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「金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか」吉本 佳生

2006/04/13公開 更新
本のソムリエ
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金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか (光文社新書)


(私の評価:★★★☆☆:75点)


要約と感想レビュー

●日本に外資系銀行が参入してきてから、
 「金利2%!(3ヶ月もの)」
 「米ドル定期7%!」などという
 派手な広告を打つ銀行が増えてきました。


 これは、【最初】の3ヶ月だけ金利が
 0.5%つくという商品で、
 年間に直すと2%です、
 と言っているだけなのです。


 3ヶ月を過ぎると、
 当然、金利は元に戻ります。


・もちろん、1ヵ月もの円定期預金を年率表示のトリックで有利なようにみせかけており、「1ヵ月もの」という文字も小さくしか書かれていません(p136)


●つまり、銀行というものは、
 基本的に資金調達も運用先も
 それほど変わりませんので、
 派手な広告の裏には
 ちゃんと秘密があるわけです。


 例えば、外貨預金では、
 海外の高金利をPRしていますが、
 しっかりと銀行は為替手数料を稼ぐのが
 狙いだったりします。


 特に普通の銀行の為替手数料は、
 往復2円くらいと異常に高いので、
 短期では、利子が為替手数料より安いなど
 笑えないこともあります。


 (私は、外貨預金は為替手数料の安いソニーバンクを使っています。)


・特に注意すべき箇所・・・「円現金あるいは円預金口座から外貨定期預金をお始めいただいたときに・・・適用されます」・・・と「円から外貨に交換する際には、所定の手数料がかかります」の部分です。(p79)


●投資信託については、短期での売買を
 考えるならべつですが、長期保有を考えるなら、
 毎年取られる信託報酬の小さいものを
 選びましょう。


 私は、TOPIXを積み立てています。
 積み立てNISAとかありますので、
 さらに税優遇がプラスされます。


・信託報酬が年率1%を超える投資信託を買うと、よほどうまく運用してくれるのでなければ、コスト負担が大きすぎて、リスクの割りに不利なリターンしか得られないと覚悟すべきです(p376)


●やや読みにくい本ですが、
 投資信託、、外貨預金など金融商品を
 買おうと思うけどポイントが
 わからないという人には必須の一冊でしょう。


 401kなど年金も自己責任で
 運用する時代が来ています。
 金融商品に不安な方にお勧めの一冊として
 ★3つとしました。


金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか
吉本 佳生
光文社 (2005/05/17)
売り上げランキング: 1,586


(私の評価:★★★☆☆:75点)



著者経歴

 吉本佳生よしもと よしお)・・・1963年、三重県生まれ。大学卒業後、銀行勤務を経て、エコノミスト・著述家・関西大学会計専門職大学院特任教授。専門は金融経済論、生活経済学、国際金融論。NHK教育・総合テレビで放送された、経済学教育番組「出社が楽しい経済学」の出演・監修者


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