや傍受や暗号解読の
   チャンピオンである。彼等は、「愚者は武力に頼り、
   賢者は情報に頼る」と信じている(p77)


▼引用は、この本からです。

祖国とは国語 (新潮文庫)
藤原 正彦
新潮社
売り上げランキング: 9425
おすすめ度の平均: 4.0
4 やっぱ国語っすね!
4 国語が全ての学習の基礎に全く同感
5 早期英語教育への反対と「祖国とは国語」という点では,私は藤原派です。
4 国語への情熱
5 おススメいたします

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・藤原 正彦(ふじわら まさひこ)

 1943年生まれ。お茶の水女子大学理学部教授。
 故・新田次郎と藤原ていの次男。著書多数。


─────────────────

■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦
【私の評価】★★★★★

b. 「国家の品格」藤原 正彦
【私の評価】★★★★☆


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創価学会とは何か

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■公明党が発案した2兆円規模の定額給付金が実施されます。

 そういえば、昔、竹下首相のときに
 地域振興券というものがありました。

 公明党は、自民党と組んで、すでに
 日本国を動かす与党ですので、日本人として、
 公明党について勉強してみることにしました。


  ・与党入りで公明党が条件として提起したのが、
   経費も含め7700億円もの巨費を投じた
   「地域振興券(=商品券)」である。(p21)


■公明党といえば、創価学会が支持母体であることは、
 だれもが知っていることです。

 電車の中刷りによくある「SGI」も創価学会ですし、
 最近はテレビで創価学会のCMをよく見かけます。

 創価大学、聖教新聞などあらゆる分野で
 活動していることがわかります。


  ・"王仏冥合"・・・その望みを実現させるために
   池田は二つの大きな目標をたてました。一つは公明党を
   作って政治を牛耳り、もう一つが優秀な学会員子弟達を
   政官財各界に送り込み、国家の中枢、重要な部分を自らの
   勢力で抑えてしまおうという"総体革命"です。(p147)


■創価学会は、日蓮正宗の信徒団体であったものが、
 1990年に破門されています。

 こうした経緯のなかで、創価学会と日蓮正宗は、
 激しい中傷合戦、訴訟で戦っているようです。

 日本の宗教はあまり戦いは好まないと思っていたのですが、
 戦いを選ぶ宗教もあるのですね。


  ・90年12月、池田大作・創価学会名誉会長は、
   日蓮正宗の信徒代表である「総講頭」の資格を剥奪される。・・・
   翌年、破門された池田創価学会は、依頼、前章で示したような口汚い
   罵倒や凄まじい攻撃を宗門に対して仕掛けていく。その攻撃の一つが、
   全国各地で起こされていった訴訟である。(p94)


■いろいろあるようですが、
 与党である公明党、創価学会については、
 日本の運命を左右するほどの力を持っていますので、
 これからも注視していきたいと思います。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「ゲス」「ヘビ」「犬畜生!」「カセネタ屋」「薄汚いドブネスミ」
   「人間の皮をかぶった鬼畜」「衣を着た畜生!」「インチキ坊主」
   ・・・こんな言葉で一方的に他人を貶め、嘲罵を繰りかえしている
   「新聞」があるのをご存知だろうか。(p72)


  ・実は、創価学会(フランス創価学会インタナショナル)は、
   95年12月にフランス国民議会に、「カルト(セクト)」と
   報告されている。議会に提出された「セクト調査委員会報告書」の基準には、
    ・多少を問わず反社会的な教説
    ・公共秩序の攪乱
    ・多くの裁判沙汰(p105)


  ・65年に池田が行った大石寺の正本堂建立御供養という
   資金集めで、学会は目標の十倍以上の355億円を集めて
   しまいました。池田は、全国規模の供養について、"将来は一切、
   いたしません"と言っていたのに、これに味をしめて以後、
   次々と金集めを行うようになったんです(後呂雅巳)(p126)


  ・独裁者となった池田は、折々にこんな言葉を残すようになる。
   ・・・「勝つか負けるか。やられたらやりかえせ。世間などなんだ。
   私は恐れなど微塵もない。勇者は私だ。(中略)反逆者には
   『この野郎、馬鹿野郎』でいいんだ」(埼玉指導 89年3月12日)(p168)


▼引用は、この本からです。

創価学会とは何か
創価学会とは何か
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山田 直樹
新潮社
売り上げランキング: 124886
おすすめ度の平均: 4.0
1 本当に創価学会とは何か?
5 毒されつつある日本
5 カルト宗教の国政への参加を許すな
5 カルト教団創価学会
5 補足。引っ越しても、学会員が引っ越先地域の信者にチクるからなかなか脱会出来ない

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・山田 直樹(やまだ なおき)

 1957年生まれ。「週刊文春」の専属記者を経て、
 フリーのジャーナリストに。
 政治、経済、事件、宗教などを取材。


─────────────────

■関連書評■
a. 「お笑い創価学会信じる者は救われない」佐高 信、テリー伊藤
【私の評価】★★★☆☆

b. 「権力の司祭たち」早坂 茂三
【私の評価】★★★☆☆


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初等ヤクザの犯罪学教室 (幻冬舎アウトロー文庫)

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■毒入りチョコを置いたり、江崎社長を誘拐した
 グリコ・森永事件は、なぜ成功したのか。

 倒産しそうな会社に近づく「整理屋」の手口とは?

 こうした知識は、怖いもの見たさと、
 実はそうなんだ、といった知りたい気持ちを
 刺激します。


  ・世の中には一生寝て暮らす方法が、ちゃんとあるのです。・・・
   一つは、金を貸して利息で暮らすこと。
   もう一つは、金を借りて永久に返さないこと(p100)


■やはり、オレオレ詐欺のように
 相手の手口を知っていれば、
 防げる犯罪があるはずです。

 ですから、敵を制すためには、
 敵を知らなくてはならないのでしょう。


■すべて本当でもないようですが、
 高利貸しの手法や賄賂の渡し方など
 興味深い内容でした。

 社会人として、裏の社会勉強として読むべき内容だと
 思いましたので、★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・通例、飲酒を伴う事故に保険はおりませんから、
   被害者に対する補償はすべて実費でまかなわねばなりません。
   被害者の質によっては一生ただ働きしなければならないことも(p18)


  ・あらゆる犯罪にあてはまる基本でありますが、
   近在の警察署の所管図を十分頭に入れておき、
   犯行後はすみやかに他の所管へ逃げ込む(p81)


  ・テレビドラマなどではよく、背後から忍び寄って後頭部をガツンと
   殴って相手を気絶させてしまう・・・ところが実際にはあんなふうに
   不意にガツンとやれば、五回に一回ぐらいは死んでしまう(p201)


▼引用は、この本からです。

初等ヤクザの犯罪学教室 (幻冬舎アウトロー文庫)
浅田 次郎
幻冬舎
売り上げランキング: 832
おすすめ度の平均: 4.0
5 妖しい魅力
5 人間味あふれる、あったかい犯罪学です。
3 暴力団の弁護や暴力団の追放運動をしている弁護士の意見
3 浅田作品の元ネタ帳。
5 まずはこの本から

/
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・浅田 次郎(あさだ じろう)

 1951年生まれ。
 吉川英治文学新人賞、直木賞など。
 著書多数。

─────────────────

■関連書評■
a. 「椿山課長の七日間」浅田 次郎
【私の評価】★★★★☆

b. 「プリズンホテル夏」浅田 次郎
【私の評価】★★★★☆


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冤罪弁護士

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■テレビで多くの事件を見ていて不思議に思うのは、
 「取調べは任意なのに、拒否する人がいないのはナゼ」
 「黙秘すればいいのに、逆に自白してしまうのはナゼ」
 ということです。


■その答えは、
 「警察が有無を言わせず連れて行く」
 「自白しないと、20日拘留するなどと言って脅す」
 からです。

  ・これは警察が有無を言わせない空気で
   迫ってくるためです。(p183)


■こうしたことは、「国家の罠」を読んで知っていましたが、
 具体的事例で、客観的な証拠よりも、
 自白や証言が優先される裁判が多いことを知ると、
 なにやら怖ろしくなってきました。


■冤罪は簡単に作られるのです。

 私は、混んでいる電車では、チカンに間違われないように
 必ず両手で本を持って読んでいますが、
 それでも冤罪に巻き込まれる恐れはあるはずです。

 一度起訴されてしまうと有罪確実ですので、
 巻き込まれない、取調べられたら弁護士を付けるなど
 気をつけたいものです。


■なかなかテレビでは取り上げない、いえ、
 取り上げることのできないテーマなのでしょう。
 本の評価としては★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・日本の刑事裁判の特色は、一言で「調書裁判」「精密司法」
   「人質司法」などと言われる。・・・否認していると
   ずっと釈放されず、有罪のときは量刑もはるかに重い(p13)


  ・検察官控訴により原判決が破棄される比率は、統計上、
   およそ三分の二にも達します。検察官控訴により一審の
   無罪判決が破棄されると、その裁判官は裁判所組織内で
   冷遇される傾向にある(p222)


  ・警察官が、偽証し、あるいは証拠を捏造することは、
   かならずしもめずらしくはない。(p56)


▼引用は、この本からです。

冤罪弁護士
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今村 核
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5 ごく最近の冤罪事例+刑事訴訟法入門

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■著者紹介・・・今村 核(いまむら かく)

 1962年生まれ。大学卒業後、1992年弁護士登録。
 現在、自由法曹団司法問題委員会委員長。

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■関連書評■
a. 「国家の罠」佐藤 優
【私の評価】★★★★☆

b. 「裁判のカラクリ」山口 宏、副島 隆彦
【私の評価】★★★☆☆


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権力の司祭たち (集英社文庫)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■田中角栄元総理大臣の秘書官を務めた
 早坂 茂三さんが政治の世界を語ってくれる一冊です。

 時代は変わりましたが、
 政治家の世界はそれほど変わっていないようです。


■役人の使い方、カネの集め方、
 派閥の役割、選挙区への心配りなどは、
 いろいろな改善の動きがありますが、
 昔も今も似たような雰囲気です。

  ・田中角栄は言った。「役人は生きたコンピュータだ。
   使いこなせば役に立つ。方針を明確に示し、
   予算のわがままを聞いてやり、失敗の責任を負わせず、
   退官後の天下り先を世話することだ」(p82)


■早坂さんの思いは、そうした細かなことよりも
 天下国家のことを考えることのできる国会議員を
 一人でも増やしたいということです。

 その方向に行ってもらいたいものです。
 本の評価としては★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・自民党の派閥は、そこのボスにとって
   総理・総裁を目指すための私兵の養成機関である。(p13)


  ・田中角栄が私に言った。
   「公明党は法華さんの太鼓を叩くヒトラーユーゲントだ」
   ヒトラーユーゲントというのは、戦前、ナチスドイツの
   指導者・ヒトラーが作った青年団組織である。(p192)


  ・権力の司祭たちの頭の中は、八、九割が選挙区の心配と、
   必要なカネの遣り繰り算段だ。ボスはボスなりに途方もない
   カネが出ていく。心の休まる時が少ない。並みの代議士が経世済民、
   世界や天下国家を考えるのは、残りの一、二割だ。(p209)


  ・昔の徳川時代、幕閣は大名の妻子を江戸に呼んで人質にした。
   今は逆に地元の選挙民が人質を取る。地方出身の選挙に弱い代議士は、
   妻子を選挙区に置かなければ信頼してもらえない。
   二重生活になる。(p204)


  ・国会議員一人当たり年額一億円のカネを国庫から支出したらよい。・・
   このカネで政治家は優秀なスタッフを十人も二十人も用意したらよい。
   いい仕事をするには、頼りになる相棒が必要だ。(p231)


▼引用は、この本からです。

権力の司祭たち (集英社文庫)
早坂 茂三
集英社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


■著者紹介・・・早坂 茂三(はやさか しげぞう)

 1930年生まれ。東京タイムズ記者を経て、
 1962年大蔵大臣田中角栄の秘書官となる。
 田中が脳梗塞で倒れる1985年まで政策秘書官。
 2004年没。

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■関連書評■
a. 「オヤジの知恵」早坂茂三、集英社
【私の評価】★★★★★

b. 「駕籠に乗る人担ぐ人」早坂茂三、集英社
【私の評価】★★★☆☆


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