●1940年7月、バルト三国の一つリトアニアの日本領事館を
数百人のユダヤ人が取り囲みました。
・ドイツ在住のユダヤ人は国外に逃げるため、各国の大使館に
ビザを求めて殺到しました。しかし、手を差しのべる大使館は
ほとんどなかったのです。(p19)
●当時、ドイツとソ連との間で結ばれた独ソ不可侵条約には、
ドイツとソ連によりポーランドを分割し、
バルト三国をソ連へ併合させるという秘密の協定がありました。
そして西ポーランドに入ったナチスは、
苛烈なユダヤ人狩りを行い、
それを逃れてユダヤ人が隣国リトアニアに逃げてきていたのです。
・ビザを待つ人群に父親の手を握る
幼な子はいたく顔汚れをり(p40)
●その当時、リトアニアに領事として赴任していた杉原千畝は、
ビザ発行を本省に打診します。
しかし、ビザ発行は拒否されます。
・「内務省が大量の外国人が日本国内を通ることに治安上反対している。
ビザ発行はならぬ」という回答に、夫の心は決まったようでした。
「幸子、私は外務省に背いて、領事の権限でビザを出すことにする。
いいだろう?」(p32)
●悩んだ杉原千畝は、外務省の命令に背き、ビザを発行することを
決断します。
そして、杉原千畝は日本に帰国すると、外務省の人員削減のなかで
退職を余儀なくされました。
・「私のしたことは外交官として間違ったことだったかもしれない。
しかし、私には頼ってきた何千人もの人を見殺しにすることは
できなかった。・・・私の行為は歴史が審判してくれるだろう」
私の顔を見ながら、しみじみとした声で話していました。(p177)
●自分が同じ立場であれば、そう行動できたかわかりません。
そうした日本人がいたということを知ることのできる一冊として
★2つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・岡崎次官に「例の件によって責任を問われている。省としても
かばい切れないのです」と言われたことを聞きました。(p150)
・「日本人は中国人に対してひどい扱いをしている。同じ人間だと
思っていない。それが、がまんできなかったんだ」
満州国外交部を辞めた理由を尋ねた私に、夫は言葉少なに
そう語りました。(p34)
・ナチスに追われたユダヤ人を満州国に受け入れ、ロシア国境沿いに
自治区を与えて同盟を組み、ロシアの南下政策を共同の力で防ぐ
という極秘計画があったのです。(p45)
大正出版
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ぜひ、読んでもらいたい1冊!
人としていかに行動すべきか
必ず読んで欲しい本です!!(私の評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)
■著者紹介・・・杉原 幸子
1913年生まれ。杉原千畝(すぎはらちうね)の妻。
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