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「繁盛の天才 2時間の教え―127人の店長を成功させた」大久保 一彦

2006/04/21公開 更新
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繁盛の天才 2時間の教え―127人の店長を成功させた

【私の評価】★★★★☆(86点)


●今は「お店を選べる時代」だといいます。


 それはどういうことかといいますと、
 その日の気分で、高級な店に行く日もあれば、
 今日は牛丼ですませようということも
 できるということです。


 ・印象に残る何かがなければ、
  お客様がその店を繰り返し訪れることはないのです。
  店を選べる時代では
  「お客様が二度と来るとは考えない」
  ことが大切なのです。(p78)


●私も自分のことを考えてみれば、
 外食しようというときには、行ってうれしい店、
 驚きがあって人に話せるような店を
 選んでいるように思います。


 ・店長の本当の仕事とは、自分の与えられた責任の範囲
  (私は、ちょっと超えてもいいと思っていますが)
  で、「お客様を感動させること」なんです。(p23)


●著者は、そうした「お店を選べる時代」においては、
 経営者の「軸」、つまりビジョン、志が大切だと主張します。
 それが独自性を発揮するわけです。


 ・私は「軸を決めた」のです。
  「小さな幸せと喜びを家庭にお届けする」
  という軸を決めました。(p189)


●著者の経験でも、ビジョンを決め、
 実際にそのビジョンが業務に反映されたとき、
 組織が大きく活性化したといいます。


 ・私の管轄する店では、入れ忘れがあった場合どんなに忙しくても
  タクシーで届けることにしました。その効果は絶大でした!・・・
  「お客様の幸せについて考える」というマインドが、マネージャー、
  店長から、アルバイトさんにいたるまで浸透したのです!(p183)


●このような店舗運営ノウハウは、
 著者は年6回の欧米の店舗視察を含めた膨大なリサーチから
 得られたものです。


 やはり現場に行こう!!ということでしょう。


 ・ヨーロッパのレストランでは、同じ師匠に
  ずっとついて料理を学ぶことはありません。・・・
  レストランを渡り歩き、それぞれの料理長の
  「料理哲学」、つまり「軸」を学びます。(p203)


●著者の実績が示すだけあって、説得力ある一冊でした。
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・たとえば、本や雑誌で「新しい店」「楽しい店」を
  見つけたら、自分の店を休んで実際に見に行く。
  そして、あわよくば経営者に会って、
  「繁盛の秘訣」を教わる。
  そういうのがいいですね。(p66)


 ・仕事とは「あなたの人生」そのものです。
  仕事では「あなたの人生観」を
  売っているのです。(p3)


 ・店が変われるか変われないかのポイントは「経営者の肝がすわっているか」
  なんだ。肝がすわっていないのに、無理に手伝うのはよくない。・・・
  本人が決断し、門を叩くまで待つんだ。(p62)


繁盛の天才 2時間の教え―127人の店長を成功させた
大久保 一彦
三笠書房 (2005/07)
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おすすめ度の平均: 4
3 サラっと読むのにいいでしょう
5 大事なキーワードが豊富

【私の評価】★★★★☆(86点)



■著者経歴・・・大久保 一彦

 1965年生まれ。両親が病気のため大学中退。「とんかつ新宿さぼてん」
 を展開するグリーンハウスに入社。多くの不振店を蘇生させ、カリスマ
 「不振店舗再生人」として有名になる。97年独立。1000店以上の
 指導にあたる。「飲食店会」、「夢-商ドットコム」も運営。


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